きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

354. 2021年名古屋場所2日目を勝手に語る

2日目の名古屋場所だが、昨日と異なり私自身、幕内の全取り組みを集中して観戦する事が出来た。

私自身が地に足ついたところで本日の取り組みを振り返っていこうと思う(白鵬以外も)。

まず第一人者白鵬だが、遠藤を中に入れさせないために突っ張りで攻めていった。

横から張るような突っ張りであり、脇も空いているため良い突っ張りとは言い難いが、それでも遠藤を中に入れさせず最後は叩きながら廻しを引いて出し投げで決めた。

特段良い内容とは言い難いが、休場明けで連勝スタートを切れたことは何よりであり、本日は身体も動いていた様子である。

まだまだ場所は長いが、白星を積み重ねて流れを掴みたいところである。

不安要素は相撲内容だけでなく、膝の問題もある。

春場所は連勝スタートを切りながら3日目から休場となった。

そもそも15日間戦えるだけの身体であるのか、この辺りも今後不安要素となるだろう。

綱取りの照ノ富士は相撲巧者若隆景を下して連勝スタート。

冷静に相手を下した印象である。
立ち合い変化も頭に入っていただろう。

もろ差しを許す場面もあったが、膝が伸びきることはなく、慌てずに左上手を引いて若隆景の動きを止めることに成功した。

過去土俵上では負けたことのない相手であるため、自信もあったのだろう。

連日相撲巧者との対戦が続いているが、今場所は冷静さが際立っているため、このまま序盤戦を無傷で乗り越えたい所である。

残りの大関陣は明暗。

正代は苦手の大栄翔相手に突っ張りでのけ反ることなく、圧力をかけて突き落とした。

昨日も立ち合いの踏み込み、圧力が素晴らしく、角番でもなく場所前ノーマークであるため、のびのび取ることが出来ているか。

この相撲内容で序盤戦無傷ならば面白いがはてさて。

貴景勝逸ノ城相手に不覚。
立ち合い当たった瞬間に逸ノ城得意の右四つを許し、為す術なく敗れた。

しかも首から肩にかけて負傷した様子であり心配である。

一方逸ノ城だが昨日、本日と最高の相撲内容で連勝スタートを切った。

昨日も力強い相撲内容であり、この力士がその気になれば照ノ富士と肩を並べていても何ら不思議ではないのだが、如何せんこの力士は相撲にムラがありすぎるため信用できない。

この2日間は攻めているから流れが良いが、後ろに下がったときあっさり土俵を割らないか心配である。

粘りも見せることができれば今場所は相当面白い存在になるだろうし、上位にとっては驚異となるだろう。

昨日その逸ノ城に完敗した御嶽海が苦手の隆の勝を下して初白星。

隆の勝得意の右差しを徹底しておっつけ、隆の勝が引いたところをうまく攻め切った。

我慢しつつ力強さも見せた良い相撲だった。
この力士も15日間総合しての強さは見られないため、特に期待はしていないのだが、序盤戦何とか1敗で乗り切りたいところである。

そしてもう一人の関脇高安が明日から出場するとの事である。

正直ぎっくり腰が2、3日で完治するとは考えづらいため、かなり厳しいのではないだろうか。

今場所は成績次第では大関復帰を懸ける場所となる予定だったが、休場により白紙となり、焦りもあるのだろう。

無理して悪化させることだけは避けなければならない。

明日の一番で相撲にならないようならば、親方がしっかり判断するべきだろう。

明日の注目の割は
白鵬ー大栄翔』
『高安ー逸ノ城
この2番である。

白鵬としては一発のある嫌な相手と言えるだろう。

春場所のように張り差し速攻で勝負をつけたい所だが、大栄翔もそれは頭に入っているだろう。

離れる展開になり、大栄翔の突っ張りをまともに受けることになれば厳しい展開に陥るだろう。

白鵬としてはとにもかくにも慌てずに捕まえることが重要だろう。

右四つでも左四つでも捕まえてしまえば白鵬十分のため、何とか捕まえることが出来るかどうか。

そして高安ー逸ノ城だが、上記の通り高安の状態が気がかりであることと、逸ノ城が連日の相撲を取ることが出来るかどうか。

ここであっさり土俵を割るようでは結局いつもの逸ノ城かと思うだろうし、圧倒するようならば今場所期待出来る存在になり得る。

貴景勝の怪我は気掛かりだが、まだ2日目とはいえ横綱大関の充実ぶりが光っている。

白鵬は磐石とは言い難いが、ここから波に乗ることが出来るかどうか。

明日以降も楽しみである。