きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

462. 2022年大相撲春場所展望

明日から大相撲春場所が初日を迎える。

3年ぶりの観客ありの大阪場所であるため、浪速の大相撲ファンにとっては喜ばしいことだろうし、地元力士にとっても励みになるだろう。

さてそんな春場所の焦点は『新大関 御嶽海』だろう。

関脇で3度の優勝と誰もが認める実力者がいよいよ大関として土俵に上がるわけだが、初場所終了後にコロナウイルスに感染してしまったことが懸念される。

大関の場所前はイベントが多く、調整が難しいと言われているが、さらにコロナウイルス感染のため心配である。

御嶽海の場合、スタミナの問題もあるためどのように影響するだろうか。

私自身は9勝だと予想するがはてさて。

今場所は休場者なしで場所を迎えるわけだが、上位陣に目を向けると、初場所後に1横綱3大関全員がコロナウイルスに感染してしまったため、調整が遅れているのではないかと懸念している。

まず先場所横綱として初めて賜杯を逃した照ノ富士だが、コロナウイルスに感染してしまった事への問題だけでなく、膝の具合も如何なものだろうか。

先場所終盤戦は持ち前の守りの強さも発揮することが出来ずに連敗を喫してしまったが、今場所も前半戦で相手に攻めさせる相撲を取りすぎると先場所の二の舞になる可能性が高い。

受けて立つという横綱相撲は魅力的である一方、抱えている爆弾のことを考えるとそこそこにした方が良いと思うがはてさて。

単純な力量ならば照ノ富士が一番であるが、対戦相手も毎場所しっかり照ノ富士対策を練って挑んでいるのが伝わってくる。

照ノ富士として相手に合わせすぎず自分の相撲に徹することが出来るかどうかがカギとなるだろう。

貴景勝、正代の角番2大関も悩みの種は尽きないか。

貴景勝はある程度波に乗っていけば勝ち越しは難しくないと思われるが、前回の角番場所では初日から3連敗を喫して苦戦を強いられてしまった。

この力士はいつの場所でもそうだが、とにかく序盤戦で黒星を喫しない事だろう。

場所前しっかり調整が出来ているか不明だし、押し相撲は特に調整が必要だろうから心配である。

そして先場所皆勤負け越しを喫した正代だが、正直相撲内容に変化はないだろうから苦戦を強いられる可能性は高い。

何だかんだで勝ち越しには結びつけるだけの力量はあるだろうが、先場所はそういう目で見ていたら負け越しを喫してしまう形となってしまった。

上記の通り相撲内容に変化はないだろうし、持てる力を出し切るしかないと思うが、そもそも稽古が出来ているのかどうかも不明であるため心配である。

立ち合いで押し込めなかった時の対応がカギになると思うがはてさて。

いずれにしても2大関の陥落だけは避けてほしいところだが…

関脇以下に目を向けると、新関脇の阿炎、若隆景は注目である。

2場所連続12勝を挙げて一気に番付を戻し、そして最高位を更新した阿炎だが、ここ数場所の勢い、実力を鑑みると大関候補筆頭と言っても過言ではないだろう。

しかし私自身、三役である程度勝ち越しを積んでいない力士に大関候補という言葉を投げかけるのはあまり好まないため、阿炎にはぜひとも勝ち越し、さらには二桁目指して頑張ってほしいと思っている(厳密に言えば阿炎は小結での力量は十分あるのだが)。

そして若隆景だが、新三役の場所では跳ね返されたが、その後も上位圏内でしっかりと勝ち越しを続け、確実に地力を付けている印象である。

相撲技術だけならば現役でもトップクラスであり、あとは前ミツを引き付けて食い下がる相撲を身に付ければ三役で二桁勝利も十分狙えるだろうが、今場所の活躍にも期待である。

小結に目を向けると、豊昇龍が新小結であり、元々身体能力の高さは誰もが認めるところであるが、現状まだ立ち合いの鋭さ、圧力が足りないか。

徐々に強化されているのは間違いないが、さらに強化されているならば三役での勝ち越しは約束されているようなものだろう。

またこの力士は絶対的な型が存在しないため、その辺りもそのような影響を及ぼすだろうか。

いずれにしても楽しみな存在である。

新小結(?)の隆の勝は、私自身期待を寄せている力士なのだが、三役での二桁には中々縁のない力士である。

御嶽海が大関へ昇進し、阿炎が躍進してきたため、印象が薄くなってしまっているが、意地を見せてほしいところである。

今場所の優勝予想はかなり難しいかもしれない。

単純な力関係で言えば照ノ富士であることは間違いないのだが、しっかり調整が出来ているのかどうかが不明である。

横綱大関全員がそのような状況であるし、ましてや貴景勝、正代は角番であり、優勝争い云々ではなく、勝ち越しが関の山になる可能性が高い。

そして不気味なのが、元大関高安が上位圏外に位置することである。

先場所は同部屋の力士のコロナウイルス感染の関係で全休となってしまったが、昨年九州場所では皆勤負け越しを喫するなど正直力量は大関時代よりも衰えているだろう。

しかし昨年の高安の相撲を見ていると、四つの安定感に関しては大関時代よりも上ではないかと思わせる場面も多々あった。

その中上位圏外で相撲を取ったらどのような結果をもたらすだろうか。

大関陥落以降10勝が最高成績であるが、不気味な存在かもしれない。

とりあえず優勝候補本命は順当に照ノ富士

対抗で阿炎、そして高安と予想しておこう。

明日から楽しみである。