きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

41. 2019年春場所11日目を勝手に語る

平成最後の場所もいよいよ終盤戦へ突入した。

優勝争いに関係する取り組みも多くなってくる。

本日の注目は
白鵬貴景勝
逸ノ城ー碧山』
この2番である。

白鵬貴景勝』はある意味今場所最も注目の一番と言っても過言ではない。

貴景勝にとって白鵬大関昇進のための最大の壁である。

一方白鵬にとっても第一人者として、若手の出世頭を叩いておく必要がある。

そして第一人者 白鵬が壁となって立ちはだかった。

白鵬は立ち合い右かち上げを選択。

それにも貴景勝は構わず、その後押し合いとなった。

貴景勝としても闘志を全面に出しながら、それでも白鵬の張り手、叩きを冷静に対応していた。

しかし最後は流れの中で白鵬万全の右四つに組まれてしまった。

貴景勝は組まれたら相撲にならないが、そもそも白鵬に左上手を引かれて勝つ力士が希である。

白鵬も展開としては決して万全ではないものの『絶対に勝つ』という気迫を感じる一番であった。

世代交代を位置付ける一番にもなる可能性もあった本日の取り組み。

白鵬の執念、気迫が貴景勝を上回る形となった。

余談だが白鵬は御嶽海、玉鷲貴景勝と先場所3連敗を喫した相手にしっかり順番通りリベンジを果たした。

貴景勝としては、力は出し切っただろう。
この内容を見て批判する者は存在しないと思う。

それだけ素晴らしい一番だった。

平幕1敗同士の対戦はに逸ノ城に軍配が上がった。

逸ノ城は碧山の突っ張りに全く下がらず、逆に圧力をかけて追い詰めた。

そして攻め急ぐことなくじっくり追い詰め、碧山が頭を下げた瞬間叩き込んだ。

初黒星以降、どっしり構え、しっかり圧力をかけており、ようやく身体の使い方が馴染んできた様子である。

終盤戦の割を考えると明日の朝乃山は確定として、貴景勝琴奨菊、残り1枠という流れになるだろう。

はたして白鵬と割が組まれるのか。
割を崩すとなると第一候補が栃ノ心だったが、明日『白鵬栃ノ心』の割が組まれた。

はてさてどうなるものか。

もう一人平幕で虎視眈々と狙っているのが琴奨菊か。

琴奨菊も終盤戦上位と割が組まれることはない。

逸ノ城との割が組まれる可能性は高いが、地力から言えばこのまま2敗を維持する可能性も高い。

このまま白鵬が独走すれば杞憂に終わるが、上位陣の展開次第では『インチキ優勝』の可能性も出てくる。

それだけは避けていただきたいところだが…

鶴竜は何とか連敗せず2敗を死守。

立ち合いの踏み込みは良いが、昨日同様その後攻められる展開だった。

内容は不安定だが、このまま白鵬を追走したいところ。

大関同士の対戦は高安に軍配。

高安は昨日の敗戦で気落ちしているかと思ったが、しっかり踏み込んで十分の左四つに組んだ。

最後栃ノ心が巻きかえたところを前に出て勝ったが、やや強引にも感じた。

腰高のため土俵際にも注意を払わなければならないが、連敗しなかったことが何よりか。

一方栃ノ心は明日の白鵬戦も確定しており、角番脱出へ黄信号である。

もう一人の2敗の大関 豪栄道は、やや苦手千代大龍を冷静に退けた。

廻しを引けず、悪手が出現する可能性もあったが、我慢して圧力をかけた。

明日の注目の割は
鶴竜ー高安』
豪栄道貴景勝

鶴竜ー高安は、負けた方が優勝争いから完全に脱落するだろう。

生き残りをかけるためにも両者ともに負けられない。

直近では高安が3連勝としているがはてさて。

貴景勝としては先場所千秋楽に大関昇進の夢を絶たれた因縁の相手である。

貴景勝としてはある意味最も苦手と言える相手かもしれない。

豪栄道が悪手の引き、叩きを見せればチャンスはあるが、余計なことをしなければ『相撲の質・技術』は豪栄道の方がはるかに上である。

そして今場所の豪栄道は、悪手を見せたのは大栄翔戦のみである。

貴景勝としては立ち合い踏み込み負けせず、如何に圧力をかけることが出来るかどうか。

目指すは鶴竜戦のような内容である。

貴景勝としても連敗となると、大関昇進への雲行きも怪しくなる。

ここまでの内容を見て、内容に関しては合格点に到達しているだろう。

あと必要なのは白星だ。

優勝争い、そして貴景勝大関昇進に関しても佳境を迎える。

はてさて…

優勝争いの話題とは逸れるが、16場所ぶりに幕内へ返り咲いた豊ノ島が本日負け越しが決まった。

昨年秋場所に関取へ復帰し、十両を2場所で通過したときの内容を見ていると、今場所も勝ち越しは可能だと思っていたが、幕内は甘くなかった。

左差しに拘らず攻める姿勢が見られるが、結果としてそれにより逆転を許す場面が多く見受けられた。

豊ノ島の負け越しにより、改めて幕内と十両の違いを認識させられた。

来場所は巻き返しなるだろうか。