きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

177. 2020年春場所7日目を勝手に語る

全勝同士の注目の取り組みである『白鵬ー御嶽海』。

この一番で今場所の優勝が決まってしまうといっても過言でない取り組みは、第一人者 白鵬が圧倒した。

御嶽海がここまで完璧な相撲を取っていようとも、最強の前に通用しなかった。

白鵬は立ち合い左張り差しを選択した。

しかし御嶽海もそれは想定内のため、張り差し自体はそこまで効果を成していなかった。

それでも白鵬得意の左上手が早く、それで勝負が決してしまった。

上記の通り、今場所の御嶽海は完璧だった。

現に昨日大関候補筆頭の朝乃山を圧倒した。

止められるのは白鵬しかいなかった。
そして白鵬が止める形となった。

昨日から白鵬の相撲を見ると、完全波に乗った様子である。

そして好調御嶽海を下したことで、半分以上残された今場所も最早決まってしまったような感じである。

それを止める可能性を秘めているのが大関取りの朝乃山である。

昨日御嶽海に完敗した中で迎えた苦手遠藤戦。

立ち合いの踏み込み良く、右も差し勝ったが、遠藤がすぐに左を巻きかえてきた。

朝乃山としては大相撲における定石通り、巻きかえてきたところ前に出て、その後小手投げで潰した。

磐石な内容とは言い難いが、負けた翌日苦手に勝利して連敗しなかったことが何よりだろう。

休場者なく番付通りいけば白鵬とは13日目に対戦するだろうが、そこまで1敗を守れるかどうか。

大関昇進のためにも優勝争いを盛り上げるためにも白鵬戦まで白星を積み重ねてほしいところ。

鶴竜は炎鵬を相手にせず連敗を免れた。

正直炎鵬に負けるようでは引退の二文字が現実味を帯びていただろうが、それは阻止した。

貴景勝は徳勝龍相手に先場所の雪辱を果たした。

押し上げてからの突き落としという貴景勝の勝ちパターンの1つであるが、負けた徳勝龍が脆すぎた。

横綱戦が素晴らしかっただけに、何か物足りない取り組みとなってしまった。

とにもかくにも貴景勝は今場所初の連勝となった。

優勝争いからは早くも脱落しているが、白鵬戦は残されているため、集中力は切らさないで相撲を取ってほしいところ。

関脇の正代が気掛かりである。
内容が崩壊しつつある。

ここ数場所で積み上げてきた積極的な相撲がこの3日間全く見られない。

とにかく連敗を止めて、流れを取り戻してほしいところ。

明日の注目の取り組みは
鶴竜ー御嶽海』
『朝乃山ー豊山
この2番である。

鶴竜としては、横綱として前半戦で3敗目を喫するわけにはいかない。

御嶽海としては、ここで連敗するようでは結局『15日間総合すると御嶽海は弱い』というレッテルを貼られてしまう。

確かに番付で言えば横綱と平幕ではあるが、連敗するというのはそれだけ悪い印象を与えてしまうということだ。

完敗した翌日に再び自分の相撲を取り戻せるかどうか。

御嶽海としては真価を問われる日になるだろう。

両者ともに立ち合いが重要だろう。

鶴竜としては当たり前のことだが、絶対に悪手を見せてはいけない。

御嶽海としては当たり負けせず、下から攻めることが出来るかどうか。

朝乃山ー豊山は学生時代からのライバル関係であるが、ここ1年で大きく差は生じている。

そして朝乃山としてはこんなところで躓くわけにいかない。

むしろこの1年の差を見せ付ける内容で白星を掴みたいところ。

早くも優勝は決まった感じであるが、まだ明日は中日である。

荒れる大阪場所。
波乱を期待したいところである。