きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

745. 十両⇒幕内の連覇

大相撲九州場所は本日から後半戦へ突入した。

平幕一山本が1敗で単独先頭という展開である。

もちろんこのまますんなりいくとは思えないが、一山本は私と同じ北海道出身であるため、いやが上にも気になってしまう。

中日の時点で単独先頭に立っていたが、本日も仕事中に『一山本調子いいね』と声をかけられることが多かった。

一山本は先場所十両に在位しており、新鋭の大の里の初日からの連勝を9で止め、そして自身が13勝2敗で優勝を果たすという結果を残した。

あまりにも気は早いのだが、題名通り十両⇒幕内の連覇となればいつ以来となるだろうか。

先に答えを言ってしまうと、年6場所制となった昭和33年以降はおろか、15日制が定着した昭和24年以降でも達成されていない記録である。

この記録が達成されたのは今から109年前の大正3年春場所夏場所の両國だけである。

この時の成績はそれぞれ『7勝0敗1休』⇒『9勝0敗1休』というものだった。

このため年6場所制以降では達成されていないが、『十両優勝⇒幕内次点以上』ならばどの程度存在するだろうか。

詳細は以下の通りである。

四股名(場所)

十両場所成績

幕内場所成績

優勝力士

大鵬

(S34九州-S35初)

十両3枚目

13勝2敗

西前頭13枚目

12勝3敗(次点)

栃錦横綱

14勝1敗

豊山

(S36九州-S37初)

西十両7枚目

15戦全勝

東前頭9枚目

12勝3敗(次点)

大鵬横綱

13勝2敗

陸奥嵐

(S42初-S42春)

十両4枚目

11勝4敗

東前頭14枚目

13勝2敗(次点)

北の冨士(大関

14勝1敗

琴風

(S54九州-S55初)

西十両11枚目

14勝1敗

西前頭14枚目

12勝3敗(次点)

三重ノ海横綱

15戦全勝

水戸泉

(S61初-S61春)

十両4枚目

11勝4敗

西前頭12枚目

12勝3敗(次点)

保志(関脇)

13勝2敗

琴光喜

(H12秋-H12九州)

十両4枚目

14勝1敗

西前頭9枚目

13勝2敗(次点)

曙(横綱

14勝1敗

把瑠都

(H19秋-H19九州)

西十両9枚目

13勝2敗

東前頭16枚目

11勝4敗(次点)

白鵬横綱

12勝3敗

豊ノ島

(H22秋-H22九州)

西十両筆頭

14勝1敗

西前頭9枚目

14勝1敗(同点)

白鵬横綱

14勝1敗

松鳳山

(H27秋-H27九州)

西十両6枚目

13勝2敗

西前頭10枚目

12勝3敗(次点)

日馬富士横綱

13勝2敗

阿炎

(R3秋-R3九州)

十両5枚目

13勝2敗

西前頭15枚目

12勝3敗(次点)

照ノ富士横綱

15戦全勝

竜電

(R4名古屋-R4秋)

十両筆頭

12勝3敗

西前頭12枚目

11勝4敗(次点)

玉鷲(東前頭3枚目)

13勝2敗

熱海富士

(R5名古屋-R5秋)

西十両筆頭

11勝4敗

東前頭15枚目

11勝4敗(同点)

貴景勝大関

11勝4敗

四股名当時

※は新入幕

 

過去は12名である。

記憶に新しいのは先場所の熱海富士である。

もう一歩で偉業達成となっており、最速優勝にも王手を懸けていたため、実に惜しい結果であった。

この中で豊ノ島が成績、結果ともに最高峰と言えるか。

十両、幕内ともに14勝挙げており、2場所合計28勝は最多勝であり、さらには優勝決定戦にも出場しておる。

単純な結果ならば熱海富士と同様だが、勝ち星は6勝差のため、ある意味では豊ノ島が最も結果を残していると言えるか。

琴光喜は合計白星は27勝、幕内では次点と豊ノ島に及ばないが、幕内の場所で1横綱3大関から白星を挙げている。

この場所琴光喜にとっては実質的な新入幕の場所(新入幕は全休で翌場所十両陥落)であり、この場所の活躍を機に大関候補と呼ばれるようになった。

12場所の内、九州場所が絡む回数が8回、今場所の一山本のように『秋場所九州場所』という回数が5回である。

九州場所および秋場所九州場所という流れが何か引き寄せるものがあるのだろうか。

『勝手に語る』の方でも記載したが、このまま一山本が突っ走るとは考えにくいし、ここから6連敗しても驚きはない。

しかしかつて『相撲大国北海道』と呼ばれていたため、相撲に関する話題で北海道が明るくなるのは良い出来事だと思っている。

終盤戦は役力士との割も組まれると思うが、どんな結果であろうと全力で挑んでほしいと思う。