きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

353. 2021年名古屋場所初日を勝手に語る

本日より初日を迎えた大相撲名古屋場所

今場所も好き勝手語っていきますのでよろしくお願いします。

さて昨日記載したが今場所の焦点は『白鵬の進退』と『照ノ富士の綱取り』だろう。

本日は幕内後半戦から観戦し始めたのだが、私自身何かふわふわしたような気持ちだった。

役力士たちが登場してもいまいち集中できない状態だった。

かろうじて照ノ富士が先場所苦杯を嘗めた遠藤相手に白星を挙げた辺りからはある程度集中は出来ていたが、やはりいつもと違う心境とでも言ったらいいのか。

やはりあの最強白鵬が今場所限りで引退してしまうかもしれないという事が現実味を帯びてきたからだろうか。

6場所連続休場中であり、進退を懸けて臨む場所となるのは春場所時点でもわかっていたことだが、ついにその場所を迎えたというのが信じ難いとでもいうか。

もちろんまだ引退が決まったわけではないし、不死鳥のように復活を果たす可能性だって十分にある。

『最強白鵬』を見続けて来たのだからこんなところで終わるような力士ではないと思っているし、復活を望む一方でこのまま白鵬に誰も勝てないのかという大相撲の未来への不安もある。

そんないまいち集中できない状態で迎えた結びの一番。

白鵬の対戦相手はこのところ力をつけてきた若手の明生である。

1度対戦経験はあるが、以前対戦したときは2年前のため、これは全くもって参考にならないデータである。

おそらく張り差しでいくだろうと思っていたが、不発に終わったとき左差し速攻で持っていかれる危険性もある相手である。

そして立ち合いは予想通り張り差しを選択した。
白鵬としては張り差しから速攻で勝負をつけたかったのだろうが、明生得意の左四つに組んでしまった。

とはいえ白鵬は左四つでも十分相撲を取ることは出来るため、がっぷり四つに組んだ時点では『まぁ出足は止めたし大丈夫かな』という思いだった。

しかし明生の方が上手浅い位置を引いており、攻め込まれる形となってしまった。

攻め込まれてからの白鵬は必死であった。
何とか逆転の掛け投げで白星に結びつけたが、本日の相撲だけを見るならばやはり厳しいと言わざるを得ないか。

立ち合い張り差しでいくこと自体は問題ないが上体が高く、四つに組んでも力強さに欠けており、腰も軽い様子である。

元々白鵬は張り差しにいっても立ち合いの踏み込み鋭く、上体も起きることがないため、ほぼ確実に成功させて流れを作っていた。

しかしかつての立ち合いとは程遠いものであった。

上記の通り得意の四つとは逆の四つとはいえ、軽さも気になるところである。

ここ数年の白鵬はすでに軽さが露呈してはいたが、今場所は今まで以上に軽い様子である。

久々に白星を挙げても不安要素だらけの一番となってしまった。

とはいえまだ初日である。
長期休場明けで、勢いのある若手相手にどんな形であれ白星を掴んだということが何よりだろう。

とにもかくにも場所は始まってしまったのだから、場所の中で修正していくしかないだろう。

百戦錬磨の白鵬ならばそれは十分に可能だろう。

他の取り組みも見直したが、本日は白鵬だけでお腹いっぱいというのが本音である。

今場所は『白鵬の進退』と『照ノ富士の綱取り』が焦点と記載しているが、本日の取り組みを見て『白鵬の進退』この一点ではないかと思う。

それだけ本日結びの一番を迎えるまでと迎えてからの緊張感が群を抜いていた。

そして明日の注目の割は
白鵬ー遠藤』
この一番である。

というか白鵬以外の取り組みにあまり集中できないのが本音であり、上記の通り白鵬が場所の焦点であるためいつでも注目である。

相撲巧者の遠藤相手だが、白鵬としては立ち合いで圧倒したいところだろう。

遠藤は立ち合いの踏み込み、圧力はないため、立ち合いで圧倒できる可能性がある一方、安易な張り差しからの攻めではもろ差しを許す危険性も高い。

過去にはうまく中に入られて切り返しで裏返しにされた屈辱的な黒星もある。

そして本日のように左四つに組んでしまっては正直遠藤の方がかなり有利な展開になるだろう。

遠藤の前さばきの巧さ、右前ミツには細心の注意を払わなければならない。

白鵬としては立ち合いで圧倒できなくても慌てずに圧力をかけながら相撲を取っていくことが重要だろう。

まだ初日であり、優勝争いに関しては先の話だが、いずれにせよ白鵬次第で場所が大きく変わるだろう。

今場所はしばらく白鵬の話題しか記載しないかもしれませんがご容赦ください。