きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

602. 2023年初場所6日目を勝手に語る

中盤戦へ突入した大相撲初場所は突入して早々、全勝力士が全員敗れた。

本日注目の割である『貴景勝ー阿炎』は貴景勝大関の意地を見せた。

貴景勝としては全勝力士を引きずり下ろすチャンスだが、最も苦手な力士と言っても過言ではない阿炎が相手だった。

その阿炎相手に完璧な相撲を取って完勝した。

立ち合い恐れず当たっていき、左おっつけで阿炎の姿勢を崩し、その後土俵際の詰めも完璧だった。

苦手に勝って全勝力士を引きずり下ろすという最高の結果となった。

この一番だけで貴景勝が俄然有利な展開とまでは言えないが、気分が良いのは間違いないだろう。

一方阿炎はいつも通りもろ手突きで先手を取りたかっただろうが、貴景勝の左おっつけが強烈だった。

昨日の若隆景戦とは逆のような展開になってしまったが、阿炎自身の相撲内容が悪いというわけではないため、切り替えて明日以降臨んでほしいところである。

貴景勝とは異なり、苦手力士に苦杯を嘗めた豊昇龍。

今場所の豊昇龍は覚醒した。
4日目終了時点でそう感じた。

昨日敗れはしたが、今場所の相撲内容ならば苦手の翠富士相手とはいえ問題ないと思った。

そしてここで落としてはいけないと思っていた。

しかし攻めに精彩を欠き、痛手となる連敗。

立ち合いあっさりともろ差しを許し、その後腕を極めながら攻めるが、どこか迷いがあるように感じた。

もちろん翠富士の粘りも素晴らしいのだが、それ以上に豊昇龍がここをモノに出来なかったことが残念である。

初日からの4連勝は間違いなく豊昇龍に自信をもたらすものだっただろう。

それを無駄にしないためにも、気持ちを切り替え、そして4日目までの相撲を思い出してほしいところである。

1敗の大栄翔は霧馬山に完勝。
突っ張り合いになり、正直先場所までの両者の対戦ならば突っ張り合いでも霧馬山が有利な展開になってもおかしくなかったが、今場所の大栄翔は違う。

自分の土俵である突っ張り合いで負けることはない。
腕も良く伸びており、気持ちも充実している様子である。

そして気掛かりなのが若隆景である。
本日は玉鷲相手に立ち合い変化で勝利したが、自信の無さの表れではないだろうか。

今場所の自分では玉鷲の当たりを止めることが出来ないと感じたのだろう。

この白星をきっかけに波に乗れば良いが、当たりの強い相手に逃げ続けるようならば今場所だけでなく、来場所以降も苦戦を強いられることになるのではないだろうか。

そして本日、ある意味最も注目の『朝乃山ー狼雅』の十両の取り組みは朝乃山に軍配が上がった。

朝乃山側から見たら若手を退けさすがと言えばさすがなのだが、正直成長はないと感じる一番でもあった。

そして昨日も記載したが、右四つの巧さで言えば狼雅も負けておらず、むしろ狼雅の方が伸び代は感じる一番だった。

やはり朝乃山は上手の取り方が甘い。
朝乃山が大関昇進を果たす頃から言っているが、右四つの完成度で言えば照ノ富士には遠く及ばない。

そして本日の相撲を見ても狼雅の方が上手の取り方は巧かった。

右四つにさえ組めば大丈夫という気持ちはあったのかもしれないが、正直本日の相撲を見ると成長は感じないし、近いうちすぐに幕内上位に戻るだろうが、そこで負け越す可能性も十分あるのではないかと感じた。

勝っても厳しいことを言いたくなるのは期待の裏返しとも言えるのだが、正直このままではいずれ壁に当たると思う。

明日の注目の割は
『豊昇龍ー阿炎』
この一番である。

今場所の優勝争いのラインに影響を及ぼす一番になるか。

豊昇龍としては優勝を考えるならば絶対に負けることは出来ない。
まだ場所は半分以上残されているとはいえ、ここで3連敗は大関の足固めを考えても絶対に避けなければならない。

連敗により相撲内容が崩壊するのではないかという懸念がある。

一方阿炎としては本日敗れたとはいえ、のびのびと相撲を取ることが出来るタイプだと思っているがはてさて。

全勝力士が消滅し、そして豊昇龍の連敗。
貴景勝に追い風が吹いているようにも感じるが、如何せん中盤戦が始まったばかりのため何とも言い難い。

覚醒したと思った豊昇龍が連敗しているように、本日完勝した貴景勝、大栄翔が明日黒星を喫する可能性も十分考えられる。

好調力士でもこのまま全勝でいけるような力士は想像しづらい。

はてさてどうなるか…