きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

762. 2024年初場所初日を勝手に語る

新年の幕開けとなる大相撲初場所が本日から初日を迎えた。
昨日も展望を記載したが、まだ初日という実感が沸かないのが正直なところである。

それでも初日の取り組みを観ていたら自分自身も徐々にエンジンがかかってくるものである。

今場所も15日間好き勝手語っていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

まず今場所注目の綱取り霧島は若元春を冷静に捌いて初日白星。

霧島は当たって突き放そうとしたが若元春も下がらず、若元春が前に出てきたところうまく体を開いた。

盤石の内容とは言い難いかもしれないが、綱取りの初日をどんな形であれ白星としたのは良いことだろう。

一方若元春としては本来の実力を考えるとやや呆気なく感じた。

今場所もう一つの注目は横綱 照ノ富士である。
照ノ富士としては進退の問われる場所と言っても過言ではないだろう。

勝つことが絶対条件の中、初日から曲者の宇良が相手である。

立ち合いからすぐに宇良を抱え込む形となって攻めていき、強引な小手投げで崩して圧倒した。
宇良でなければ腕が折れていたのではないだろうか。

正直内容に関しては『雑で強引な時の照ノ富士の内容』であり、褒められたものではないと思うが、それでも負けられないという気持ちが全面に感じられた。

またうるさい相手に動かす隙を与えなかったのは大きかったか。

負けられない場所の初日でまず白星発進となったことは良いことだが、照ノ富士にとってはまだまだ前途多難と言えるだろう。

それにしても改めて横綱の進退の問われる場所は独特な緊張感である。
これに関しては観戦者もいつでも味わえるものではないので貴重な経験である。

残り2大関に目を向けると、豊昇龍は先場所敗れた熱海富士に雪辱を果たした。
右四つに組み合い、豊昇龍が左からうまく絞っていき圧力をかけていった。

熱海富士に上手を引かれたが上手は深いため、豊昇龍としては余裕を持って下手投げで体を入れ替えることが出来た。

霧島同様盤石の内容とは言い難いかもしれないが、自分の流れで相撲を取ることが出来たのは良かったか。

貴景勝はお得意様の翠富士を冷静に対処した。
過去にも変化をして墓穴を掘ったことのあった翠富士だが、本日の変化もやや中途半端だったか。

貴景勝としては比較的小兵力士を相手にするのを得意としているため、あの程度の変化に動じることはなかった。

本日は相手が小兵力士ということもあり、ぶちかますような当たりは見られないため状態の把握は難しいが、とりあえず初日白星は良い結果だろう。

関脇に目を向けると、大関への足固めが期待される琴ノ若は阿炎を圧倒した。

琴ノ若が阿炎の突っ張りに下がらず、圧力をかけるというここ数場所と同じような展開であった。

この相撲を見ると琴ノ若の強さを感じることが出来るが、阿炎以外の力士に対して同様の相撲を取り続ける事が出来るかどうかが鍵となるだろう。

大栄翔は豪ノ山を下して初日白星。
当たり勝って先手を取って突き放し、豪ノ山に相撲を取らせなかった。

小細工のない相手のため、大栄翔としても自信を持って相撲を取ることが出来たか。

小結に復帰した髙安が北勝富士を圧倒した。
場所前の稽古では好調だったとのことであり、その通りの結果を残した。

日展望でも記載したが、髙安が優勝争いにおいてベンチマークとなる可能性は高いか。

明日の注目の割は
『霧島ー髙安』
この一番である。

過去長い相撲になることの多い取り組みだったが、最近は短い時間で勝負がついている。
そして先場所霧島は髙安に敗れている。

髙安のかち上げに後退してしまうことも多く、先場所の霧島はそれを意識しすぎてバランスを崩すような展開になってしまった。

初日の内容を見ても髙安の状態は良さそうであり、霧島としては脅威になるだろう。

まだ初日のため何とも言い難いが、関脇以上が安泰となった中、関脇は自分の相撲で圧倒し、横綱大関は相手を捌く内容と言えるか。

明日以降も楽しみである。