きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

734. 2023年九州場所初日を勝手に語る

大相撲九州場所が本日から初日を迎えた。

昨日から私の地元北海道では雪も降り始め、冬の訪れとともに九州場所が始まるというのは何となくだが九州場所っぽくて良い。

今場所も好き勝手語っていきますのでよろしくお願いいたします。

さて場所前から何度も記載している通り、今場所の焦点は『貴景勝の綱取り』だろう。

明確に綱取りの場所と位置付けられていないとはいえ、先場所優勝したことは事実のため、期待は集まるだろう。

その貴景勝だが、先場所初日に敗れている北勝富士相手に完璧な相撲を取ったといって良いだろう。

北勝富士の立ち合いが失敗したこともあるだろうが、貴景勝としては立ち合い集中していけたことが何よりである。

過去2回の綱取りではいずれも初日黒星のため、やや合い口の悪い相手から初日白星を挙げたのは大きい。

もちろんまだまだ先は長いが、この先やっていけるという期待を持てる内容だった。

余談だが仕切りの間、かつて稀勢の里が見せていた笑った表情に見えたのだが気のせいか。

残り2人の大関陣も完勝。

霧島は曲者の宇良相手に相撲を取らせず完勝。
もろ手突きで起こし、そのまま安易に攻めるのではなく、しっかり捕まえてから攻めるという流れのある相撲だった。

昨日も記載したが、霧島は私自身優勝争いの本命と予想しているため、この相撲を見ると期待が出来る。

本日は比較的お得意様相手のため自信を持っていけたのかもしれないが、明日以降も期待したいところである。

大関2場所目の豊昇龍が正代を寄せ付けず白星。
本日は廻しに拘らず、突き放して勝負を決めた。

四つに組むと正代の左が面倒だと考えたのか、作戦が見事にハマったといえる内容である。

先場所は消極的な相撲も多く見受けられたため、初日に攻める相撲で白星を挙げたのは自信になるか。

この先も大関という地位に押し潰されることなく、積極的に攻めていくことができるかどうか注目である。

3関脇は大栄翔、琴ノ若が白星。

大栄翔は先場所も初日に割が組まれ変化で敗れている明生だったが、もろ手突きから終始大栄翔のペースで相撲を取り切った。

先場所は序盤戦に躓いたため、今場所は序盤戦をうまく乗り切ることが出来るかどうか。

琴ノ若は合い口の悪い翔猿を下して初日白星。

うるさい相手に捕まえず勢いのまま前に出て、最後土俵際どうかと思ったが攻め切る事が出来た。

一応よく見て相撲を取ることが出来たと言えるか。
初日に合い口の悪い相手を下したのも大きいだろう。

若元春が高安相手に完敗。
正直思いがけない展開だった。

相四つだから左四つに組むのは予想できるが、ここ最近の両者の力量からすれば左四つに組めば若元春の方に分があると思っていた。

まさかあのように高安が圧倒する展開は予想出来なかったし、仮に高安が勝つにしても突っ張ってから活路を見出だすと思っていた。

若元春としては決して油断していたわけではないだろうが、それにしても本日は久々に高安の強い相撲を見たような気がする。

若元春は先場所初日から連敗スタートのため、今場所それは避けたいところである。

小結阿炎が場所前手術をしたとの事だが、豪ノ山相手に素晴らしい相撲を取った。

ここ最近の阿炎の相撲は突き切る事が出来ない、立ち合い変化がやや多い印象だったが、本日は阿炎本来の相撲を取ることが出来た。

これが上位相手にも見せることが出来るか注目である。

私が優勝予想の対抗に挙げている北青鵬は隆の勝を下して初日白星。

長い相撲になれば北青鵬有利だし、隆の勝の当たり、出足を止めた時点である程度余裕があったか。

本日の相撲を見てもこの地位ならば大勝する可能性は秘められているように感じる。

新入幕に目を向けると、北の若が初日白星。

錦富士相手に完勝といって良いだろう。

入門したときから期待されていたが幕下、十両と思いの外時間を要した。

案外こういう力士は幕内に上がってしまえば順当に白星を重ねていく可能性もあるため、今場所どこまでやれるか注目である。

幕下の土俵に目を向けると、若隆景が土俵に復帰した。

立ち合い弱く、若隆景らしいおっつけ、粘りの相撲は見られず完敗だった。

久々の土俵のため、相撲勘が戻っていないのだろうが、本日の相撲だけを見るとかなり気掛かりである。

ある程度怪我が順調に回復しているのならば、遅かれ早かれ幕内の土俵に戻ってくるだろうが、若隆景本来の期待値からするとあまり時間をかける訳にもいかないだろう。

関脇時代もスロースターターではあったがはてさて…

明日の注目の割は
『霧島ー阿炎』
この一番である。

初日良いスタートを切った霧島だが、2日目の相手の阿炎も初日は完勝だった。

そして先場所は阿炎に軍配が上がっている。

霧島は相手の突っ張りを跳ね上げる巧さを持っているが、明日もその力を発揮出来るかどうか。

3大関全員素晴らしい立ち上がりを見せた初日だが、如何せんまだ初日である。

まだまだ先は長いが、関脇も含め、役力士が充実した場所になってほしいという思いは強い。