きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

96. 2019年秋場所初日を勝手に語る

白鵬初日黒星。

やはり北勝富士に対してあまり良い印象を持っていないような内容だった。

北勝富士としては思った通りの内容だろう。

白鵬は立ち合い張り差しを選択。

しかし北勝富士は動じず、白鵬もやや腰高だった。

形としては白鵬十分の右四つになったが、廻しを引くことが出来ず、北勝富士が逆に右下手を引いて一気に走った。

最近の白鵬は我慢が足りず、後ろに下がると脆い傾向があり、本日も安易な小手投げで呼び込んでしまった。

白鵬横綱昇進以降、初日に黒星を喫したのは9回目である。

過去の8回、その内優勝を果たしたのは半分の4回である。

ここらへんの詳細はまた別途に記載しようと思うが、白鵬としては明日から修正することが出来るかどうか。

連覇を狙うもう一人の横綱 鶴竜は、遠藤を冷静に退けた。

廻しを引くことは出来なかったが、相手をしっかり起こしてから叩き込んだ。

前の取り組みで白鵬が敗れたのを目にしているだろうが、気にせず自分の相撲を取りきった様子だった。

そして今場所最大の注目である貴景勝は、大栄翔との激しい一番を制して初日白星とした。

叩く場面も見られたが、相手のいなしも良く残し、攻める場面はしっかり攻めるといった良い相撲であった。

大関復帰+全休明けという重圧がある中、初日にしては十分すぎる内容だろう。

足もだいぶ動いている様子だが、まだまだ先は長い。

本日は正攻法の大栄翔相手のため、比較的思い切り取ることが出来ただろうが、四つ相撲相手や動きの早い相手にはまた違う工夫が必要となってくる。

加えて全休明けのため、スタミナ面も心配される。

とはいえ貴景勝の基本は『押し』のため、迷わず思い切りいけるかどうかが鍵となるだろう。

角番大関は明暗が分かれた。

豪栄道は碧山相手に得意の廻しは引けなかったが、下から攻めて相手を引かせて完勝だった。

豪栄道の場合『良い豪栄道』と『悪い豪栄道』が混在するため、一筋縄ではいかないだろうが、本日の内容を見る限りでは何だかんだで勝ち越しに辿り着くように思える。

一方の栃ノ心は今場所もかなり悪そうだ。

栃ノ心にとっては比較的やり易い逸ノ城相手だったが、あっさり左上手を許し、さらにはあっさり上手投げに転がった。

上手を取られるだけならまだしも、負け方があまりにも悪すぎる。

まだ初日とはいえ、苦戦を強いられる場所になりそうである。

本日気になった取り組みは『御嶽海ー朝乃山』である。

朝乃山が完勝した一番だったが、朝乃山としては珍しく『左前ミツ』を引く相撲だった。

従来の朝乃山は、上手よりも差すことに執着しており、胸を合わせる内容が多かったが、本日は差すよりも上手に拘った内容だった。

優勝した場所から廻しに拘らず攻める内容が見受けられていたが、やはり得意の右四つに組む場合も上手に拘った方が良いだろう。

この一番をきっかけに内容も変化していくかどうか注目である。

明日の注目は
白鵬ー阿炎』
鶴竜北勝富士
貴景勝ー碧山』
以上3番である。

白鵬としては初日敗れた翌日にしっかり修正することが出来るかどうか。

阿炎には初顔で不覚を取っており、何でも思い切ってやってくるため油断できない相手である。

鶴竜は初日に白鵬を破って波に乗る北勝富士相手だが、鶴竜としてはとにかく悪手を見せず、立ち合いしっかり当たって圧力をかけることが重要だろう。

北勝富士としては、おっつけてしぶとく相撲を取ることが出来れば、2日連続の金星も十分可能だろう。

そして大関復帰をかける貴景勝は、名古屋場所再出場した際に敗れている碧山相手である。

本日豪栄道が見せたように下から攻めて引かせることが出来れば一気に押していくことも可能だろうが、碧山の突っ張りをまともに受けてしまっては苦戦を強いられることになるだろう。

相手の引きにも気を付けなければならないが、それを気にせず自分の相撲を取ることが出来るかどうか。

初日から白鵬が敗れ、波乱の幕開けとなった秋場所

明日も波乱は起きるのだろうか。