きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

355. 2021年名古屋場所3日目を勝手に語る

大相撲名古屋場所も3日目が終了した。

3日目ともなると力士各々の調子がわかる頃だが、ここまでは良い力士と悪い力士の差がはっきりしているような内容である。

まずは第一人者白鵬から。
今場所一番危なげのない相撲だったと言える。

張り差しで先手を取り、大栄翔に突っ張る隙を与えず、すぐに左を差して豪快にすくい投げを決めた。

細かいことを言えばまだ自分の型である右四つの相撲及び寄り切る相撲は見られないが、内容は日に日に良くなっているようである。

何だかんだで白星に結びつける辺り、他の力士とは次元が異なるとも言える。

白星が一番の薬であり、あとは自分の相撲で白星を挙げたらエンジン全快になるのではないだろうか。

綱取りの照ノ富士は少し時間を要したが、隆の勝を下して3連勝。

隆の勝も良く残し、勝機がないわけではなかったと思うが、それ以上に照ノ富士が落ち着いて取っていた。

いなされて少し泳ぎ、両者の体が開いた場面でも引っ張り込むことはせず、頭をつけて冷静に相手の動きを見ていた。

この2日間若隆景、隆の勝と善戦しているように見えるが、これが精一杯と言えるかもしれない。

膝に爆弾を抱えているとはいえ、照ノ富士に冷静さが加われば鬼に金棒だろう。

この2日間良い相撲を取っていた正代が初黒星。

このところお得意様にしている遠藤相手に不覚を取った。

立ち合いは決して悪くなかったと思うが、ちょっとしたタイミングと遠藤の巧さに屈してしまった。

残念な黒星だが、良くも悪くも元々場所前から期待されていないため、切り替えて臨むことが重要だろう。

白鵬照ノ富士に何とか食らい付いていけば面白い存在になるかもしれない。

本日より貴景勝が休場となったが、その一方で高安が出場となった。

昨日も記載したが、ぎっくり腰がこんな数日で改善するわけないと思っていたので、下手に出場しない方が良いと考えていたのだが、本日の相撲を見て『本当に怪我していたのか?』と思わせるほど身体は動いていた。

そして敗れた逸ノ城だが、ここであっさり負けるようではいつもと変わらないと思っていたが、あっさり土俵を割るのではなく、小手に振るなど意地を見せる一番だった。

細かいことを言えば何度か叩く動きを見せて、攻める意識が少し足りなかったことが悔やまれるが、それ以上にあっさり土俵を割らずに相撲を取れたことは収穫とも言える。

ここから先も攻める意識を見せてほしいところである。
現状前半戦で白鵬にとって最も驚異となる存在は逸ノ城だと思っているがはてさて。

そして高安の話に戻るが、この相撲が取れるなら初日からの休場がもったいないようにも感じるが、それだけここ数日で状態が改善したということか。

星勘定としては1勝2敗だが、この相撲内容ならば二桁も十分狙えるだろう。

ぎっくり腰の再発だけは気を付けたいところである。

新小結の若隆景、明生が初白星を挙げた(明生は不戦勝だが)。

若隆景は連敗スタートとはいえ、自分の相撲を取り切っていたため、慌てなければその内白星を手にすることが出来るだろうとは思っていた。

本日も立ち合いの踏み込み良く、相手を圧倒したとも言える内容だった。

この白星をきっかけに明日以降も技能相撲をいかんなく発揮してほしいところである。

平幕下位に目を向けると栃ノ心の状態の悪さが気掛かりである。

ここ毎場所のように記載しているが、下半身がボロボロであり、上半身でしか相撲を取っていない。

負け方があまりにも脆すぎるため、見ていて寂しくもなる。

照ノ富士に負けず劣らずの復活劇を見せた力士なだけに、何とか復調してほしいのだがさすがにもう厳しいか。

明日の注目の割は
白鵬ー隆の勝』
この一番である。

白鵬戦は毎日注目であるが、本日隆の勝の相撲を見たらひょっとしたらという可能性が出てきたように感じる。

隆の勝としては右差し速攻を狙いたいだろうが、白鵬としてもそこは十分警戒しているだろう。

白鵬としては得意の右四つに組みやすい相手とも言えるが、隆の勝の出足には注意しなければいけない。

調子が上向いてきた白鵬だが、このまま流れを掴むことが出来るかどうか。

3日目にして早くも白鵬照ノ富士の一騎討ちの雰囲気が漂っているがはてさて…