きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

555. 2022年秋場所7日目を勝手に語る

平幕全勝力士が北勝富士のみとなった。

何度か記載しているように、番付を下げているためある程度の大勝には驚かないが、本日のように上位圏内の力量を持った隆の勝相手に完勝した辺り、やはり今場所は好調である証拠か。

左からおっつけ、徹底して隆の勝の右を殺し、力強さと巧さを見せた相撲だった。

昨日も記載したが、このまま白星を積み重ねることで上位と割が組まれると思うが、その前に割が組まれるであろう高安、若元春といった相手に落とさずいけるかどうか。

本日の隆の勝もそれに該当する力士であるが、ここに完勝したのは大きいだろう。

そして全勝が止まった玉鷲
立ち合いの当たりは良かったが、脇が甘くなったところを若隆景に差されてしまい、土俵際で逆転されてしまった。

3日目辺りで割が組まれていればそのまま押し出せた可能性もあったが、若隆景もここ数日持ち前のしぶとさが戻ってきたため、本日のような結果となったか。

玉鷲としては本日の相撲は仕方ないとして、問題はここから崩れず立て直せるかどうかだろう。

もちろん全勝で突っ走るのがベストであるのは間違いないが、どんなに玉鷲が好調であってもさすがに15戦全勝するイメージは全くないと言っても過言ではない。

ここから如何にして修正することが出来るかどうか。
ここで崩れるようならばいつもの場所と何ら変わらないことになってしまう。

それは北勝富士にも同じようなことが言える。
北勝富士もこのまま15戦全勝でいくとはさすがに思えない。

初黒星を喫した後でも如何にして立て直し、自分の相撲を取り切ることが出来るかどうかが鍵となるだろう。

昨日上位陣が全滅した土俵だったが、本日は照ノ富士貴景勝がしっかり締めた。

御嶽海、正代に関しては何も語らなくて良いだろう。
まぁ強いて言えば角番の御嶽海は黒星先行で苦しいと言ったところか。

貴景勝は昨日の敗戦を引きずることなく、うるさい宇良相手に完勝した。

相手をしっかり正面に置き、良く見て土俵際に細心の注意を払いながら押し切った。

貴景勝らしい完璧な相撲だったが、本日の相撲を見ると昨日の玉鷲戦がかなり悔やまれるところである。

トップとは星の差2つだし、番付の関係で北勝富士との割が組まれるかどうかも不明だが、本日のように自分の相撲を信じてやっていくしかないだろう。

連日苦しい土俵が続いている照ノ富士だが、本日は久しぶりに照ノ富士らしい左前ミツから圧倒した。

逸ノ城には先場所不覚を取ったが、横への動きもなく、相四つのお得意様だったため、照ノ富士にとっては良い休息になったか。

とはいえ連日の相撲を考慮すると、本日の左前ミツを引く早さ、右腕の返し、腰の落とし方を見ると驚きではあった。

本日休場してもおかしくないと思っていたが、まだ気力は衰えていないといったところか。

本日その他気になるところでは『豊昇龍ー翠富士』か。

これが合い口なのかと思わせるほど翠富士が豊昇龍を終始翻弄していた。

豊昇龍を子供扱いするかのような内容だったわけだが、何がそこまでこの両者との間にあるのか。

豊昇龍もスピードが無いわけではない、むしろ身体機能は群を抜いているレベルである。

それがあそこまで翻弄されるのだから、大相撲の合い口というのは不思議なものである。

そして若元春が栃ノ心に敗れて2敗目。
立ち合いで栃ノ心のかち上げをまともに受けすぎたか。

足が揃ったところ叩きに落ちてしまった。
今場所好調だっただけに残念な黒星である。

明日の注目の割は
貴景勝ー高安』
この一番である。

貴景勝としては今場所2度目の引きずり下ろすチャンスである。

貴景勝はここで落とすようならば、今場所の優勝は無理と言っていいだろう。

この先優勝ラインがどの程度になるか不明だが、ここで3敗は致命的だし、また1敗力士を自ら引きずり下ろすことが出来ないようでは厳しいだろう。

玉鷲戦ではあっさり叩きに落ちてしまったが、明日は迷わず自分の相撲を取ることが出来るかどうか。

高安もここまで平幕力士相手には地力の高さを見せており、貴景勝に対してもこのところ2連勝中である。

北勝富士が全勝とはいえ、この先優勝ラインがどうなっていくのかはまるで読めない。

明日貴景勝が敗れるようならば、高安が虎視眈々と狙う展開になってくるのか。

高安としても優勝のチャンスを何度も逃している屈辱を味わっている。

現状追いかける展開でのびのびと相撲を取ることが出来ていると言えるか。

とはいえまだ平幕としか割が組まれていないため、明日の貴景勝戦が1つ鍵となるか。

目の離せない対戦である。