きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

225. 2020年秋場所3日目を勝手に語る

秋場所も3日目を終了し、各々の力士の調子が徐々に把握出来る頃合いでもある。

土俵に目を向ける前に、まず琴奨菊が本日から休場を表明した。

途中出場してくる可能性もないわけではないだろうが、事実上十両陥落が決定的になった。

これに関して
『引き際は自分で決めるものだから関係ない』
『やれるところまでやったらいい』
という声も聞かれるが、私個人としては琴奨菊十両の土俵で見たくないと思っているし、十両に陥落するようならば引き際を考えてほしいと考えている。

なぜなら元大関であり、番付上看板力士だったためである。

引き際は自分で決めるものという概念ならば、白鵬鶴竜に関しても果たして同じことを言えるだろうか?

横綱大関は異なると言われるかもしれないが、両番付ともに大相撲の世界ではどちらも看板を背負う番付である。

先場所、照ノ富士の復活優勝が話題となったが、これに関しては例外中の例外である。

そもそも照ノ富士に関しても、照ノ富士本人は引退を決意していたくらいであり、それを師匠に留意された形である。

そのため、元々看板を背負っていた力士が十両で相撲を取る姿は個人的には見たくない。

さて土俵に目を向けよう。

大関、関脇の好調力士はそれぞれ明暗が分かれた。

大関貴景勝は立ち合いの当たりこそ悪くなかったが、何故かまともな叩きをみせて墓穴を掘った。

北勝富士が少しバランスを崩して前のめりになったところで、叩きで決められると思ってしまったのか。

この2日間が完璧な内容であり、鬼門の2日目を突破しただけに本当に痛手となる黒星である。

押し相撲はツラ相撲の傾向があるため、この黒星が負の連鎖にならなければ良いのだが。

とにかく切り替えて自分の相撲を貫いていきたいところである。

関脇正代は、圧力をかけ続けて遠藤を圧倒した。

昨日土俵際に注意しなければならないと記載したが、その土俵際でもろ差しを許したが、構わず圧力で圧倒した。

私個人としては本日の内容に関してやや強引な部分もあると感じたが、それ以上に今場所の正代は力強さを感じる。

この3日間、今場所に懸ける思いが伝わる内容である。

この流れならばかなり期待したくなるのだが、このまま独走できるかと言われたらそうとは言い難い。

気持ちがぶれることなく、この内容を続けることが出来るかどうかが鍵となるだろう。

もう一人の関脇御嶽海は隆の勝相手に痛手となる黒星。

狙いとして突き放してから御嶽海は左を、隆の勝は右を差して攻めるという両者の狙いだっただろう。

そのため両者ともに立ち合いから突き放し、最初に引いたのは隆の勝だったが、その後御嶽海が逆に叩いてしまい墓穴を掘った。

御嶽海が最悪な相撲を取ったことは間違いないのだが、やはり隆の勝が力を付けていると改めて感じさせられる一番でもあった。

初日の正代戦は完敗だったが、この2日間朝乃山、御嶽海相手に立ち合い当たり負けせず、むしろ攻め込む相撲をみせて白星に繋げている。

隆の勝側から見ると、今後も期待できる内容である。

一方御嶽海としては、絶対に避けなければならない展開で黒星を喫してしまった。

貴景勝同様、この2日間が完璧な内容だっただけに悔やまれる黒星である。

この力士は15日間の中で強さと弱さを混在させる力士であるが、この一番に関しては仕方ないと割り切って明日以降切り替えて臨んでほしいところである。

そして朝乃山だが、泥沼の3連敗である。

とはいえ、本日の内容はこの2日間の中ではまだ明確化された内容であった。

左前ミツを狙い、流れの中でもろ差しを果たして攻めていったが攻めきれず、逆転を食ったという内容である。

厳密に言えば照ノ富士に左上手を許したのが敗因等色々あるが、それでも本日はしっかり目的を持って相撲を取ったという点は評価できると思う。

これで勝ちきれないのが今場所の朝乃山の状態、現状の力量である。

こればかりは長い目でみるしかないだろう。

まだ序盤戦すら終わってないため、腐らずに取り組み、とにかく初日を挙げてきっかけを掴みたいところである。

優勝争いは別だが、その他三役との対戦を控えているため、大関の意地を見せるには十分である。

今場所が一つ試練として乗り越えてほしいところである。

明日の注目の割は
『正代ー照ノ富士
この一番である。

先場所優勝した照ノ富士だが、その照ノ富士に対して一矢報いたのが正代だった。

今場所の内容を見ても、正代の立ち合いの当たり、圧力は凄まじく、先場所と同様であり同様の内容になる可能性も高いが、照ノ富士も本日白星を挙げてきっかけを掴んだはずである。

また照ノ富士としては、先場所敗れたイメージと今場所の正代のイメージを踏まえ、確実に修正してくるだろう。

仮に正代が敗れた場合、三役以上の全勝力士は早くも消滅してしまう。

正代としては意地も見せたいところである。

現状平幕力士に全勝も多く存在するが、この中から優勝力士が誕生するかと言われたらそうとは言い難い。

やはり私の中では
正代=御嶽海>貴景勝>高安
という考えだが、如何せんまだ序盤戦すら終えていないため、下手なことは発言できないがはてさて…