きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

352. 2021年大相撲名古屋場所展望

明日から大相撲名古屋場所が初日を迎える。

2年ぶりの名古屋開催だが、注目は『第一人者白鵬』と『照ノ富士の綱取り』だろう。

6場所連続休場中の白鵬が進退を懸けて臨む場所となるが、状態はいかがなものか。

あまり情報がないが、一説によると稽古はあまり出来ておらず、ぶっつけ本番に近いとの事である。

年齢を考慮しても厳しいと言わざるを得ない状況である。

だからといって白鵬が負け続ける姿も想像できない。

今さらこの力士の偉大さを語るまでもないが、経験値でこの力士を上回る力士は歴代でも存在しないと言っても過言ではない。

序盤戦で落とさず流れを作ることが出来るかどうか。

白鵬は右四つという絶対的な型を持っているが、おそらく膝の影響から長い相撲は避けたいだろうから立ち合い踏み込んで出足で勝負を付けようとする内容が増えると思う。

張り差し、もろ差し狙いも増えるだろうがはてさて。

そしてもうひとつの注目は照ノ富士の綱取りである。

史上初の同一力士による関脇→大関の連覇を果たしており、力強さも十分であるが、この力士も常に膝へ爆弾を抱えているため油断できない。

正直先場所も終盤戦は膝に影響が出たため崩れていった印象を受ける。

理想としては13勝以上の優勝が望ましいが、とにかく強引な相撲だけは避けたいところである。

高安が場所直前にぎっくり腰を起こしたため休場となり、成績次第では大関復帰という夢が潰えてしまった。

言い方は悪いが、ある意味これを一番喜ぶ力士が照ノ富士かもしれない。

幕内へ復帰以降、高安とは1勝4と大の苦手としており、先場所は勝つには勝ったが内容面では完敗していた。

照ノ富士にとって追い風が来ているのは間違いないが、白鵬という存在がどのような影響を及ぼすのか。

白鵬が千秋楽まで務める事ができるのか。
両者の対戦は千秋楽のため、白鵬次第で照ノ富士も大きく変わるだろう。

その他力士に目を向けると、優勝争いの観点から見た場合、誰にも期待できないといったのが正直な感想である。

貴景勝が減量後から徐々に身体と動きが合ってきた印象を受けるが、13勝以上というイメージは沸かない。

先場所は同点の成績を挙げており、一部では貴景勝も綱取りか?という話題も挙がっているが、貴景勝の場合は気にせず自分の相撲に徹することだろう。

序盤戦無傷で乗り切れば面白いかもしれないが、大半序盤戦で1敗は喫するため、優勝候補には挙げづらい。

正代に関しては勝ち越しが関の山ではないだろうか。

立ち合いの踏み込みがうまくハマり、連勝を積み重ねていけば面白いかもしれないが、ここ数場所を見る限りでは厳しいと言わざるを得ない。

先場所三役で二桁を挙げた御嶽海は大関への足固めとしたい場所だが、この力士には期待しない方が良いだろう。

優勝争い、二桁云々よりも他の力士の重要な局面で対戦したときどれだけ力を発揮するかどうかというところか。

新三役の若隆景、明生は楽しみな存在であるが、優勝争いという観点からは候補外である。

どれだけ場所を荒らすことが出来るかどうか楽しみである。

優勝予想だが、白鵬次第で大きく変わるだろう。

私自身、照ノ富士には綱取りを成功させてほしいと思っており、照ノ富士と答えるファンも多いと思うが、その予想では面白くない。

そのため私は『序盤5日間で無傷ならば白鵬、そうでなければ混戦となる』という曖昧な予想にしておこう。

猛暑で有名な名古屋場所だが、猛暑を味方につけるのはどの力士か。

注目である。