きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

629. 2023年春場所7日目を勝手に語る

貴景勝休場。
これに関しては仕方ない。
何なら昨日記載したように早めに決断を下して良かったと思っている。

それでも残念という思いが強いとも言えるか。
単純に綱取り失敗となったのではなく、怪我をしてしまったことが残念である。

ここ2場所で同点→優勝という成績を残しており、先場所は大関以上が1名しか出場していない中で大関の責任を果たした。

機が熟したと感じたし、今場所も初日に躓いたとはいえ、3日目には好調正代に圧勝している。

綱取りへの可能性を感じさせただけに残念であるが、とにもかくにもまずは治療に専念してほしいところである。

綱取りから一転来場所は角番だが、まだまだチャンスはあるだろう。

貴景勝の休場により、今場所は関脇以下の優勝が決定した。

そして出場している力士の中では関脇が最高位となるわけだが、その関脇も本日で全員3敗以上となった。

ここ1年12勝の優勝が多いとはいえ、7日目で3敗はかなり厳しい展開である。

大関の足固めの場所である霧馬山は琴ノ若相手に良いところなく3敗目を喫した。

昨日の怪我の影響によるものなのかどうか不明だが、琴ノ若相手にあっさりもろ差しを許す辺り、万全とは言えないか。

二桁の白星のためにもやや苦しい展開になってきたか。

昨日苦言を呈した豊昇龍は竜電相手に冷静な相撲を取ったか。

体調は万全ではないかもしれないが、それでも本日のような相撲を取って白星に繋げていけば自信にも繋がっていくだろう。

昨日初日を挙げた若隆景が連勝。
阿武咲の当たりに下がり、いなしに泳ぐ場面もあったが、最後まで我慢して相撲を取ることが出来た。

優勝争いという点ではさすがに厳しいと言わざるを得ないが、この力士は後半盛り返す事が多いため、巻き返しに期待したいところである。

役力士の優勝に期待したいという点で関脇の次に小結へ目が移るが、全勝の大栄翔に土がついた。

本日立ち合いの当たりは良かったが、うまく足を運ぶことが出来なかったか。

思いの外若元春が下がったので距離感にズレが生じた可能性もあるか。

昨日危ない相撲をモノにし、大栄翔に追い風が吹いたと思った翌日に敗れたのはやや残念な思いが強い。

とはいえ本日の内容自体は決して悪いものではないため、月並みだが連敗だけはしないことだろう。

一方若元春が5勝目を挙げた。
左四つに組んでの強さはもちろんのこと、本日のようにしぶとい相撲も取ることが出来るため、この先も展開次第では面白い存在になるだろう。

霧馬山に勝って琴ノ若も5勝目。
昨日は悔しい思いをし、そのうっぷんを晴らすかのような内容だった。

上の番付を目指すためにはまず三役で二桁勝ちたいだろうし、今場所展開次第では優勝争いにも顔を覗かせる可能性もあるだろう。

さて本日注目の平幕全勝同士『翠富士ー高安』の一番は翠富士に軍配が上がった。

翠富士が勝つこと自体に驚きはないが、内容には驚きがあった。

立ち合いは高安が右かち上げで先手を取った。
そこから高安が突っ張っていくことも想定内だったが、翠富士はその突っ張りを下からあてがい逆に圧力をかけていった。
そして最後はうまく右から突き落とした。

大体の小兵力士は高安のかち上げ、突っ張りからの叩きの流れで落ちることが多いが、翠富士は怯むことなく、むしろ突っ張りを意に介してなかった。

今場所の翠富士は巧さと速さを武器に相撲を取っていたが、本日の相撲を見ると力強さも加わった内容であった。

高安を力強く下したこともそうだし、全勝対決を制したことでさらに自信が付くのではないだろうか。

一方高安としては面を食らった部分もあるか。
中に入れさせないように意識はしていたと思うが、突っ張りが通じなかったのは計算外だったのではないだろうか。

高安としては全勝のまま上位圏内の力士に挑みたい気持ちがあっただろうが、とにもかくにも明日以降切り替えていきたいところである。

最後に『正代ー阿炎』の一番だが、この一番を見て改めて今場所の正代は良いのだと感じさせられた。

元々この両者は合い口の問題もあるが、1敗の阿炎相手に相撲を取らせず完勝したのは正代が強い他ならない。

先場所も9日目~12日目までは強い正代だったため、この先どうなるかはわからないが、場所を荒らす可能性は秘めているか。

明日の注目の割は
『大栄翔ー阿炎』
この一番である。

1差対決であるが、ここで大栄翔が敗れることになると、優勝争いはかなり混沌としてくるだろう。

現状翠富士が全勝であり、今場所はかなり強さも発揮しているが、だからと言ってこのまま全勝でいくとは想像しにくい。

翠富士としては単独先頭に立ったことでどのような影響を及ぼすだろうか。

如何せん場所はまだ半分以上残されている。

割の方もうかうかしていられない。

上位陣がいないのだから翠富士、高安に早々役力士をぶつけても良いだろう。

うかうかしていると関脇同士の割すら消滅する可能性があるため、早めに対応してほしいところである。