きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

256. 2020年11月場所7日目を勝手に語る

琴奨菊が引退表明をした大相撲11月場所7日目(厳密に言えば本日は休場みたいだが)。

幕内の取り組みに目を向けると、全勝力士が貴景勝照ノ富士だけとなった。

その両者、本日の相撲内容だけに限れば差は生じた。

まず貴景勝だが、今場所好調である隠岐の海を全く寄せ付けず完勝し、幕内では自己最高の初日から7連勝とした。

立ち合いしっかり踏み込み、下から押し上げ、隠岐の海に組む隙を与えなかった。

貴景勝としては理想通り最高の相撲内容である。

今場所は下半身が安定しているため、ばたつく場面もなく、徹底して押すことが出来ている。

一方照ノ富士は、今場所の照ノ富士にしてはらしくないまともに引く動きを見せた。

それにより若隆景に攻め込まれたが、左を深く差し、右は引っ張り込んでいたため、何とか残すことができた。

これが出足のある力士ならば危うかったかもしれない。

劣勢に回っても白星へ結びつける辺り、やはり今場所好調である要因なのだろうが、先場所もそうだったが、後ろへ下がったときはまだ不安があるため、本日の内容は反省して明日以降切り替えて臨んでほしいところ。

平幕全勝力士の千代の国が初黒星。

本日は突っ張りもうまく当てる事が出来ず、まともに叩いて呼び込んでしまった。

負けること自体は仕方のないことだが、まともに叩いて呼び込むことでまた怪我をしてしまうのではないかという恐怖がある。

本日のようなまともな叩きは避けたいところである。

一方千代の国の対戦相手である豊昇龍は連敗を3で止めた。

この3日間、相撲内容にも覇気がないため心配していたが、本日は内容、闘争心ともに良好だった。

以前も記載したが、まだ身体能力の高さだけで勝負しており、相撲自体も大きいため、相撲技術をしっかり磨いて出世していってほしいところである。

関脇に目を向けると、御嶽海の調子が上向きである。

学生時代からのライバル北勝富士相手に、立ち合いしっかり踏み込み、圧力勝ちする内容だった。

序盤戦は立ち合いの踏み込みがいまひとつであったが、ここ数日は御嶽海らしい相撲が取れている。

やっと目を覚ましたか、それともいつも通りこの先も強さと弱さを混同させた御嶽海でいるのか。

場所を荒らす可能性を秘めているのはこの力士だと思っているので、何とかこのまま2敗で食らいついてほしいところである。

一方北勝富士だが、ここ数日の内容も決して悪くないし、楽な相手ではないのだが、やはりこの力士はツラ相撲の傾向がある。

そしてその北勝富士と昨日我慢比べをし、それを制した隆の勝だが、本日はあっけなく手をついてしまった。

輝相手に立ち合い当たって右差し速攻でいきたかったのだろうが、右を警戒されいなされて体勢を崩してしまった。

変化にもうまく対応できる足の運びが出来るかと思いきや、初日もそうだったが意外にあっさり手をつく場面もある。

それが弱点とも呼べる点なのだろうが、輝には申し訳ないが正直今場所の輝には負けてほしくなかった。

明日から切り替えて臨んでほしいところ。

平幕に目を向けると、遠藤が4連勝の後3連敗となった。

しかもこの2日間、内容があまりにも良くない。

この力士は以前から大関には比較的強いが、同格に勝ち切れないため、前半期待されても後半崩れる傾向にある。

今場所は番付を落としており、序盤戦は内容も良かったため、二桁勝利は挙げられると思っていたのだが、苦しい中盤戦となっている。

明日の注目の割は
貴景勝北勝富士
照ノ富士ー大栄翔』
全勝力士2名の取り組みである。

大関昇進以降、北勝富士に2勝4敗と苦戦しており、先場所も結果的に成績不振に終わった北勝富士に敗れている。

今場所の立ち合いの当たり、圧力、そして冷静さを持ってすれば問題ないと思うのだが、まともな引き、叩きそして安易ないなしだけは避けたいところである。

この7日間を見れば大丈夫だと思うのだがはてさて。

照ノ富士は本日のようにまともに叩いてしまっては危険な相手である。

今場所の大栄翔は突っ張りの腕もよく伸びているため注意である。

本日の内容に関しては本人が一番反省しているだろうが、膝に負担をかけないためにも引き、叩き及び強引に引っ張り込む相撲だけは避けたいところである。

明日で早くも折り返しの中日である。

優勝争いを引っ張る両力士が8連勝で勝ち越しを決めるのか。

優勝争いは早くも2名に絞られている展開だが、誰かが割って入るのか。

はてさて…