きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

305. 2021年春場所3日目を勝手に語る

白鵬休場。
結果論にはなるが、この2日間(特に昨日)の相撲内容を見ていると皆勤は厳しいと感じていた。

古傷の膝が原因とのことだが、この2日間だけの問題ではなく、元々状態は良くなかったのだろう。

出場すれば何だかんだで結果を残す白鵬だったが、皆勤すら難しくなったということか。

来場所に全てを懸けるという旨の発言をしているようだが、手術が必要との情報もあり、来場所までに復帰できるかどうかも危うい。

『引き際の美学』
横綱の美学』
白鵬の休場によりこれらの言葉が聞かれるが、私個人としては全盛期の白鵬を知っているだけにもう一度強い白鵬を見てみたいという気持ちが強い。

来場所の復活に期待したいところである。

さて土俵に目を向けよう。

大関取りの照ノ富士は第一関門とも言える大栄翔相手に完勝。

立ち合い低く、踏み込みも良く、足も出ているため立ち合いだけで大栄翔を圧倒したような内容だった。

この3日間で最高の相撲内容だった。
厳密に言えばまだ得意の右四つで白星スタート挙げていないが、本日のような相撲内容ならば問題ないだろう。

一方大栄翔としては、踏み込み負けしているため、全く突っ張ることが出来なかった。

先場所と正反対の内容、星勘定となっているが、これが押し相撲の難しさといったところか。

3大関は本日も安泰とならず、さらには3日目で全勝が消滅。

2日間好調だった貴景勝は若隆景相手に不覚を取った。

貴景勝は小兵力士を捌くのがうまい力士であるため、この黒星には驚かされた。

本日も立ち合いの当たり、その後の突き放しも悪くなかったが、途中左突き落としを見せてから展開が変わった。

昨日のようにしっかり圧力をかけての突き落としならば良いが、あまり圧力が伝わっていない状態で突き落としを見せても効果は半減である。

しかも相手が足腰の良い若隆景ならば尚更である。

この2日間完璧だっただけに悔やまれる黒星だが、切り替えて明日以降臨んでほしいところである。

そして本日の相撲は若隆景を褒めた方が良いかもしれない。

貴景勝の当たりに大きく下がることなく、逆に下から突き放していき、右を差して一気に走っていった。

上記の通り、貴景勝は小兵力士を捌くのがうまく、対戦相手は貴景勝の突き押しを何とかしようと横に動いて勝機を見出だそうし、追い詰められて敗れるというパターンが大半だが、下手に動かず逆に突き放して応戦したのが勝因となった。

本日の相撲内容を見てもわかるが、足腰は良いし、相撲技術は本当に高水準である。

まだまだ上位戦は続くため、相撲技術をいかんなく発揮していただきたいところである。

正代はお得意様の宝富士相手に自分の型であるもろ差しからの寄り切りで白星先行。

小細工のない相手であり、お得意様ということもあり、自信満々に相撲を取っていた様子である。

自分の相撲で白星を掴んだことにより、これで少し余裕も生まれてくるだろう。

朝乃山が連敗を免れたもののパッとしない。

立ち合い腰高であり、踏み込みもない。
そのため北勝富士相手に攻め込まれる展開となった。

流れの中で何とか白星を掴んだものの、いまだ中身のない内容が続いている。

朝乃山としては厳しい序盤戦だが、何とか得意の右四つから白星を掴みたいところである。

好調の御嶽海が隆の勝相手に不覚。
御嶽海はやはり隆の勝に苦手意識があるのか。

立ち合いの当たりは悪くないのだが、攻め込めないとみるやすぐに左から突き落としにいってしまい墓穴を掘った。

御嶽海が本日隆の勝という山場を乗り越えたならば、今場所は期待できるではないかと思っていたが、やはり今場所も勝ち越しが関の山だろうか。
それでも要所で存在感は見せるだろうが。

一方隆の勝は本日も立ち合い踏み込めてはいないが、押し負けることなく逆に押し上げて御嶽海の上体を起こすことに成功した。

こうなるとやはり昨日の黒星が悔やまれるが、この流れで白星を積み重ねていきたいところである。

平幕に目を向けると逸ノ城の状態が良い様子である。

本日は引いてしまう展開となったが、ここまでは久々に力強さを感じさせる内容である。

しかしこの力士も15日間の中で良い相撲と悪い相撲の差が激しいため、このままの流れで白星を積み重ねていきたいところである。

そして期待の若手である琴勝峰が昨日の相撲で足首を負傷して休場となった。

先場所は上位圏内で大敗を喫し、今場所は巻き返しを図りたいところだったが、それが果たせなかった。

組んでも良し、離れても良しの力士であるが、突き押しにしろ四つにしろ絶対的な強さはまだ乏しく、懐の深さを活かした逆転が多かったため、それが怪我にも繋がってしまったか。

早く治療して攻める相撲を磨いてほしいところである。

明日の注目の割は
照ノ富士ー明生』
この一番である。

照ノ富士としては本日のような相撲内容ならば問題ないと思うが、明生も本日の速攻相撲は素晴らしい内容だった。

照ノ富士は立ち合い間違えると明生に左差し速攻を許す可能性が高いため、立ち合いが重要になるだろう。

3日間で全勝は早くも照ノ富士、妙義龍、逸ノ城の3名だけとなった。

大関陣は早くも全勝が消滅してしまったが、何とか食らいついていきたいところである。
序盤戦でこれ以上躓くわけにはいかないだろう。

序盤戦、誰が抜け出す形となるだろうか。