きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

280. 2021年初場所3日目を勝手に語る

3日目にして早くも役力士の全勝は消滅し、さらには3大関が全滅。

何とも締まりがない。

綱取り貴景勝は泥沼の初日から3連敗。

私自身、場所前の展望でも優勝候補には挙げていなかったが、それでもある程度要所は締めて二桁勝つと思っていた。

しかし黒星が連なる度に内容も悪くなっている印象である。

本日も攻めようとする意識は見られるが、攻め切れないと明らかに焦りがみえ、大振りの張り手により体勢も悪くさせてしまった。

今場所はとにかく流れも悪くキレもない。

相手に圧力が伝わっておらず、そのため自分の間合いを取ることが出来ず、結果として得意の突き落とし、いなしも不発に終わってしまう。

綱取りは終焉を迎えているが、まだ序盤戦であるため、早くきっかけを掴み大関としての責任を果たしてほしいところである。

2場所前朝乃山が同じく初日から3連敗を喫したが、その後10連勝と盛り返すことに成功した。

とにかく腐らず、自分の相撲に徹することが重要だろう。

角番正代は合い口の悪い大栄翔相手に完敗。

正代としてはしっかり踏み込んで圧力をかけ、差して大栄翔の当たりを止めたいところだっただろうが、胸を出して当たるため大栄翔としては待っていましたと言わんばかりに突っ張りで圧倒した。

昨日も記載したが、今場所の大栄翔は突き押しの威力、突っ張りの腕もよく伸びている。

これで3大関総なめとなったが、この先同格相手に結果を残すことが出来るかどうか。

正代としてはやや無策とも言える内容だった。
言い換えれば正代の立ち合いはこれしかないということでもあるのだが。

本日の黒星は忘れ、切り替えて角番脱出のために白星を積み重ねていきたいところである。

朝乃山が何も出来ず黒星先行の2敗目。

右差しを狙う立ち合いはわかるが、上体も高いため、立ち合いの圧力も伝わっておらず、御嶽海に一方的に押されてしまった。

昨日攻める相撲で初日を挙げ、気分も良くしたと思ったが、苦手の前にはまるで通じなかった。

負けた相撲内容があまりにも悪いため、ある意味では貴景勝よりも気掛かりである。

そして理解できないのが御嶽海だ。

本日は完璧の一言。
朝乃山の右差しに対して、脇を固めて許さず、一方的に押し出した。

昨日の敗戦は一体何だったのだろうか。
しかもお得意様相手に。

この力士は本当によくわからない。

本日注目の割の『隆の勝ー阿武咲』は阿武咲の一方的な内容で幕を閉じた。

隆の勝としては当たって突き放してから右を差して攻めたいところだったが、阿武咲の立ち合い低い踏み込み、圧力、鋭さ全てが完璧であり、隆の勝は突き放す事が出来なかった。

阿武咲の立ち合いだけで勝負が喫したような内容だった。

隆の勝はさらに上の番付を目指すならば、こういう同格相手に落とすわけにはいかなかったが、阿武咲の相撲が素晴らしすぎた。

今場所の阿武咲は何かやってくれそうな自信満々な表情をしており、それがこの3日間結果としても出ているため注目である。

関脇照ノ富士は昨日の敗戦を引きずることなく、栃ノ心を圧倒した。

相四つであり、現状のお互いの力量を考えると右四つの地力の差は歴然であり、がっぷり四つに組んでも照ノ富士が俄然有利だと思っていた。

蓋を開けてみると左前ミツを引いて速攻だった。

昨日は好調阿武咲に不覚を取ったが、本日の相撲を見る限り全く問題ないだろう。

明日の注目の割は
照ノ富士ー高安』
『御嶽海ー大栄翔』
この2番である。

照ノ富士としては鬼門とも呼べる相手である。

この一番は今場所を占う意味でも重要な一番だと思っていたため、まさか4日目に組まれるとは思いもしなかった。

重要な場所の節目で高安に敗れており、先場所も不覚を取っている。

昨年名古屋場所、久々に幕内へ復帰していきなり優勝を果たし、その後も活躍著しいが、幕内へ復帰して以降高安には勝つことが出来ていない。

喧嘩四つの両者であるが、高安は右四つでも上手を引けば相撲を取ることが出来るため、照ノ富士としては右四つに組むだけでなく、高安に上手を許さないことが重要である。

まずは胸を合わせて高安の動きを止めたいところである。

御嶽海ー大栄翔だが、この一番に関しては御嶽海次第ではないだろうか。

地力は御嶽海の方が遥かに上であり、今場所の大栄翔いえどそれを上回るのが御嶽海という力士である。

しかしその一方、弱さ脆さを露呈してしまうのも御嶽海という力士である。

どちらが勝つにしても比較的短時間で一方的な内容になるのではないだろうか。

この一番も今場所を占う意味で重要な一番になりそうである。

役力士の全勝が消滅し、大関陣が苦戦を強いられている序盤戦。

明日以降も注目である。