きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

764. 2024年初場所3日目を勝手に語る

本日の取り組みを振り返る前に髙安の休場に関して触れていこう。

率直な感想としては『またこのパターンか』である。

平幕中位で二桁以上の白星を挙げ、その翌場所上位圏内で休場する。
ここ2年ほどは大半がこのパターンである。

先場所は上位圏内で二桁のため少し状況は異なるが、それでも似たようなパターンと言えるだろう。

年齢的な問題もあり、怪我も慢性化しているため、上位で取り続けることが難しくなっている様子である。

今場所再出場するのかどうかは不明だが、髙安も中々厳しい状況に陥っていると言えるか。

さて本日の取り組みを振り返っていこう。

3日目ともなれば各々調子が把握できる頃合いでもあるのだが、照ノ富士についてはどう見ていいか分からないと言える。

本日は阿炎を下し、連敗しなかったことは何よりであるが、状態としては何とも言い難いところである。

阿炎の突っ張りを嫌い、腕を手繰って勝負をつけたが、どうにも締まりが無いようにも感じた。

元々照ノ富士は手繰る動き自体はよく見せる事ではあるが、一度目で決めきれなかったことが気掛かりではある。

万全ではないことは明らかだが、その中でも如何にして白星を積み重ねていくのか注目である。

大関陣は貴景勝が初黒星を喫した。
昨日金星を挙げた若元春戦だったが、押しに威力がなかった。

立ち合いからの当たりは決して悪くないが、その後の押しの威力がなければ貴景勝の脅威は半減してしまう。
逆に若元春の押しに後退してしまった。

昨日に続き若元春が素晴らしい相撲内容だったことは間違いないが、貴景勝の状態も気掛かりな一番である。

元々貴景勝大関昇進以降、中々初日から3連勝できない力士のため、そこまで気にすることはないのかもしれないが、照ノ富士同様万全ではないことは明らかと言えるか。

明日以降、切り替えて臨むことが出来るかどうか。

綱取りの霧島は熱海富士相手に辛勝といったところか。

熱海富士の出足に思わず叩いて後退したが、何とか回り込んでもろ差しの形を作った。

ある程度余裕はあったのかもしれないが、本日の相撲は反省点が多いか。

重要な場所の序盤戦で躓くわけにはいかないため、白星に繋げたことは何よりか。

一方熱海富士は大関戦3連敗でまだ初日が出ず。
先場所までの勢いが止まったというわけでなく、これが熱海富士の現状の力量ということだろう。
これが大関との力量差である。

決して不調というわけでもなく、上位の強さというはこういうものだとしっかり学ぶことが重要だろう。

そして腐らず同格の力士相手に勝ち切ることが出来るかどうか。
まだまだ先は長いため、切り替えて若手らしくがむしゃらに臨んでほしいところである。

豊昇龍は宇良相手に何とか白星を掴んだ。
立ち合いもろ手突きでいったが、宇良に左を深く差されて攻め込まれる展開となった。

そこから宇良が切り返しで完全に決めにかかろうとしたため、何とか振りほどく事ができた。

本日は救われた部分もあるが、こういう相撲をモノにしたというのは大きいだろう。

あとは攻める相撲で白星を掴みたいところである。

関脇陣も明暗が分かれた。

琴ノ若は翠富士を危なげなく下して3連勝。
小兵力士に落とすことの多い琴ノ若だが、翠富士戦は過去の合口も良く、本日も冷静に対処した。

引っ張り込んでから慌てて攻めなかったことが勝因だろう。

大栄翔は北勝富士に敗れて初黒星。
先手を取って大栄翔の流れかと思ったが、まともに叩いて墓穴を掘った。

内容を見るとかなり勿体ない一番である。
そして昨日も記載したが、大栄翔は黒星を喫した翌日以降が重要である。

連敗癖もあるため気持ちを切り替えていきたいところである。

昨日話題に上げた新入幕の大の里は阿武咲相手に一方的な内容で敗れた。

昨日懸念していた通りの内容であった。
腰高のため本日のように下から一気に押してくる相手には今後も苦労するのではないだろうか。
今場所中の完全修正は間違いなく無理だろうが、今後も付きまとう問題、課題となるだろう。

明日の注目の割は
照ノ富士ー豪ノ山』
この一番である。

照ノ富士夏場所に優勝して以降、番付を上昇させていた若手である。

今場所の豪ノ山は土俵の上では白星を挙げていないが、ここ2場所上位相手にも自分の相撲を取り切って勝ち越しを決めている。

照ノ富士は押し相撲に苦戦を強いられることが多いため、豪ノ山も十分チャンスはあるだろう。

照ノ富士としては壁として立ちはだかることが出来るかどうか。
万全な状態でなくても今場所の照ノ富士は勝つことが求められている。
若手を退けられるかどうか。

そしてもう一番
『朝乃山ー北青鵬』
この一番も注目である。

朝乃山にとって鬼門である長身力士相手である。
過去も2戦2敗である。

ここ数場所北青鵬は相撲を覚えられており、対策されつつある。
以前のように肩越しから上手を引いても力を出し切れずに敗れる場面が見受けられるようになってきた。 

その中で朝乃山は北青鵬相手にどのような相撲を取るのだろうか。

得意の左上手を引いても胸を合わせる形なれば苦しい展開になると思うがはてさて。

3日目を終了し、琴ノ若が星も内容も伴っており、幸先の良いスタートを切った印象を受ける。

霧島、豊昇龍も本日は危なかったが、好調と言って良いだろう。

貴景勝はまだ1敗とはいえ、先場所同様押しの威力がやや影を潜めているため、状態が気掛かりである。

そして照ノ富士もこの先どうなるか。

まだまだ波乱が起きそうな序盤戦である。