きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

475. 2022年春場所10日目を勝手に語る

『おぉ北勝富士か。あれ?対戦相手御嶽海じゃないか?』

17時55分頃だと思うが、いつもの日課で仕事終わりにジムで筋トレをしていたのだが、そこで中年男性が有酸素運動を行いながら相撲中継を観ていた。

思わずそのテレビに目を配った時に北勝富士がインタビューされている姿を見てしまったため、ネタバレを食らう形となってしまった。

結局その後内容が気になって筋トレに集中出来ず、すぐに帰宅して確認したのだが、北勝富士が良かったことは間違いないが、弱い御嶽海が出た内容ではないだろうか。

北勝富士としては珍しく左で廻しを狙いにいき、最終的には右前ミツも良いところを引いて絶好の形を作った。

御嶽海としては立ち合いで突き放せず、面を食らった部分はあると思うが、それにしても粘り腰がなくあっさり土俵を割ってしまった。

先場所から御嶽海は腰の重さを活かした相撲が続いており、それが安定感に繋がっていたのだが、本日は全く見られなかった。

ここまで9日間の相撲を見ていると、間違いなく御嶽海は強い相撲、そして冷静に相撲を取っていた。

しかし本日の相撲を見るとやはりこれが御嶽海なのかと失望させる内容であった。

とにもかくにも星の差が2つとなり、本日の1敗はかなりの痛手である。

御嶽海以外の全勝、1敗力士はそれぞれ星を伸ばした。

全勝の高安は長い相撲になったが、冷静に対処することが出来た。

立ち合いからもろ差しを許しかけて厳しい展開となったが、上体が起きることはなかったため、豊昇龍の攻めを凌ぐことが出来ていた。

足の運びを見てもやはり今場所は好調なのだと再認識させられた。

途中右四つに組む展開となったが、高安は上手さえ引けば右四つでも十分力を発揮できるため、あの形を作った時点で安心して見ることが出来た。

元々体力に自信がある力士であり、息もあまり上がっていないとはいえ、後半戦へ突入してから連日長い相撲になっていることが終盤戦にどのような影響を及ぼすだろうか。

体力面、精神面ともに気になるところではある。

平幕1敗の琴ノ若は実力者の大栄翔を下した。

前に攻める相撲ではなかったが、大栄翔の突っ張りを下から跳ね上げ、突っ張りに下がることがなかった。

最後は懐の深さも活かして余裕のある叩きだった。

今場所の琴ノ若は力強さを感じさせる内容が続いており、平幕中位以上の力量は確実に備わっていると感じていた。

そして本日上位常連力士である大栄翔に堂々とした内容で白星を挙げたため、地力がついていると感じさせられた。

高安、琴ノ若ともに本日から上位圏内の力士と割が組まれて、早々に敗れることなく、しっかり星を挙げたことが大きいだろう。

そして1敗の関脇若隆景。
とにかく強い。
この一言に尽きる。

阿炎との関脇同士の対戦であったが、おっつけの巧さ、そして力強さで阿炎に全く相撲を取らせなかった。

今やこの両者は大関候補の代表格と言えるが、現状若隆景の方がリードしていると言える内容だった。

巧さだけではなく、わずか1場所で本当に強くなった若隆景だが、現状役力士では最高成績を挙げているため、この先は優勝も意識してくるのではないだろうか。

その中でも変わらず自分の相撲に徹することが出来るかどうか注目である。

角番の両大関がともに白星。

貴景勝が角番脱出まであと1番としたが、どうもパッとしない。

比較的お得意様で今場所星の挙がっていない宝富士相手にずいぶんと手を焼いた。

まぁここまできたら内容云々よりも白星が重要だろうが、この先対戦相手も強敵が続くためどうなるか。

正代がついに星を五分に戻した。
正直初日から4連敗した時から考えるとこの姿は想像出来なかった。

御嶽海、貴景勝、若隆景、阿炎の4名から少なくても2勝はしなければならず、厳しいことに変わりはないのだが、正代が勝ってもおかしくない程復調してきているだろう。

高安と割が組まれるかどうかは不明だが、高安にとって正代は難敵であるためどうなるか。

明日の注目の割は
『若隆景ー高安』
この一番だろう。

終盤戦へ突入し、ついに星の潰し合いが始まる。

そして高安にとって天敵と呼べる相手である。

過去は若隆景のおっつけに苦戦しているが、今場所の若隆景は今まで以上に巧さ、力強さが見られるため、正直高安が若隆景に勝てる姿が思い浮かばない。

高安としては本日のようにどっしり構えて胸を合わせたいところだが、果たしてその展開に持ち込むことが出来るかどうか。

若隆景としては初優勝を目指すならば落とせない一番である。

ここで落とせば自力優勝が出来なくなるのはもちろんのこと、星の差2つとなるため苦しくなる。

はてさてどうなるか。

高安、琴ノ若ともに連日上位圏内の力士と割が組まれ、明日に至っては両者ともに役力士が対戦相手である。

昨日も記載したが、今場所は比較的対応が早い方ではないだろうか。

照ノ富士休場、貴景勝と隆の勝が同部屋、豊昇龍と明生が同部屋など割が組みやすい条件が揃っているとはいえ、以前はこのような展開でもあまりにも無策だったため、少しは進歩していると言えるのではないだろうか。

御嶽海、貴景勝、正代、若隆景、阿炎の総当たり、さらには御嶽海、若隆景、高安、琴ノ若が総当たり出来るかどうかは不明だが、とりあえず少しでも進歩していることに関しては良しとするべきだろう。

明日から終盤戦へ突入する。
星の潰し合いが始まるが、どのような展開になるだろうか。

終盤戦も目が離せない。