白鵬全勝の色がどんどん染まっていく。
お膳立てをするかのように周りも崩れていく。
本日の隠岐の海戦。
解説 北の富士も『こんなもんだよね。期待して損した。』とぼやいていたがその通りだ。
立ち合いの鋭さが日に日に増していく。
前半戦のような隙はもう見られないのではないだろうか。
2敗の両関脇が明暗を分けた。
まず『明』の玉鷲だが、本日も完勝。
昨日も記載したが、錦木が酷すぎることもあるが。
明日の琴奨菊戦はここ数年で立場が逆転して、対戦成績もリードしているが、逆転勝利も多いため必ずしも安定しているわけではない。
番付通りいけば、明後日12日目が白鵬戦となるため、その前に星を落としたくないところ。
一方『暗』の貴景勝。
立ち合いの当たり、その後の攻めは良かったように感じた。
しかし本日は高安が意地を見せた。
当たり負けしているし、その後の張り手も腰高だったが、何とかしようとする気迫はここ数日の中では群を抜いていた。
最後はうまく体を開いて叩き込んだ。
貴景勝は優勝争いから後退。
いや『脱落』と言っても過言ではない。
先場所がフロックではないことを証明するためにも、番付上位の対戦相手であるこの二番は重要になってくる。
明日、白鵬の対戦相手は7日目から休場していた御嶽海。
正直複雑な気持ちである。
御嶽海が休場したままならば恐らく魁聖と組まれていただろうが、それでは一つも期待は出来なかった。
しかし御嶽海ならば今場所出場している力士を考えると『もしかして』と思わせるには十分な力士である。
懸念されるは『怪我の具合』である。
本音を言えばこちらでも記載したが、怪我の程度は不明だが、無理に出場せず完治を目指してほしい。
そして白鵬相手に『出場意義のある内容を見せられるか』が問題となる。
上述の通り、白鵬の状態は序盤戦とは比べ物にならず、厳しい立ち合いを見せている。
その白鵬相手にそもそも相撲を取ることが出来るのか?
出場しても周りを納得させる内容でなければ、出場意義は薄い。
御嶽海が存在感を見せつけるのかどうか。
はてさて…