きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

676. 2023年名古屋場所2日目を勝手に語る

2日目に早くも照ノ富士に土。

昨日難敵の阿炎相手に力強い相撲を見せてくれたため、驚きは大きい。

確かに錦木は先場所8日目に若元春に勝ってから人が変わったように連勝し、その連勝記録も継続中である(余談だが先場所千秋楽は朝乃山と割を組んでほしいと思っていた。)。

それでも照ノ富士に勝つイメージはあまり沸かなかった。

ケンカ四つのため、仮に錦木が左を差し勝ったとしても腕を極められると思っていたからである。

そして本日錦木は立ち合いもろ差し狙いにいった。
何とか左をこじ入れてもろ差しに成功したがその瞬間私は『あぁ極められて終わりかな』と感じた。

しかし錦木は腕を極められる前にうまく左から掬って照ノ富士を転がした。

照ノ富士としては決して油断していたわけではないだろうが、もろ差しを許しても問題ないという気持ちはあったと思う。

やはり錦木が先場所の8日目から人が変わったということか。

照ノ富士としては序盤戦に早々黒星を喫したため痛手だろう。

それこそまだ序盤も序盤のためいくらでも修正は利くだろうが、明日以降の照ノ富士の相撲に注目である。

そして本日の白星(金星)で先場所からの連勝を10とした錦木だが、3関脇との対戦が楽しみである。

さてその3関脇だが、全員が完勝した。

まず昨日不完全燃焼となった豊昇龍だが、本日はそのうっぷんを晴らすかのように厳しい相撲を見せた。

正代の当たりに下がることなく、立ち合い鋭く踏み込み右から突き起こし、右差しから一気に走っていった。

絶対的な型はないが、本日のように立ち合いの踏み込み、攻める意識があれば自然と良い相撲が見られてくるだろう。

若元春は昨日のようにすぐに左四つに組むことは出来なかったが、全く慌てることはなかった。

翔猿が引いてきたところも無闇に追いかけることはせず、冷静に対処して左四つに組む事が出来た。

左四つにさえ組んでしまえば、曲者の翔猿といえどどうすることも出来ない。

大栄翔は先場所敗れている御嶽海だったが、これぞ大栄翔という最高の内容で完勝。

御嶽海に反撃の隙を与えず、突き押しで圧倒した。

大栄翔、若元春ともに自分の形で連勝スタートは気分も良いだろう。

小結にも目も向けるが、琴ノ若が明生に敗れた。

初日完勝しただけにあまりにも呆気なく明生にもろ差しを許してしまったのは残念だった。

ここ1年上位圏内でずっと勝ち越しを続けているが、一桁に留まっているため、3関脇との差が開く一方である。
何とか差を縮めてほしいところなのだが。

一方この2日間、明生の動きの良さが目立っている。
大関を目指す豊昇龍と良い稽古を積むことが出来たのだろうか。

先場所照ノ富士に勝利しているし、照ノ富士+3関脇にとっては脅威となるか。

もう一人の小結阿炎は翠富士を圧倒して初白星。

ここ数場所関脇陣との差が開いてしまった印象が強く、昨日も照ノ富士に全く通じていなかったため、もろ手突きの威力が影を潜めている様子である。

それでも先場所は霧島、大栄翔、若元春から白星を挙げているため、3関脇に割って入りたいところである。

新入幕の豪ノ山、湘南乃海、伯桜鵬はそれぞれ良さを発揮して連勝スタート。

全員が二桁勝ってもおかしくない実力は秘めているだろうからこの先も楽しみである。

明日の注目の一番は
『豊昇龍ー錦木』
この一番である。

実はこの両者先場所は対戦しておらず、2場所前は錦木が勝利している。

豊昇龍としては左四つ胸を合わせる形だけは避けたいところである。

また小手投げも強烈であるため、そこも注意していかなければならない。

そしてもう一番注目の割が
『北青鵬ー高安』である。

場所前に高安に関して触れたが、今場所は大勝する可能性も秘められている。

高安にとってこの『規格外』相手にどのような相撲を取るのか楽しみである。

高安得意の左四つに組んでも北青鵬が上手を引けば長い相撲になると思うがはてさて。

照ノ富士が敗れたことにより、まだ2日目のため気は早過ぎるが、3関脇の誰かが優勝して両手に花の姿も目に浮かんでくる。

明生、錦木辺りが場所を荒らす可能性もあり、この先も注目である。