きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

520. 2022年大相撲名古屋場所展望

明日から大相撲名古屋場所が初日を迎える。

思えば昨年の名古屋場所白鵬照ノ富士との千秋楽全勝相星決戦を制して最後の優勝を果たした場所だったが、あの場所は私自身初日に凄く緊張しながら観戦したのを覚えている。

早一年経過したわけだが、今年の名古屋場所はそこまでの緊張感はないだろう。

まずこれといった焦点はない。
もしかすると『朝乃山の復帰』がそれに該当するかもしれない。

とはいえこれに関しては余程のことがない限り全勝は堅いだろう。

朝乃山と対戦する三段目の力士にとっては良い経験になるだろうが、もちろん食ってやろうと思う力士も存在するだろう。

朝乃山云々よりも対戦相手がどのように工夫を凝らすのかが見所か。

さて幕内に目を向けると、順当にいけば優勝の本命は照ノ富士だろう。

とはいえ照ノ富士自身も万全とは言い難いだろうし、途中休場しても不思議ではない。

休場明けの先場所、正直前半戦は本調子に程遠い内容だった。

それでも最後は12勝ではあるものの優勝へ結びつける辺り、照ノ富士の地力は現役で群を抜いており、そして13勝以上の成績を残せるだけの力量が備わった力士が存在しないということである。

貴景勝、御嶽海辺りはその爆発力を秘めた力士ではあるものの、ここ数場所の期待値からすると厳しいと言わざるを得ない。

御嶽海の場合、先場所は場所中におそらく負傷した影響もあるだろうが、それでも今場所優勝争いという点では考えづらいし、角番脱出が目標といったところだろうか。

貴景勝は先場所大関陣で唯一勝ち越したとはいえ、首の怪我の影響があるのか本来の立ち合いの当たり、突き押しの威力が影を潜めている。

この力士は2日目、3日目の勝率が悪いため、序盤戦を如何にして乗り切るかどうかが鍵となるだろう。

序盤戦無傷ならば少し期待できるかもしれない。

正代に関しては角番脱出なるかどうか、この一点だろう。

他に期待できるものはない。
ある程度内容が伴えば角番脱出は容易だと思うが、二桁以上の結果に関しては残念ながら全く期待できない。

関脇に目を向けると、先日記載した若隆景が注目である。

展開によっては大関昇進のチャンスもあるため、序盤戦躓くことなく流れを掴むことが出来るかどうか。

相撲技術に関しては言うことがないため、あとは爆発力だろう。

そして未勝利である照ノ富士戦が重要だろう。

久々関脇に復帰した大栄翔は関脇として初めての勝ち越し、そして三役として初めての連続勝ち越しなるかどうかが注目である。

この力士も実力者であることは誰もがわかっているため、あとは三役で安定して結果を残せるかどうか。

ここ数場所は序盤戦に上位戦が組まれる番付だったが、今場所は中盤~終盤に組まれるだろう。

この辺りがどのように影響を及ぼすだろうか。

3場所連続小結に在位している豊昇龍は殻を破るきっかけを掴めるかどうか。

新三役から2場所連続勝ち越しは十分素晴らしいが、潜在能力を考慮すると物足りなさもあるだろう。

以前ほどではないが、身体能力の高さで白星を掴むことが多いため、自分の型で勝つことが出来るかどうか。

そしてその型に関してだが、豊昇龍はこれといった型がないため、今場所変化が見られるかどうか。

小結に落ちた阿炎は上位に戻ってきてここ2場所、やや大人しくなってしまった様子である。

2場所連続12勝の時と比較して攻め込むことが出来ず、引き、叩きが増えている印象を受けるが、上位ではこの程度の力量なのか、それとも怪我をしているのか。

理由に関しては不明だが、また爆発力のあった阿炎の活躍を期待したいところである。

平幕に目を向けると琴ノ若、霧馬山辺りは楽しみである。

琴ノ若は地力を付けて先場所上位でも勝ち越しを決めたが、まだ身体の柔らかさを活かした土俵際の逆転勝ちが多いため、絶対的な型が無いところが難点か。

四つ相撲としてスケールの大きい相撲で沸かせてほしいところである。

霧馬山は番付運に泣かされているが、三役クラスの力をつけており、廻しを引けばかなり強さを発揮することができるため注目である。

そして期待というわけでもないのだが、休場明けの逸ノ城が少し不気味か。

照ノ富士戦に関しては期待できるものはないのだが、貴景勝、正代辺りにとっては驚異となる存在だし、場合によってはベンチマークとしての存在になりうる。

一応優勝争いの予想をすると、捻りはないが最右翼は照ノ富士、対抗として若隆景としておこう。

貴景勝が序盤戦無傷ならば面白い展開になるかもしれないが、さすがに厳しいだろう。

本命の照ノ富士も初日阿炎と組まれており、油断は全く出来ない。

今場所も混戦になるのか。
明日から楽しみである。