大相撲名古屋場所も初日を迎え、1横綱2大関2関脇が初日に敗れるという波乱の幕開けとなった。
大関陣はここ数場所の結果を踏まえるとそこまで意外性はないのだが、照ノ富士の2場所連続初日黒星は驚かされるだろう。
やはり突き押し相手には油断出来ないし、体調に関しても万全とは言い難いだろう。
横綱が初日に敗れるのは衝撃的なことであるが、これが同一力士2場所連続となると過去はどれほど存在したか。
結論から言うと昭和33年以降ならば『25回以上』は存在する。
そして概念が難しいところだが、その中には3場所連続、4場所連続といった所も存在する。
今回は『2場所連続』に目を向け、かつ『2場所連続皆勤した横綱』に目を向けてみようと思う。
この概念ならば過去は『9回』である。
詳細は以下の通りである。
場所 |
最終成績 |
優勝力士 |
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昭和35年秋場所 昭和35年九州場所 |
11勝4敗 11勝4敗 |
大鵬(関脇13勝2敗) |
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昭和40年春場所 昭和40年夏場所 |
12勝3敗(次点) 14勝1敗(優勝) |
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昭和40年名古屋場所 昭和40年秋場所 |
12勝3敗(次点) 12勝3敗(優勝) |
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昭和43年名古屋場所 昭和43年秋場所 |
10勝5敗 9勝6敗 |
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輪島 |
昭和49年九州場所 昭和50年初場所 |
9勝6敗 10勝5敗 |
魁傑(小結12勝3敗) |
昭和59年夏場所 昭和59年名古屋場所 |
11勝4敗 10勝5敗 |
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平成元年九州場所 平成2年初場所 |
11勝4敗 11勝4敗(次点) |
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曙 |
平成10年初場所 平成10年春場所 平成10年夏場所 |
10勝5敗 13勝2敗(次点) 10勝5敗 |
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平成19年秋場所 平成19年九州場所 |
13勝2敗(優勝) 12勝3敗(優勝) |
まず輪島に関してはこの2場所連続初日黒星の後、さらに2場所連続で初日黒星のため『4場所連続』となっている。
3場所目、4場所目は途中休場している。
そして概念に『2場所連続』としたが、曙は3場所連続初日黒星を喫しており、史上唯一『横綱が3場所連続初日黒星かつ3場所連続皆勤』となっている。
これを見ると2場所連続初日黒星の中でも2場所連続優勝に結び付けた力士は『白鵬』だけである。
そもそもこの状況下での2場所連続次点以上の成績も難しく、過去は白鵬、柏戸、佐田の山の3名である。
そして1場所優勝を果たした力士に関しても柏戸、佐田の山、照ノ富士である。
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この間に優勝を果たしている力士に目を向けると、大半が横綱、大関である。
現在横綱は照ノ富士1名のため、大関陣にとってはチャンスと言えるのだが、如何せん初日白星としたのは御嶽海だけであり、その御嶽海も角番の場所であるため、過度な期待は出来ない。
照ノ富士が白鵬以来2人目の快挙なるのか、それとも他の力士が意地を見せるのか。
まだ場所は始まったばかりのため予想は難しいところがはてさて…