きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

80. 2019年名古屋場所7日目を勝手に語る

昨日まで4人いた1敗力士は本日で半分の2人となった。

その一人である唯一の役力士の高安は苦手碧山に上々の内容で白星。

立ち合い左を差しにいき、下手を引いて安心できる形を作った。

碧山に右を巻きかえられて掬われたが、崩れることなくその後慌てずしっかり押し出した。

横綱は全勝をキープ。

白鵬は大栄翔相手に連続の叩きで退けた。

大栄翔としては組まれず離れる展開となったが、白鵬のリーチの長さ、懐の深さに屈した。

とはいえ白鵬としては、そこまで中身のある内容ではなかった。

今場所の白鵬は立ち合いから右四つに組む相撲が一番もない。

十分に隙はあるのだが、瞬時の対応力は群を抜いている。

それはもう一人の横綱鶴竜にも言えることである。

本日の内容は完勝であり、白鵬と比較すると厳しい相撲も取っているが、対応力でカバーしている部分も多い。

そして鶴竜の場合、いつ『悪手』が顔を覗かせるのかという不安もある。

明日以降、横綱の隙をうまくつくことが出来る力士が出てくるかどうか。

今場所覇気のない大関豪栄道は遠藤相手に安易な張り差しで墓穴を掘り、黒星先行の4敗目。

なぜ先場所同じ立ち合いで敗れた相手に、その同じ立ち合いを選択したのだろうか。

私は何度も記載しているが、豪栄道の張り差しは本当に悪手だと思っている。

加えて今場所の豪栄道の踏み込みの悪さが気になる。

昨日も記載したが、豪栄道は15日間の間に『良い豪栄道と悪い豪栄道』が混在するのだが、今場所は悪い部分しか見られない。

上位戦を前に修正できるかどうか。

本日気になったところでは『御嶽海ー朝乃山』である。

朝乃山も立ち合い頭で行ったが、御嶽海が立ち合い当たってから突き放し、おっつけ、ハズ押しも強烈だった。

御嶽海としては15場所連続三役に在位しているという意地もあっただろう。

こういう厳しい相撲が取れるだけに、安定して二桁勝てないことが悔やまれる。

昨年初優勝を果たした名古屋場所できっかけを掴めるかどうか。

平幕では自己最高位に躍進した明生が本日初日を挙げた。

今場所も立ち合いの踏み込み良く、自分の相撲を取ってはいたが白星に結び付かず、さらには4日目に立ち合いを注意されたことで集中力が途切れてもおかしくなかったが、自分の相撲を貫いて初白星を掴み取った。

まだ場所は半分以上残っている。
明日は初の大関戦となるため、このまま速攻相撲を貫いてほしいところ。

明日の注目の割は
鶴竜ー大栄翔』
白鵬ー正代』
『高安ー玉鷲
この3番である。

鶴竜としては悪手を見せなければ問題ないと思うが、ここ数場所大栄翔に攻め込まれる場面も多いため注意が必要である。

白鵬ー正代は、ここまで6日間の白鵬の内容ならば十分にチャンスはあると考えている。

逆に白鵬が迷いなく立ち合い左前ミツ狙いに徹するならば、全く問題にしないと思う。

要は白鵬次第だ。
正代としては立ち合いに集中して、その後の白鵬の動きもしっかり見ていきたいところ。

高安は一難去ってまた一難とでもいうか、苦手を降した翌日に苦手と対戦である。

今場所星のあがっていない相手とはいえ、突っ張り合いになれば分が悪い。

本日のように踏み込んで左を差して攻めるのが無難か。

その際小手投げにも注意を払わなければならない。

明日で早くも中日折り返しである。

誰が横綱を脅かすのか。
それとも横綱同士の争いとなるのか。

はてさて…