きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

579. 2022年九州場所6日目を勝手に語る

本日から中盤戦へ突入した大相撲九州場所

中盤戦突入早々『御嶽海ー高安』という割が組まれ、高安に軍配が上がった。

高安は立ち合いで今場所冴え渡っているかち上げを選択した。

もちろん御嶽海としてもそれを警戒しており、御嶽海の選択肢は右に少し動くことだった。

かち上げの威力を下げることには成功したが、高安は構わず突っ張りにいった。

途中引いてしまう場面はあったが、高安は右四つに組み止めることに成功した。

高安得意の四つは左四つだが、上手引けば右四つでも十分力を発揮出来るし、御嶽海の出足を止めることが出来れば問題ないという考えもあっただろう。

高安としては力強い相撲であり、まだまだ先は長いが初優勝に向けて大きな白星となった。

一方御嶽海としては相手の事を警戒しすぎて自分の相撲を取ることが出来なかったか。

今のところ2勝1敗ペースで4勝2敗としており、極論この流れが続けば10勝には辿り着く事が出来る。

そのためには何としても連敗だけは避けたいところである。
如何せん崩れていく御嶽海を嫌というほど見てきたからそれが懸念材料である。

大関陣は共に白星。

貴景勝は宇良相手に一切迷いなく自分の相撲を取り切った。

今場所の宇良は明らかに動きが悪く、ここまで全敗とはいえ、貴景勝としては気分の良い相撲内容だっただろう。

角番正代は翠富士を下して星を五分に戻した。

内容はどうであれとにかく必死である。
そしてその中白星に結びつけたことが何よりだろう。

角番脱出のためにはとにもかくにも白星を積み重ねていくしかない。

関脇若隆景は逸ノ城相手に我慢して相撲を取った。

逸ノ城が張り差しから圧力をかけてきたが、これを凌ぐことが出来た。

その後も我慢の展開だったが、胸を合わせることなく、上手も許さないようにうまく相撲を取っていた。

若隆景の真骨頂とも言える内容だった。
この先も我慢しながら相撲を取ることが重要になってくるだろう。

大関への足固めのためにもこのまま2敗でいきたいところである。

豊昇龍は大栄翔を下して5勝目。

大栄翔に攻められたが、ある程度余裕を持って残したか。

とはいえ、やはりあまり強さを感じさせないというのが本音か。

昨日も記載したが、期待が大きいだけに白星を積み重ねていても不満が出てしまう。

成績を見ればここまで5勝1敗と好調であるため、内容も伴ってくれば面白くなるだろう。

気掛かりな力士が宇良、遠藤、宝富士か。

宇良の場合、単純に役力士相手に跳ね返されているといえばそれまでだが、今場所は明らかに動きが悪く、負ける内容が一方的過ぎる。

遠藤は攻められて下がるととにかく脆い。
平幕中位で精彩を欠く姿を見ると、遠藤も衰えてしまったのだと感じさせられる。

宝富士は今場所だけに限って言えば、幕内で最も弱い力士ではないかと思わせるレベルである。

怪我の影響もあるだろうが、代名詞である左四つの力強さは影を潜め、重い腰も全く生きていない。

好調な力士がいる一方で、不調な力士がいるのも当然なのだが、今場所は特にこの3名が目につく。

明日の注目の割は
『御嶽海ー霧馬山』
この一番である。

御嶽海としては連敗だけは避けたいところで一時期苦手としていた霧馬山が相手である。

今場所の霧馬山は廻しに拘らず突っ張って来ることが多く、威力も十分である。

先手を取られると苦しい展開に陥るだろう。
本日の御嶽海はやや立ち合い消極的だったため、本来の当たりを取り戻せるかどうか。

まだまだ先は長いが、最も充実しているのは高安だろう。
そこに星の上では豊昇龍、阿炎、王鵬が並走しているが、王鵬はこのままいくとは考えにくい。

ここに貴景勝、若隆景、御嶽海、霧馬山が食らい付いていきたいところだが、明日御嶽海と霧馬山の割が組まれている。

はてさてどうなるものか。

最後に何気に注目していた『徳勝龍ー朝乃山』だったが、やはりともいうべきか朝乃山が一方的な内容で白星を掴んだ。

当然と言えば当然なのだが、朝乃山としては気負いなく相撲を取れているか。

あと1つ勝てばおそらく十両復帰出来るだろうが、今場所は全勝して十両復帰を決めてほしいところである。
というかそれが朝乃山にとっての義務とも言えるか。