きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

522. 2場所連続横綱の初日黒星

大相撲名古屋場所も初日を迎え、1横綱2大関2関脇が初日に敗れるという波乱の幕開けとなった。

大関陣はここ数場所の結果を踏まえるとそこまで意外性はないのだが、照ノ富士の2場所連続初日黒星は驚かされるだろう。

やはり突き押し相手には油断出来ないし、体調に関しても万全とは言い難いだろう。

横綱が初日に敗れるのは衝撃的なことであるが、これが同一力士2場所連続となると過去はどれほど存在したか。

結論から言うと昭和33年以降ならば『25回以上』は存在する。

そして概念が難しいところだが、その中には3場所連続、4場所連続といった所も存在する。

今回は『2場所連続』に目を向け、かつ『2場所連続皆勤した横綱』に目を向けてみようと思う。

この概念ならば過去は『9回』である。

詳細は以下の通りである。

四股名

場所

最終成績

優勝力士

朝潮

昭和35秋場所

昭和35九州場所

114

114

若乃花横綱132敗)

大鵬(関脇132敗)

佐田の山

昭和40春場所

昭和40夏場所

123敗(次点)

141敗(優勝)

大鵬横綱141敗)

佐田の山

柏戸

昭和40名古屋場所

昭和40秋場所

123敗(次点)

123敗(優勝)

大鵬横綱132敗)

柏戸

柏戸

昭和43名古屋場所

昭和43秋場所

105

96

琴櫻大関132敗)

大鵬横綱141敗)

輪島

昭和49九州場所

昭和50初場所

96

105

魁傑(小結123敗)

北の湖横綱123敗)

隆の里

昭和59夏場所

昭和59名古屋場所

114

105

北の湖横綱15戦全勝)

若嶋津大関15戦全勝)

北勝海

平成元年九州場所

平成2初場所

114

114敗(次点)

小錦大関141敗)

千代の富士横綱141敗)

平成10初場所

平成10春場所

平成10夏場所

105

132敗(次点)

105

武蔵丸大関123敗)

若乃花大関141敗)

若乃花大関123敗)

白鵬

平成19秋場所

平成19九州場所

132敗(優勝)

123敗(優勝)

白鵬

白鵬

 

まず輪島に関してはこの2場所連続初日黒星の後、さらに2場所連続で初日黒星のため『4場所連続』となっている。

3場所目、4場所目は途中休場している。

そして概念に『2場所連続』としたが、曙は3場所連続初日黒星を喫しており、史上唯一『横綱が3場所連続初日黒星かつ3場所連続皆勤』となっている。

これを見ると2場所連続初日黒星の中でも2場所連続優勝に結び付けた力士は『白鵬』だけである。

そもそもこの状況下での2場所連続次点以上の成績も難しく、過去は白鵬柏戸佐田の山の3名である。

そして1場所優勝を果たした力士に関しても柏戸佐田の山照ノ富士である。

この間に優勝を果たしている力士に目を向けると、大半が横綱大関である。

現在横綱照ノ富士1名のため、大関陣にとってはチャンスと言えるのだが、如何せん初日白星としたのは御嶽海だけであり、その御嶽海も角番の場所であるため、過度な期待は出来ない。

照ノ富士白鵬以来2人目の快挙なるのか、それとも他の力士が意地を見せるのか。

まだ場所は始まったばかりのため予想は難しいところがはてさて…