きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

42. 2019年春場所12日目を勝手に語る

優勝争いも佳境を迎える12日目。

本日注目の『豪栄道貴景勝』は豪栄道大関の意地を見せた。

立ち合いの踏み込みで貴景勝の上体を起こし、足が揃ったところで叩き込んだ。

貴景勝としては、踏み込み負けした時点で後手に回り焦った印象である。

足も出ておらず、珍しく叩きにあっさり手を付いた。

昨日白鵬に健闘したが、結果としては黒星。
最低ラインの二桁を考えたとき、あと2つ勝たなければならない。

やはり終盤戦に突入し、星勘定も考え始め、やや固くなってきたか。

残り3日間、対戦相手は高安、逸ノ城栃ノ心でおそらく決まりだろう。

上位相手とはいえ、連敗を喫してしまった。
残り3日で修正できるかどうか。
泣いても笑ってもあと3日間だ。

優勝争い生き残りをかける『鶴竜ー高安』は高安に軍配が上がった。

逆の右四つに組んだが、上手を引くと強引に振り回した。

直近で3連勝していたためか、自信を持って良くも悪くも豪快に相撲を取った印象だった。

一方鶴竜としては後手に回り、やられたい放題の内容だった。

昨日も辛勝であり、集中力が途切れてきた印象である。

全勝白鵬は磐石の内容。
相四つの栃ノ心相手には、教科書通りの相撲を取ったという印象である。

廻しを切る技術は歴代でもトップクラスである。

唯一の1敗平幕逸ノ城も磐石の内容。

やや深い上手であったが、覇気の感じられないことも見受けられる逸ノ城としては、あれくらい豪快さを見せる気持ちが重要だろう。

ここ数日間、自信を持って相撲を取っている。

2敗の碧山、琴奨菊も完勝。
上位戦も組まれず、星の差は2つあるためのびのび取っている。

明日の注目の割は
白鵬豪栄道
『高安ー貴景勝
この2番だろう。

白鵬豪栄道は、先場所豪栄道の不戦勝だったが、それ以前は白鵬の11連勝中だった。

豪栄道大関昇進を果たす頃は白鵬に3連勝した時期もあった。

余談だが一時期の豪栄道は『第三の白鵬キラー』と勝手に命名していた(第一は日馬富士、第二は稀勢の里)。

豪栄道としては立ち合い鋭く踏み込んで、もろ差しになる展開が理想だろう。

今場所の白鵬は、相四つの力士以外は四つに組む展開が少なく、離れた展開から動き勝つ内容が多い。

その展開になったとき、豪栄道は冷静に対処できるかどうか。

明日白鵬が勝てば優勝は9割方決まりだろう。

逆に豪栄道が勝てば、単純に星の差が縮まるだけでなく、後続力士の意欲にも変化が見られるだろう。

白鵬との直接対決を残している高安は尚更だ。

そういった意味でも豪栄道は大きな役割を担っている。

高安ー貴景勝は両者ともに負けられない一番である。

高安は初優勝のために絶対落とせず、貴景勝大関昇進のために先場所敗れた2大関に2連敗するわけにはいかない。

過去は6ー2で高安リード。
また高安の3連勝中であるが、その中身は高安が『何となく勝っている』相撲も多い。

貴景勝としては、豪栄道ほど嫌な印象は持っていないと考えられる。

まずは立ち合いしっかり踏み込めるかどうか。
そして足をしっかり運べるかどうか。

大関昇進にあたって、3連敗となると印象はかなり悪くなるだろう。

そして昨日も記載したが、『白鵬逸ノ城』の割が組まれるかどうか。

私個人の意見として白鵬の割は
14日目 逸ノ城
千秋楽 高安
これが良いと考えている。

横綱同士の割を崩すことは確かに問題だが、過去事例がないわけではない。

平成12年春場所にて『曙ー武蔵丸』の割が崩された。

この場所は幕尻 貴闘力が初日から12連勝としていたため、貴闘力は13日目、14日目にそれぞれ武蔵丸、曙と割が組まれた。

その結果、史上初の横綱同士の割が崩された場所となった。

さらにこの場所は曙、武蔵丸ともに優勝争いを演じていたにも関わらず割が崩された。

ぜひとも白鵬逸ノ城の割を見てみたい。

今場所(特にここ4日間)の逸ノ城はそれだけの期待を抱かせるものがある。

協会はどのように考えるのだろうか。