きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

227. 2020年秋場所5日目を勝手に語る

大相撲秋場所も序盤5日間を終了した。

序盤戦で早くも全勝は阿武咲1人となってしまったが、本日5日目は大関、関脇が勝つべくして勝つという理想的な展開だった(大栄翔は敗れたが)。

まず貴景勝はお得意様の妙義龍に深追いせず、冷静に突き放して圧倒した。

昨日も記載したが、正直ここで落とすようならば今場所の優勝はないと考えていたため、この白星も順当な結果だろう。

朝乃山もやや苦手としている玉鷲を圧倒した。

右は覗く形だったが、本日は左の使い方が巧かった。

左上手ではないが、おっつけから最後ハズ押しで玉鷲の上体を完全に起こして圧倒した。

昨日の白星が良い薬になったのか、本日は積極的な内容だった。

序盤戦は大きく躓いたが、中盤戦以降の巻き返しに期待である。

正代が昨日の敗戦を引きずることなく、北勝富士を圧倒した。

立ち合い当たって北勝富士の右腕を左から跳ね上げ、その後の攻めも厳しかった。

昨日は照ノ富士が良い相撲だったため、仕方ないと割り切って臨めた様子である。

御嶽海は小兵力士の照強を冷静に捌き、連敗を2で止めた。

さすがにこんな所で敗れるようならば、もう二度と大関昇進のチャンスなど訪れないレベルだったが、冷静に捌いた辺りまだ集中力が途切れたわけではない様子である。

まだ序盤戦を終了したに過ぎないため、白星を積み重ねていきたいところ。

照ノ富士が大栄翔を下し、関脇戦3タテで3連勝とした。

立ち合い左前ミツは引けなかったが、さがりを引く形となり、それだけでも大栄翔の当たりを止めることに成功した。

その後攻められる展開もあったが、上体が起きることはなく、冷静に対処することが出来た。

大栄翔には申し訳ないが、この一番に関しては照ノ富士が勝つべくして勝ったと言える。

平幕に目を向けると、高安が栃ノ心相手に勿体ない敗戦だった。

右前ミツを引き、左も深く差し、最終的にもろ差しを果たしたが逆転の掛け投げを食ってしまった。

あの形で敗れるのは本当に勿体ないのだが、高安としては慣れないもろ差しで攻め方がわからず焦ってしまったのか。

台風の目と期待していただけに、この敗戦は本当に勿体ない。

全勝の阿武咲だが、特別強さを感じさせるわけでもないのだが、自分のリズムで相撲を取ることが出来ている印象を受ける。

本日碧山戦、叩きに落ちない辺り好調である証拠だろう。

とはいえこのまま全勝街道をひた走るかといえばそうは思いづらいし、もし上位と割が組まれた場合、同じ内容で相撲を取り続けることが出来るかどうか。

明日の両大関、正代、御嶽海、照ノ富士の対戦相手は、力量を考えたら波乱は起こりづらいと考えているがはてさて。

序盤戦は波乱と言うべきか団子状態と言うべきか締まりがない部分も多々見受けられた。

そして中盤戦へ突入すると、ある程度ふるいにかけられるだろう。

果たして誰が残るだろうか…
中盤戦以降も楽しみである。