きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

582. 2022年九州場所9日目を勝手に語る

本日北海道に戻ってきたが、行きと異なり帰りはそこまで気温の差を感じなかった。

さて大相撲九州場所は本日から後半戦へ突入。
そして突入早々に高安、阿炎が2敗へ後退し、貴景勝は3敗へ後退した。

奇しくも平成11年生まれの豊昇龍、王鵬の2名が1敗を守った。

昨日記載したが、高安が敗れたことで今後の展開も大きく変わる可能性が出てきた。

まず高安だが、立ち合いはいつも通りかち上げを選択。
しかしいつもと比較すると、かち上げから押し込むことができなかった。

高安の立ち合いがいつもより弱かったのか、明生の立ち合いが高安に負けじと良かったのか。
どちらなのかは不明だが、先手を取ることが出来なかったため、明生の突き落としに泳ぐ形となった。

高安は昨日圧力勝ちしていたため、いなしにも対応出来ていたが、本日は押し込むことが出来なかったため、その後の対応が遅れてしまったか。

左四つに組んだと思いきや明生の右巻きかえが早く、その後の攻めも早かった。

明生を褒めるべき一番なのだろうが、高安としては昨日激しい相撲を制し、その翌日平幕に敗れてしまったというのが痛手である。

まぁ極論言えば優勝を目指すならば黒星は全て痛手ではあるが。

重圧に潰されたようにも感じなかったが、どこかいつもと違う面はあったかもしれない。

それが立ち合いで押し込むことが出来なかった原因かもしれないが、とにもかくにも連敗だけは避けなければならない。

星の差1つで追いかける展開になったが、この先豊昇龍は厳しい対戦相手が残されているため、まだまだチャンスはある。

初優勝のためには必死に食らい付いていくしかない。

1敗を守った豊昇龍は立ち合い変化を選択した。

自分の取り組み前に高安が敗れたこと、佐田の海戦3連敗中だったこと等の思いから立ち合い変化を選択したか。

褒められた内容ではないが、豊昇龍としては勝ちに拘るとともに早くも優勝を視野に入れているか。

上記の通り、後半戦は厳しい対戦相手が残されているため、そこで結果を残せるかどうか。

勝手な印象だが、高安と異なり精神面は問題無さそうに感じるがはてさて。

1敗平幕の阿炎が錦富士に敗れて両者ともに2敗。

注目の一番だと思っていたが、錦富士としてはある程度余裕を持って残すことが出来た様子である。

阿炎はここまでこの地位ならばある意味当然とも言える成績であり、昨年の九州場所と比較すれば絶対的な強さはそこまで感じさせなかった。
それでも地力があるためここまで1敗で迎えていた。

一方錦富士は新入幕から2場所連続で二桁の白星を挙げて、今場所番付を上昇させても怯むことなく、先場所以上に素晴らしい相撲を取っていた。

錦富士にとっても上位圏内の力量を持つ阿炎相手にどれだけの相撲を取ることが出来るかどうか注目であった。

内容は阿炎が先手を取って攻め込んでいるように感じるが、上記の通り錦富士も立ち合い踏み込めているため、少し後退してもある程度余裕を持って残しているように感じた。

錦富士としては着実に力をつけていることを証明する一番になったのではないだろうか。

この先展開次第では役力士、高安と割が組まれる可能性があるため楽しみである。

一方阿炎は優勝争いから一歩後退。
とはいえまだ星の差1つだし、それより何よりまず目指すべきは勝ち越しか。

まぁ何事もなければ二桁にはすぐ到達するだろう。

王鵬は阿武咲に攻め込まれたが、うまく回り込んで勝ち越しを決めた。

今までは勝ち越し目前で連敗することも見受けられたため、これでこの先も気楽に臨むことが出来るだろう。

正直相撲内容は先場所と変わった部分は感じないが、今場所をきっかけに躍進することが出来るだろうか。

同期、同学年の豊昇龍が上位で活躍しているため、刺激にはなっているだろう。

大関に目を向けると、貴景勝が痛恨の3敗目。

高安が敗れたことにより、自力優勝の芽が生まれただけに痛手である。

翔猿の立ち合い変化にうまく反応して攻め込んでいたが、途中翔猿が張り手をしてきたのをきっかけにやや冷静さを失ったか。

上体も高くなり、まともに引いてしまって墓穴を掘った。

相撲内容も上向きになり、そして高安が敗れ、貴景勝にとっては追い風だったが、チャンスをモノにすることが出来なかった。

これで星の差2つとなり、かなり厳しい展開となったが、豊昇龍との直接対決が残されているため、腐らず切り替えてほしいところである。

正代が連敗で黒星先行。
苦手大栄翔に一方的な内容だった。

そして気掛かりなのが、相撲内容が悪化傾向なことである。
苦手大栄翔だからと言えばそれまでかもしれないが、この先役力士との割が続くため、厳しい展開に陥った。

そして正代より深刻なのが御嶽海か。
若元春に完敗して5敗目を喫し、崖っぷちに立たされた。

正代はあと2敗は出来るのに対し、御嶽海はもう負けることが許されないため、星の上で正代より深刻であることはもちろんのこと、何より相撲内容が崩壊している。

本日も立ち合い当たれていないし、若元春にあっさり左四つの形を許してしまった。

端から見たらとてもここから6連勝出来るとは思えない内容であるため、正直あまり語ることがない。

明日の注目の割は
『翔猿ー高安』
この一番である。

正直私自身、高安にとって関門となるのは翔猿戦だと思っていた。

その前に黒星を喫してしまった高安だが、精神面はどうだろうか。

如何せん今までも重圧に押し潰されることの多い力士であるため、何がなんでも白星に結び付けたいところだろう。

高安としては立ち合い恐れず当たっていけるかどうか。
警戒しすぎて足が出なくなると、ここ最近の翔猿は押す力をつけているため、攻め込まれて焦ってしまう可能性がある。

高安は自分との闘いにもなるだろう。

明日で中盤戦が終了する。
先頭に立つ力士にとってはまだまだ先が長く感じるのではないだろうか。

優勝ラインに関しては3敗辺りまで下がる可能性はあるが、現在3敗力士はかなり厳しいだろう。

とはいえ貴景勝、霧馬山はともに豊昇龍戦が残されているためどうなるか。
その貴景勝、霧馬山は明日直接対決のため、敗れた方が完全脱落となるだろう。