きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

147. 2020年初場所3日目を勝手に語る

横綱が3日目にして早くも2敗目。

しかも両者ともに本日は深刻な内容である。

まず白鵬だが『らしからぬ負け方』である。

お得意様相手にばったり手をつくのは全く見られない光景である。

丁度1年前の初場所でも貴景勝相手にばったり手をついて敗れているが、その場所も結果的に途中休場を表明した。

正直本日の内容を見る限り、明日の休場はほぼ確定的ではないだろうか。

白鵬という力士は負けて疑問が残ることが多く、まさに本日の内容も疑問が多い一番であった。

突き落としのタイミングが良かったと言えば良かったが、それにしても足が揃っているし、滑らす辺りもらしくない。

昨日の敗戦が余程ショックだったのか。

上記の通り、今場所皆勤するイメージは全く浮かんでこない。

修正は不可能だと感じるほど、白鵬にしてはらしからぬ負け方だった。

一方の妙義龍は7年ぶりに白鵬から勝利。

昨年『ロクイチ組』の代表格であった稀勢の里が引退し、今場所は豪栄道も苦しんでいるが、その中ロクイチ組として意地を見せた。

まだまだロクイチ組も元気であることを証明した一番とも言える。

鶴竜は昨日記載した懸念通りの内容で黒星。

とはいえ今場所一番の立ち合いの踏み込みを見せていた。

それでもその後は腰高となり、悪手を見せてしまい惨敗だった。

白鵬と異なり、ある意味『らしい負け方』だが、正直鶴竜も今場所皆勤するイメージは浮かんでこない。

修正点があるだけ可能性を秘めているが、休場明け序盤で2敗は痛手過ぎる。

大関は明暗分かれた。

貴景勝は自分の相撲を貫き連敗を免れた。

なぜ昨日あの程度のいなしに泳いでしまったのか悔やまれる。

とにかく自分の相撲を貫き通して白星を積み重ねることが重要だろう。

角番豪栄道は泥沼の3連敗。

張り差し速攻を狙ったが、好調の遠藤の前では余裕をもって捌かれた。

昨年初場所も初日から4連敗を喫した経験のある豪栄道だが、その場所は最終的に勝ち越しを果たしている。

しかしその時と異なるのが、今場所は角番という点である。

それが重荷となり、さらには怪我の影響で身体と心がバラバラの状態だろう。

攻める気持ちを忘れず、左前ミツ狙いの自分の相撲で白星を掴めるか。
そこが重要ではないだろうか。

両関脇は本日も白星。

朝乃山は完璧の一言。
風格が出てきた。

本日のような相撲を続けていれば優勝候補筆頭である。

今後も安易な右差し狙いではなく、立ち合いしっかり踏み込んで圧力をかける相撲を貫くことが重要だろう。

高安はまずまずの内容で白星先行。

立ち合いは変わらず高いが、当たった後しっかり圧力をかけていたため、叩きがうまく決まった。

逆に御嶽海の調子があまり良くない様子である。

初日朝乃山相手に立ち合いは素晴らしかったが、その後叩いて墓穴を掘り、その敗戦を引きずっているのか。

いまや大関候補筆頭は朝乃山に奪われ、同学年の北勝富士の活躍も著しいため、この3日間は霞んでしまっている。

何とか意地を見せてほしいところ。

平幕に目を向けると、正代、輝の状態が良さそうである。

先場所の正代は下位ならば地力の高さを見せ、千秋楽に朝乃山からも白星を挙げた。

今場所もここまでもろ差しに拘らず攻める姿勢を貫いているため、これを上位相手にも発揮して結果を残せるかどうか。

輝は先場所初めて二桁勝利を挙げ、相撲の幅も少し広がっており、今場所も自信を持って相撲を取っている様子である。

このまま勝ち続け、さらに自信をつけていけば面白い存在になる可能性を秘めている。

十両の土俵に目を向けると
照ノ富士ー豊昇龍』という注目の割りが組まれていた。

結果は元大関の意地が勝った。

身体の張り、下半身の安定感が大分戻ってきた様子である。

あとは引っ張り込む内容を出来るだけ軽減させることだろう。

明日の注目の取り組みは
白鵬北勝富士
鶴竜ー妙義龍』
貴景勝ー遠藤』
『朝乃山ー阿炎』
少し多いがこの4番である。

横綱は正直出場するかどうか不明だが、序盤でこれ以上躓くわけにはいかない。

白鵬は対戦成績以上に苦手としている北勝富士が相手である。

白鵬としては張り差し、かち上げ、強引な叩きなど雑な内容だけは避けたいところである。

鶴竜はかつての苦手妙義龍相手だが、本日のような内容ならば確実に敗れるだろう。

とにかく悪手を見せないことだ。

貴景勝ー遠藤は、今場所の優勝争いを占う意味でも重要な一番である。

貴景勝としては押しを貫きたいところであり、遠藤としては捕まえたいところである。

どちらが自分の相撲を貫くことができるか。

朝乃山は不調の阿炎とはいえ、思いきった相撲を取ってくる力士のため注意しなければならない。

変化も考えられるため、恐れずに立ち合い踏み込んでいけるかどうか。

朝乃山としては確実にモノにしたい一番である。

横綱が出場するかどうか。
まずはそこが気になるところだがはてさて…