きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

630. 2023年春場所中日を勝手に語る

春場所も中日折り返し。

初日からただ一人全勝の翠富士が碧山を下して8連勝とした。

立ち合い碧山がかち上げできたが、翠富士は昨日の高安戦同様怯むことはない。

うまく食らいついて堂々とした内容で白星を掴んだ。

ここ数日記載しているが、今場所の翠富士は巧さ、速さ、そしてここに来て小兵力士とは思えないほど力強さも見せている。

さすがにこのまま全勝で突っ走るとは考えにくいが、上位圏内の力士と割が組まれたときどれだけ力を発揮できるか注目である。

昨日初黒星を喫した大栄翔は阿炎を下して連敗を免れた。

阿炎の突っ張りを下からあてがい、引いてきたところを攻めるという流れのある相撲だった。

昨日の黒星を引きずることなく、理想通りの相撲で白星に結び付けたことは大きい。

役力士唯一の1敗力士のため、このまま食らいついていきたいところである。

同じく昨日初黒星を喫した高安は手痛い連敗を喫した。

平戸海相手にもろ差しを許し、終始劣勢に回ってしまった。

中巻きかえて左四つになったが、平戸海がすぐに巻きかえして休まず攻め続けていた。

高安としては最低でも1敗で終盤戦上位圏内の力士に挑みたかったところだろう。

まだ場所は半分残されているとはいえ、星の差は2つとなり、ここでの連敗はかなりの痛手である。

それにしても平戸海の相撲が素晴らしかった。
数日前にも記載したが、実力者相手に力負けすることなく相撲を取り切っている。

大勝こそないが、着実に力をつけているため今後も楽しみである。

2敗力士に目を向けると、正代の存在が不気味になってきたか。

初日から今場所の正代はここ数場所と異なるとは思っていた。
とはいえ貴景勝、大栄翔に対してはいつも通りの内容で敗れていたため、良いといっても勝ち越しが関の山という思いで見ていた。

また先場所も9日目~12日目までは強い正代だったし、どこかで崩れる可能性も高いため、優勝争いと考えたとき正直予想しづらい力士だった。

しかしこの2日間阿炎、若元春と好調の2名相手に圧勝している。

この相撲を見せられると少し期待したくなる気持ちがある。

とはいえまだまだ先は長いため、2敗のまま二桁まで白星を伸ばしたとき、私自身本格的に期待するのではないだろうか。

役力士で2敗の琴ノ若も良い相撲で2敗を守った。

あまり調子の良くない玉鷲とはいえ、玉鷲の押しを許さず完勝したのは素晴らしい。

2敗は十分優勝圏内のため、この先の活躍に期待である。
琴ノ若自身、優勝はわからないが、二桁は視野に入れているだろう。

全員3敗以上を喫して現状優勝争いという点では厳しい3関脇は本日安泰。

怪我が心配される霧馬山は翔猿と動き回る熱戦となったが、最後は右四つに組み止めた。

昨日と本日の相撲だけでは怪我の具合に関して何とも言い難いが、とにもかくにも白星に結び付けたことが大きいだろう。

二桁のためには厳しい道のりになるだろうが、本日のように必死に白星を掴んでほしいところである。

豊昇龍が御嶽海を下して5勝目。
立ち合いから左上手を引き、その後頭をつけて食らいつく展開となった。

今後豊昇龍が目指すべき相撲内容と言えるだろう。
困ったら立ち合い変化するのではなく、辛抱強く白星を掴むことで、いざというときにも力を発揮することが出来るのではないだろうか。

若隆景が3連勝。
本日も冷静に錦木を捌いた。
やっと落ち着きを取り戻してきたか。

5敗しているとはいえ、この先翠富士と割が組まれる可能性も0ではない。

もしそうなれば出場している力士の中で現状最高位であるため、意地を見せてほしいところである。

明日の注目の割は
琴ノ若ー正代』
この一番である。

両者とも2敗であり、昨日と本日の相撲は完勝だった。
攻めの良さが光っている両者だが、勝てば優勝争いに残るだろう。

どちらの勢いが勝るのか注目である。

上記の通り翠富士がただ一人全勝だが、このまま突っ走るとは考えにくい。

ここ数場所の展開からすると3敗もまだ可能性は十分あるとは思うが、現状で3敗を喫しているとやや厳しい印象を受ける。

明日から後半戦へ突入するが、私の予想としては
『大栄翔>琴ノ若>正代=翠富士』といった感じである。

まぁこれに関しては予想と期待も含まれている。
私個人としては役力士から優勝が誕生し、そして優勝を基点に大関への足固めとしてほしいという願いがある。

そういう意味でも明日の『琴ノ若ー正代』の一番は後半戦最初の鍵を握る取り組みになると思うがはてさて…

そして昨日も記載したが、割の編成もうかうかしていられない。

そもそも明日の『大栄翔ー玉鷲』も突っ込まれても仕方ない編成なのだから。