きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

740. 大関の初日から3連勝に関して

大相撲九州場所は序盤5日間を終了した。

大関、関脇が好調の中、中盤戦へ突入する展開となった。

2日前に『貴景勝が初日から3連勝したら次点以上の成績』『貴景勝の初日からの3連勝は大関在位27場所で3回目』という旨の投稿をした。

私個人の感覚として大関在位27場所で3回目はかなり少ないと感じていたのだが、本日ふと『歴代の大関はどうだったんだろう?』と思ったため調べてみた。

今回は『大関在位で3回目の3連勝を達成した場所数』『大関在位で初日から3連勝の回数』を中心に、昭和33年以降に大関へ昇進した力士を対象としている。

そのため大関在位2場所目の豊昇龍は対象外としている。

まず『最高位大関』の記録は以下の通りである。

四股名

大関在位で3回目の

3連勝達成場所数

大関在位で初日から

3連勝の回数

大関在位数

3連勝の割

琴ヶ濱 13場所 5回 28場所 0.179
若羽黒 5場所 6回 13場所 0.462
北葉山 7場所 8回 30場所 0.267
栃光 3場所 10回 22場所 0.455
豊山 4場所 16回 34場所 0.471
清國 7場所 10回 28場所 0.358
前の山 × 1回 10場所 0.1
大麒麟 17場所 3回 25場所 0.12
貴ノ花 9場所 13回 50場所 0.26
大受 × 0回 5場所 0
魁傑 × 1回 9場所 0.111
旭國 7場所 10回 21場所 0.476
増位山 × 1回 7場所 0.143
琴風 9場所 12回 22場所 0.545
若嶋津 4場所 12場所 28場所 0.429
朝潮 9場所 10回 36場所 0.278
北天佑 10場所 14回 44場所 0.318
小錦 7場所 15回 39場所 0.385
霧島 3場所 5回 16場所 0.313
貴ノ浪 5場所 13回 37場所 0.351
千代大海 14場所 24回 65場所 0.369
出島 8場所 5回 12場所 0.417
武双山 22場所 3回 27場所 0.111
雅山 × 1回 8場所 0.125
魁皇 6場所 17回 65場所 0.262
栃東 3場所 10回 30場所 0.333
琴欧洲 9場所 15回 47場所 0.319
琴光喜 13場所 3回 17場所 0.176
把瑠都 7場所 7回 15場所 0.467
琴奨菊 8場所 12回 32場所 0.375
豪栄道 11場所 8回 33場所 0.242
高安※ 8場所 4回 15場所 0.267
栃ノ心 × 1回 7場所 0.143
貴景勝 27場所 3回 27場所 0.111
朝乃山※ × 1回 7場所 0.143
正代※ × 1回 13場所 0.077
御嶽海※ × 1回 4場所 0.25
霧島※ × 1回 3場所 0.333

×は3回達成出来ていない力士

※は現役

 

これをみるとやはり貴景勝は達成した場所が最も遅く、また割合に関してもワースト2位タイである。

最高割合は琴風の0.545である。

琴風は最高位大関の中でも高い勝率を誇っているため、序盤戦に取りこぼしが少なかったという事か。

短命大関の場合、3回達成することなく陥落することが多い結果となっている。

 

次に横綱へ昇進した力士を見てみると

四股名

大関在位で3回目の

3連勝達成場所数

大関在位で初日から

3連勝の回数

大関在位数 3連勝の割合
柏戸 × 2回 7場所 0.286
大鵬 5場所 3回 5場所 0.6
佐田の山 8場所 10回 17場所 0.588
栃ノ海 5場所 6回 10場所 0.6
北の富士 7場所 9回 21場所 0.429
玉の海 8場所 9回 20場所 0.45
琴櫻 7場所 11回 32場所 0.344
輪島 4場所 3回 4場所 0.75
北の湖 3場所 3回 3場所 1
三重ノ海 20場所 3回 21場所 0.143
若乃花2 3場所 5回 8場所 0.625
千代の富士 × 1回 3場所 0.333
隆の里 8場所 4回 9場所 0.444
大乃国 11場所 5回 13場所 0.385
双羽黒 × 2回 4場所 0.5
北勝海 4場所 4回 5場所 0.8
旭富士 4場所 11回 17場所 0.647
× 2回 4場所 0.5
貴乃花 7場所 6回 11場所 0.545
若乃花3 6場所 13回 29場所 0.448
武蔵丸 3場所 19回 32場所 0.594
朝青龍 3場所 3回 3場所 1
白鵬 × 2回 7場所 0.286
日馬富士 8場所 9回 22場所 0.409
稀勢の里 4場所 15回 31場所 0.484
鶴竜 9場所 3回 12場所 0.25
照ノ富士 5場所 7回 16場所 0.438

やはり最高位大関と比較すると割合は基本横綱昇進を果たした力士の方が高い。

北の湖朝青龍といった時の第一人者は10割を達成している。

中には3回達成していない力士も存在するが、これは大関在位数が短い中で横綱昇進を果たしたからである。

意外なのが白鵬であり、大関在位7場所中3場所で初日黒星を喫していたため、3連勝の回数としては少ない結果となっている。

余談だが白鵬横綱昇進後3場所中2場所でも初日に黒星を喫していたため、この当時は『初日に弱い白鵬』が定着していた。

その後は言わずもがなの結果ではあるのだが。

私は時折記載するが、基本的に横綱へ昇進を果たす力士は大関在位数が短く、すぐに昇進を果たすと思っている。

もちろん例外もあるわけだが、基本的にはそうであり、そのため序盤戦にも躓くことが少ないという事ではないだろうか。

そういった面では貴景勝はかなり回数が少ないし、割合も低い。

しかし大関在位中で優勝3回、同点2回、次点3回と十分結果を残していると言えるだろう。

先日投稿したように、初日から3連勝したため過去のデータからすれば次点以上である。

しかし横綱を目指すならば優勝しかない。

大関在位も長くなってきたが、今場所で昇進を決めることが出来るのだろうか。