きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

770. 2024年初場所中日を勝手に語る

大相撲初場所は中日折り返し。
全勝の朝乃山が敗れ、琴ノ若、朝乃山、阿武咲、大の里の4名が1敗先頭で並ぶ展開となった。

綱取り霧島はこの中に入る事が出来ず痛恨の2敗目を喫した。

昨日安易な引き、叩きがなければ問題ないだろうと記載したが、不安的中といったところか。

離れる展開から捕まえることが出来なかったため焦ってしまったか。

何度か記載しているが今場所の霧島は良くも悪くも引き、叩きが多い。
当然本日のように圧力をかけることが出来ていなければ墓穴を掘るだけである。

中日で2敗目を喫し、優勝争いの先頭集団とは星の差1つであるが、13勝という数字を考えるならば後がなくなった。

単純に規定通り連覇だけを考えるならば極論優勝さえ出来れば最終成績は関係ないわけだが、星数も考慮するとなると3敗以上は印象が悪くなる可能性もある。

まぁ現段階では何とも言い難いところだが、霧島としては後半戦今まで以上に負けられないという重圧がかかってくるのではないだろうか。
この先強敵が続く中どうなるか。

玉鷲に敗れて今場所初黒星を喫した朝乃山。
正直『ここで負けるんかい』という思いが強かった。

もちろん玉鷲は実力者だし、右四つ相手には左おっつけ、右喉輪の形を持っているため油断出来ない相手ではあるが、現状の両者の力量を考慮すれば朝乃山が落とすことはないと思っていた。

玉鷲の突き押しに苦戦し、それが焦りへと繋がったか、右四つになりかけたところで慌てて前に出てしまった。

昨日朝乃山が自分自身で反省の弁を口にしていたが、上手を引かず攻めた結果逆転負けを喫してしまった。
本日の一番は上手もそうだが、止まらず身体を密着させず攻めたことも敗因だろう。

明日阿武咲と1敗同士の割が組まれ、10日目が大の里、そして終盤戦が役力士と組まれていくか。

勝ち続けなれば役力士と割が組まれることもないため、場所前から記載しているように最低でも9勝1敗で乗り切る事が出来るかどうか。

阿武咲も一発のある力士のため油断出来ない相手であるが、優勝を狙うならばここで落とすわけにはいかない。
何なら落とすようでは優勝するべきでもないとあえて厳しく言っておこう。

朝乃山はこの地位で相撲を取る力士ではない。
本来ならば上位で優勝争いをしなくてはならない力士である。

期待も大きい。何なら過度なくらいだ。

ぜひとも役力士と組まれるまではこれ以上星を落とさずいってほしいところである。

琴ノ若が髙安の休場により不戦勝で白星を挙げた。
良い休養になるのかそれとも相撲勘が鈍るのか。
明日の関脇同士の一番は楽しみである。

その関脇大栄翔は翠富士に攻め込まれたが逆転勝ちを決めた。

前半は大栄翔が押し込んでいく展開だったが、正直見ていて『土俵際逆転されそうだな』という思いがあった。

結果土俵際で翠富士に残され逆襲されたが、再度逆転することが出来た。

盤石な内容ではないものの、大栄翔も2敗で食らいついているため、このまま食らいついていけるかどうか。
状態としては比較的良好と言っていいだろう。

昨日正代に敗れて2敗へ後退した横綱照ノ富士は竜電相手に苦戦しながらも白星。

竜電得意の左四つで食い付かれる展開となったが、照ノ富士は我慢して相撲を取り、最後は竜電の上手を切って左四つで寄り切った。

得意の右四つとは逆の左四つだったが、それでもこの力士の腕の返し方は絶品、芸術だと感じた。

横綱のためもちろん三賞に該当しないが、本来ならばこういった相撲技術に対して技能賞というものはふさわしいのだと感じた。

話は逸れたが、照ノ富士は連敗を免れた。
本日は照ノ富士としては比較的取りやすい相手だったため良かったか。

現在膝の負担もどれだけのものか不明だが、後半戦も乗り切る事が出来るかどうか。

豊昇龍は北勝富士を下して6勝目。
お互い攻め切る事が出来ない展開だったが、最後北勝富士が引いてきたところうまく足を運ぶことが出来た。

一方敗れた北勝富士の状態が気掛かりである。
昨年名古屋場所で優勝争いをし、その場所以降再び上位圏内で相撲を取ることが出来ていたが、この怪我により番付を落としてしまうのが残念である。

本日私が注目していた『熱海富士ー豪ノ山』は熱海富士に軍配が上がった。

豪ノ山は突きながら右ハズ押しでうまく攻めているように感じたが、熱海富士の腰が重たいため攻め切る事が出来なかった。
土俵際のしぶとさも熱海富士の武器であるため、それを活かした相撲内容であった。

熱海富士としては盤石な相撲内容とは言い難いが、それでも4連勝で星を五分に戻した。

大関戦で力の差を見せ付けられたが、それはそれとして今持っている力を出し切ってその後は白星を掴み取っている。
初の上位圏内の場所でやるべきことをしっかりやっている印象を受ける。

一方先場所までそれを実行していた豪ノ山は今場所苦戦を強いられている。
攻め切る事が出来ない場面が多々見受けられる。

相手も研究しているため、仕方ない部分もあるだろうが、まだまだ腐らず自分の相撲に徹してほしいところである。

新入幕の大の里にも触れておこう。
阿武咲に敗れた時以来触れていなかったが、前に出る圧力は相当なものである。

課題は腰高なところだと思うが、この地位でその弱点をうまくついてくる力士が存在しないのだろう。

この圧力が上位圏内でどこまで通じるのか楽しみである。
勝手に10日目の対戦相手が朝乃山だと思っているが、朝乃山にもどのくらい通じるのだろうか。

明日の注目の割は
琴ノ若ー大栄翔』
関脇同士の一番である。

どっしり構えて琴ノ若が優勢だと思うが、大栄翔としては如何にして琴ノ若を崩していけるかどうかだろう。
役力士同士の星の潰し合いの第一ラウンドとも呼べる割だがはてさて。

明日から後半戦へ突入するが、割もどのように編成していくのだろうか。
まだ10日目の割は決まっていないが、やはり動くのは終盤戦からなのかと残念な思いがある。

現状関脇以上全員が好成績と言っても良い中、割崩しはしてほしくないのだが…