きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

279. 2021年初場所2日目を勝手に語る

貴景勝が綱の遠退く初日からの連敗。

長い大相撲の歴史の中で初日から連敗を喫して優勝を果たした力士は存在しない。

過去のデータを見れば2日目にして早くも綱取りは終焉を迎えたということになる。

昨日、本日の内容を見ても、前に出ようという意識はあるが足が出ておらず、相手に圧力も伝わっていないように感じる。

本来ならば叩きに対して手をつくことの少ない力士であるが、足が出ていないためばったり手をついてしまった。

ましてや押し相撲でありながら比較的連敗の少ない力士が、初日から連敗。

精神力の強い力士が綱取りという重圧には押し潰されているというところか。

優勝云々ではなく、とにかくまずは白星を1つ挙げてきっかけを作りたいところ。

場所は始まったばかりであるため、腐らず相撲を取り続けてほしいところ。

対戦相手の大栄翔だが、この2日間大関相手に素晴らしい相撲を取り続けている。

元々このところ力を付けており、要所で上位を脅かすこともあるが、15日間総合しての力量という点ではまだまだという印象があった。

この2日間は突っ張りの腕もよく伸びているし、圧力もしっかり伝わっている。

まだ2日間であるが、場所を荒らすキーマンとなっている。

角番の2大関は白星。

正代はややもたついたが、我慢して攻め続けた。

立ち合いから左を差し攻め込んだが高安に残され、さらには一度離れる展開にもなったが、常に正代が先手を取って攻め続けた。

この2日間は怪我の影響を感じさせず、攻める相撲を取ることが出来ている。

何とかこの調子を維持してほしいところ。

初日黒星の朝乃山は得意の右を差すことに成功して初日を挙げた。

比較的お得意様としている北勝富士だったため、ある程度余裕を持って相撲を取ることが出来たか。

どんな形であれ、角番の場所であるため白星を積み重ねていくことが重要だろう。

本日のように攻める内容ならば気分としても良いだろう。

優勝候補筆頭に挙げていた関脇照ノ富士が2日目に黒星。

照ノ富士は立ち合い右を差しにいったが、阿武咲が突き放し、それを許さなかった。

その後左上手を探る照ノ富士に対し、阿武咲は右ハズ押しで許さず、最後はもろ差しから寄り切った。

照ノ富士も強引に引っ張り込むことはせず、我慢して上体を起こさないようにしていたが、阿武咲の突っ張り、ハズ押しが本当に素晴らしかった。

昨日注目の割として記載していたが、やはり照ノ富士にとって阿武咲はちょっとした鬼門だったか。

とはいえ本日は阿武咲が良すぎた。

切り替えて明日以降臨んでほしいところである。

がっかりしたのが御嶽海である。

昨日貴景勝を下しながら本日はお得意様の宝富士に敗れた。

『強い御嶽海』と『弱い御嶽海』。
これを混在させるのが御嶽海という力士だ。

一発勝負ならば現役の3大関よりも力量は上。

しかし15日間総合しての力量が不十分であるため、大関へ昇進できず関脇以下に留まっている。

だから心の底から期待することが出来ない。

明日の注目の割は
『正代ー大栄翔』
『隆の勝ー阿武咲』
この2番である。

正代は過去対戦成績で負けているかつ今場所好調の大栄翔が相手である。

大栄翔としては正代が胸を出して当たってくるため、突っ張りやすいというところか。

正代としてはしっかり圧力をかけて右でも左でも差して大栄翔を止めたいところだが、今場所の大栄翔相手に簡単にそれが出来るかどうか。

上記の通り今場所の大栄翔は突っ張りの腕もよく伸び、圧力もあるため、常に胸を出して当たる正代としては厳しい展開になるかもしれない。

2日目にして大関の勝ちっぱなしは正代だけのため、何とか意地を見せてほしいところ。

隆の勝ー阿武咲はこの2日間好調力士同士の対戦である。

隆の勝としてはさらに上の番付を目指すならば、同格であるこういう力士相手には落とせないところである。

隆の勝としてはしっかり立ち合い踏み込み、突っ張りの流れから右を差して攻めたいところである。

一方阿武咲はこの2日間の内容だけを見るならば1、2を争う程素晴らしい相撲である。

ここで隆の勝相手にも完勝するようなことがあれば今場所は本当に混沌とするだろう。

まだまだ波乱が続く序盤戦となるだろう。