この一番で今場所の優勝が決定すると言っても過言ではない。
結果は百戦錬磨の第一人者がしっかり締めた。
離れる展開から両者逆の四つである左四つに組む形となった。
正直白鵬としては万全と言い難い内容である。
それでも常時先手で攻め続けた。
それでも白鵬が勝つ。
言い換えればこれが実力差だ。
一言で片付けるならば『さすが白鵬』である。
そして白鵬の優勝を御膳立てするかのように2敗力士は全滅。
高安は貴景勝に完敗。
昨日も記載したが、対戦成績は高安が有利だが、その中身は貴景勝優勢であることが多かった。
高安としては2敗のまま白鵬戦に挑み初優勝への僅かな望みを繋げたかっただろうが、本日の黒星により完全消滅した。
貴景勝は連敗中だったが、気持ちを切らさず自分の相撲を取り切った。
これで最低ラインの二桁まで残り1勝。
残り2日間も集中していけるかどうか。
逸ノ城は直近5連敗を喫していた御嶽海をうまく捌いた。
白鵬以外に優勝の可能性が残された最後の力士として最後まで奮闘してほしいところ。
明日
『白鵬ー高安』
『貴景勝ー逸ノ城』
とそれぞれ割が組まれたため、『白鵬ー逸ノ城』の割は組まれないことがほぼ決定した。
これに関しては賛否両論あるだろう。
私個人の意見としては14日目に組んでほしかった。
そして私の中で、本日優勝がほぼ決定したという空虚感がある。
何とか数字上だけでも千秋楽まで縺れてほしいところだが…
優勝争いの話題と逸れるが、序二段にて元大関 照ノ富士が無傷の7戦全勝とし、千秋楽優勝決定戦へ進出することになった。
十両陥落場所も負け越し、その後4場所連続全休し、序二段でもどうかと思われたが、力の差を見せつけた。
内容を見ると『身体で勝っている』と言わざるを得ない内容がほとんどであるが、復帰場所としては上々ではないだろうか。
場所前私は正直、勝ち越しは容易だが、『同じ境遇者』に敗れて全勝は出来ないと考えていた。
要は同じくけがをして番付を落としている力士には敗れると思っていた。
しかし幕内経験者の天風を二番目相撲で勝利する結果となった。
上記の通り、内容は全盛期には程遠いものであり、立ち合いの圧力、スピードもまるでない。
来場所は三段目に番付を戻すだろうが、そこでもこの内容で全勝1場所通過なるかどうか。