きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

636. 2023年春場所13日目を勝手に語る

2敗の大栄翔、翠富士に明暗が分かれた。

大栄翔が単独先頭で残り2日間という展開になった。

まずその大栄翔だが、明生相手に自分の相撲を取り切った。

過去の合い口、今場所の勢いから考えてもやはり大栄翔が俄然有利だったか。

明生が何度か突き落としにいこうとしていたが、大栄翔がよく見ながら突き放していたため、全く体勢を崩す事がなかった。

翠富士が初黒星を喫した11日目から相撲内容が日に日に厳しさを増している印象を受ける。

単独先頭に立ったことで残り2日間連勝すれば優勝だが、このまま変わらず自分の相撲に徹することが出来るかどうか。

優勝経験者であるため、重圧も経験済みだと思うがはてさて。

そして3連敗となった翠富士。
三役陣の中では合い口の良い豊昇龍が相手だった。

とはいえ単純な力量で言えば豊昇龍の方が上だし、また優勝争い先頭の中で対戦するという未だかつてない経験のため、状況は大きく異なるだろう。

それでも本日の相撲内容を見る限り、固さは見られなかったと思う。

緊張して足が出なければ豊昇龍の肩透かしにあっさり手をついていただろう。

しかしあれを驚異的な足腰で残し、その後横に食いつく最大のチャンスが訪れたが、それをモノにすることが出来なかった。

翠富士はベストを尽くしたが、それ以上に豊昇龍が意地を見せた一番だと思う。

これで役力士相手に3連敗。
力負けである。
悔しさも大きいと思うが、明日大栄翔と直接対決である。

追いかける立場となったわけだが優勝云々ではなく、まずは力を出し切る事が出来るかどうかが鍵となるだろう。

まだまだチャンスはあると思う。

3敗3名は琴ノ若が敗れて脱落。

若隆景と取り直しの末敗れた。
取り直し前の一番は一呼吸置けば良かったか。
取り直しの一番はなぜ引いてしまったのか。

どちらの相撲も少しもったいないように感じてしまった。

今場所負けている相撲は土俵際の詰めの甘さが露呈されている。

これに関しては来場所以降の課題といったところか。
二桁のためにも残り2日間重要である。

勝った若隆景は13日目にして今場所初めて白星が先行した。

ここに来てようやく持ち前のしぶとさも見られるようになってきたが、取り直し前の一番で右足を負傷してしまったか。

取り直しの一番は気力で制したが、如何せん残りの対戦相手は霧馬山(確定)、豊昇龍のため、残り2日間気力でどうにかなるものなのか心配である。

まだ勝ち越していないため、若隆景にとっては試練の2日間になるか。

大関の足固めの場所である霧馬山が遠藤を下して二桁10勝目。

これで来場所は大関取りの場所と言って良いだろう。
霧馬山にとってはおそらく千秋楽大栄翔と割が組まれるだろうから、逆転優勝のチャンスも十分に残されている。

残り2日間連勝して12勝まで星を伸ばせば来場所の大関取りの弾みになるし、何より連勝すればほぼ間違いなく同点以上の成績を残すことになる。

ここに来て最も恐ろしい存在になってきたかもしれない。

3敗若元春は北勝富士を下して3敗を死守。

立ち合い遅れたのか北勝富士に攻め込まれたが、左を差した時点である程度余裕を持って残すことが出来たか。

今場所何度も感じさせるが、本日も左四つに組んだら安定して強いと感じさせる一番だった。

優勝争いとは話が逸れるが、本日の御嶽海、隆の勝の相撲を見ていると何だか悲しくなってきた。

まず御嶽海は佐田の海の突き落としにあっさりと転がってしまった。

ここ数場所感じていることだが、引退間際の力士の相撲を見ている感覚である。

かつて正代に対してもそれを感じたが、正代は今場所ある程度立ち直りを見せた(とはいえ昨年もその流れで勝ち越し負け越しを交互に繰り返していたのだが)。

御嶽海はこの先果たして勝ち越すことが出来るのかどうかすら怪しいレベルである。

これでコロナ休場も含めて6場所連続勝ち越しなしである。
どこかで立ち直ることは出来るのであろうか。

そして隆の勝だが、本日も何をやりたいのか全くわからない相撲だった。

攻め手がなかったのかもしれないが、本日だけに限らず精彩を欠いているように感じる。

3年程前は関脇に在位していたし、そこから少し低迷した時期もあったが、昨年夏場所は上位圏内で優勝争いもしていた。

本来ならば現在の三役陣と対等なレベルであるはずなのに、ここ数場所は前頭10枚目前後で勝ち越しもままならないレベルである。

怪我の影響もあるかもしれないが、まだ老け込むような年齢ではないため奮起してほしいところである。

明日の注目の割は
『大栄翔ー翠富士』
この一番である。

3日程前は大栄翔が直接対決まで食らいついていきたいところだと考えていたが、立場が逆転し、翠富士が追いかける展開となった。

これにより重圧がかかるのは大栄翔か。
的が小さいため突っ張りも当てにくいことが予想される。

翠富士としてはこれまで通り動きの良さを活かして中に入れるかどうか。

明日3敗力士は皆別々の力士と割が組まれているため、大栄翔としては明日で優勝が決まる可能性も0ではない。

固くならずに自分の相撲に徹することが出来るかどうか注目である。

中日辺りに『大栄翔>琴ノ若>正代=翠富士』と記載したが、琴ノ若と正代は脱落した(数字の上で琴ノ若はまだ可能性が0ではないが)。

やはり大栄翔が抜けるのかと思う一方、霧馬山が一気に浮上してきた。

何なら逆転優勝に最も近い存在と言っても過言ではない。

残り2日間、まだ場所は動くのか。
それとも大栄翔が逃げ切るか。

はてさて…