きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

274. 隆の勝は大関昇進の権利を得られるか?

新年あけましておめでとうございます。

本年も好き勝手語り、時には過去のデータを用いた投稿も行っていきたいと思いますのでよろしくお願い致します。

私事ですが年末にパソコンを新しく買い替え、その影響もあり四股名がすぐに変換されず、入力に苦労していますが徐々に慣らしていきたいと思います。

 

さて新年の幕開けとなる大相撲初場所だが、早くもあと1週間で初日を迎える。

焦点となるのは綱取りの貴景勝、成績次第では大関復帰も可能な照ノ富士辺りだが、私がひそかに期待している力士が題名にも挙げている『隆の勝』である。

隆の勝は先場所が新三役の場所であり、また新三役の場所が新関脇でもあった。

年6場所制となった昭和33年以降、新三役が新三役という力士は隆の勝を含め『36名』であり、先場所の隆の勝のように新三役かつ新関脇で勝ち越した力士は『9名』である(平成以降は4人目)。

そしてここからが本題だが、その9名のうち翌場所も勝ち越しを果たした力士は『4名』にまで絞られる。

そしてこの4名は後に全員『大関以上へ昇進』している。

ちなみに詳細は以下の表の通りである。

四股名 昇進場所 新関脇場所成績 翌場所(前場所勝ち越した力士のみ) 新三役からの連続勝ち越し場所 最終番付
房錦 昭和34年名古屋 9勝6敗 2勝13敗 1場所 関脇
若三杉(大豪) 昭和35年名古屋 7勝8敗     関脇
前田川 昭和36年名古屋 7勝8敗     関脇
佐田の山 昭和36年 8勝7敗 8勝7敗 9場所(大関で5場所) 横綱
海乃山 昭和38年夏 4勝11敗     関脇
清國 昭和39年春 6勝9敗     大関
大麒麟 昭和41年九州 7勝8敗     大関
高鐵山 昭和42年初 3勝12敗     関脇
藤ノ川 昭和42年夏 7勝8敗     関脇
前乃山(前の山) 昭和43年春 7勝8敗     大関
大受 昭和46年春 8勝7敗 8勝7敗   大関
旭國 昭和47年九州 4勝11敗     大関
琴風 昭和53年初 5勝10敗     大関
栃赤城 昭和54年夏 7勝8敗     関脇
太寿山 昭和56年九州 5勝10敗     関脇
若島津(若嶋津 昭和57年春 8勝7敗 7勝8敗 1場所 大関
多賀竜 昭和58年九州 5勝10敗     関脇
高望山 昭和59年初 2勝13敗     関脇
逆鉾 昭和59年名古屋 8勝7敗 5勝10敗 1場所 関脇
小錦 昭和59年九州 5勝6敗4休     大関
霧島 昭和62年九州 3勝12敗     大関
寺尾 平成元年春 5勝10敗     関脇
琴富士 平成2年名古屋 4勝11敗     関脇
武双山 平成6年春 9勝6敗 9勝6敗 4場所 大関
玉春日 平成9年名古屋 7勝8敗     関脇
出島 平成9年九州 5勝3敗7休     大関
追風海 平成12年九州 4勝5敗6休     関脇
琴光喜 平成13年初 4勝11敗     関脇
北勝力 平成16年名古屋 3勝12敗     関脇
琴奨菊 平成19年春 7勝8敗     大関
阿覧 平成22年秋 7勝8敗     関脇
逸ノ城 平成26年九州 8勝7敗 6勝9敗 1場所 関脇
照ノ富士 平成27年 13勝2敗 12勝3敗(優勝) 5場所(大関で3場所) 大関
琴勇輝※ 平成28年 7勝8敗     関脇
正代※ 平成29年初 7勝8敗     大関
隆の勝※ 令和2年九州 8勝7敗     関脇

※は現役力士

成績の赤字は勝ち越し、番付赤字は大関以上。

上記の通り、2場所連続勝ち越した佐田の山大受武双山照ノ富士は皆大関以上の番付であり、現状は100%大関へ昇進しているということになる。

ちなみに上記4名を除いた新三役かつ新関脇の場所で勝ち越した残り4名(隆の勝除く)の最終番付を見てみると、大関へ昇進した力士は若島津ただ1人である。

また1場所目から負け越した力士の中にも清國、大麒麟、前の山、琴風、小錦、霧島、出島、琴光喜琴奨菊と9名も後に大関へ昇進した力士が存在する。

しかし100%という確率は2場所連続で勝ち越した力士のみである。

隆の勝は三役2場所目も勝ち越しを果たし、大関昇進の権利を得ることができるかどうか。

気掛かりなのが、年末の情報で膝を負傷しており、手術もしない方向で進めていくとのことである。

前十字靭帯を損傷しているとのことだが、正直そのような状態で万全な相撲を取り切ることは困難だと思うのだが。

現状は照ノ富士に次ぐ大関候補であり、期待の若手なだけに本当に気掛かりな情報である。

初日まであと1週間だが、この間に今後もいくつか投稿していこうと思う。