きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

523. 2022年名古屋場所2日目を勝手に語る

三役以上の全勝が消滅。
とはいえ大関~小結でこうなっても特段驚きはない。
昨日照ノ富士が敗れたこと以外は平常運転なのかもしれない。

その照ノ富士は慌てずどっしり構えて初日を挙げた。

過去負けなしの霧馬山、また四つ相撲相手のため、余裕を持って相撲を取っていた印象を受けた。

昨日のように無理に攻めることはせず、相手の攻めを凌ぎ、最後は左を深く差して万全の形を作った。

一方霧馬山としてはいつも通り善戦はしているのだが、横に食いつく等の動きがないため、勝機があったかと言われたらそれはあまり感じられなかった。

出し投げで崩そうという動きは見られたが、それでは照ノ富士を崩すのは難しいといったところか。

霧馬山としてはもう少し工夫がほしいところだが、現状これが霧馬山の力量といったところか。

まだまだ伸び代があるということである。

2日目の大関陣の成績は初日同様1勝2敗。

本日白星を挙げた貴景勝は、勝ったとはいえ相変わらず立ち合い当たれていないし、圧力も伝わっていない。

豊昇龍の足が流れたところたまたま突き落としが決まったような相撲だった。

上記の通り、当たれていないから廻しを引かれることも多くなっている。

一昔前ならば霧馬山、豊昇龍といった細身の相手には一方的に勝利していたのだが、ここ数場所はかなり苦戦を強いられている。

霧馬山、豊昇龍が力をつけていることも間違いないが、それ以上に貴景勝の立ち合いの当たりの強さが影を潜めているということである。

とりあえず今場所の初白星は挙げたため、ここから流れを掴むことが出来るかどうか。

角番御嶽海が琴ノ若に力負けした。

立ち合いの当たりは悪くなく、その後の流れも決して悪くないのだが、琴ノ若の腰が重く、単純に力負けしたような内容だった。

御嶽海としては相撲が取れている分、そこまで悲観することでもないと思うが、序盤戦で早々敗れたという事実に変わりはない。

また若手相手に力負けしたというのが、逆にショックとなってしまうか。

まだ場所は長いため、切り替えて臨んでほしいところである。

一方琴ノ若は連日殊勲の星であり、さらには内容も伴っている。

先場所は逆転勝ちによる殊勲の星だったが、今場所はここまで完璧な相撲内容だろう。

場所を追う毎に強くなっているため、この先も楽しみである。

もう一人の角番正代が連敗。
もはや見慣れた光景だが、それにしても軽い。

隆の勝とはこのところ4連敗中とはいえ、相撲のタイプからすると正代にとってはそこまで苦にする相手ではないし、そして本日のようにここまで一方的に敗れる相手でもない。

しかしその相手にも立ち合いすぐに上体を起こされ、そこから全く粘り腰もなく敗れた。
まぁあまり語ることはないか。

両関脇も良いところなく完敗。

若隆景はお得意様の玉鷲相手に立ち合いの当たりだけで敗れてしまった。

玉鷲の当たりが凄まじかったといえばそれまでだが、あっさり敗れる辺り、今場所の若隆景は厳しいか。

もう一人の関脇大栄翔は中途半端な立ち合いで突き放すことが出来ず完敗。

逸ノ城の張り差しを警戒したのだろうが、しっかりとした対策が出来ていなかった。
不完全燃焼と言える内容だろう。

その両関脇に連勝した玉鷲逸ノ城

玉鷲はここ数場所序盤戦に無類の強さを発揮するため、今場所もそれを見せているといったところか。

毎場所そうだが、今場所も年齢を感じさせない素晴らしい相撲であり、これが15日間保てるかどうか。

そして逸ノ城は良く前に出ている。
この2日間は張り差しから活路を見出だしているが、この先張り差しも警戒されるだろう。

その中で右四つの自分の型に組み止めることが出来るかどうか注目である。

本日最も拍子抜けしたのは阿炎である。
過去3戦全勝の宇良相手だったが、立ち合い宇良は右に変化した。

正直宇良ならこの程度のことは当たり前のように仕掛けてくるだろう。
阿炎も予測していなかったとはいえ、残すことはできていた。

それにも関わらず向き直ってからすぐに叩きにいってしまった。

突き放しにいけば展開も変わっただろうに、正直勿体ない一番に感じた。
昨日照ノ富士に勝っているだけ余計にそう感じてしまう。

明日の注目の割は
照ノ富士ー隆の勝』
この一番である。

照ノ富士としては先場所敗れている相手である。

隆の勝は押し相撲だが、右差し主体の攻めでもあるため、照ノ富士としてはそこまで苦手としていない相手である。

とはいえ先場所のように先手を許し、もろ差しを許してしまっては厳しいため、立ち合いが重要になってくるだろう。

隆の勝としては先場所のような相撲、そして本日のような相撲を取りたいところである。

まだ2日間とはいえ、琴ノ若が最も白星と内容が伴っている力士と言えるだろう。

しかし先場所も3大関総なめの後連敗したため、優勝争いという点では期待値は低い。

序盤で早々1敗していようが照ノ富士有利に変わりはないと思うが、まだまだ先は長いためどうなるか。

最後に三段目の朝乃山に触れておこう。
当たり前のように圧倒したわけだが『強い』と思わせる程ではなかった。

まぁ力の差がありすぎるし、正直朝乃山自身も100%の力を出さずとも勝てただろうからそう感じるのだろうが。

いずれにせよ久しぶりの土俵で白星を挙げたというのが何よりだろう。

たぶん残り6日間もこのような相撲内容であっさり全勝するとは思うが、対戦相手もどのように向かっていくのか楽しみである。