きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

211. 2020年七月場所11日目を勝手に語る

大相撲七月場所も本日より終盤戦へ突入。

終盤戦へ突入して早々、大波乱が起きた。

全勝の白鵬に土。

昨日油断出来ない相手だが、自分の相撲を取ることが出来れば問題ないと記載したが、まさかが起こってしまった。

立ち合いはいつも通り踏み込み鋭く当たっていったが、大栄翔の当たりもかなり強く、立ち合いはほぼ互角だった。

むしろ白鵬の上体が僅かに起こされかけているレベルだった。

大栄翔としては立ち合いに相当集中していた様子であり、当たり負けしない意識をかなり持っていたのだろう。

そこに焦点を置いていたためか、大栄翔は当たったあとに足を滑らせて前のめりになってしまった。

ここから白鵬ペースだろうと思った矢先、次は白鵬が足を滑らせて前のめりになってしまった。

その後白鵬は修正して挟みつけて前に出ようとしたところ、大栄翔にうまくいなされて押し出された。

白鵬としては珍しく焦ってしまったのか。

掴まえることが出来ず、挟みつけて前に出ようとしたことが敗因となった。

とはいえ、本日は上記の通り大栄翔が立ち合い当たり負けしなかったことが全てだったのではないだろうか。

白鵬としても今場所の自分の立ち合いならば、踏み込んでそこから圧倒できるというイメージを持っていたかもしれない。

ところが予想以上に大栄翔の当たりが強く、上体を少し起こされたことで焦ってしまったというところか。

いずれにせよ、白鵬が初黒星を喫した。

白鵬が1つでも落とすということは、どの場所においてもとてつもなく影響力が大きく、重要事項である。

これで優勝争いも面白くなってきた。

昨日初黒星を喫した新大関 朝乃山は連敗せず二桁10勝目。

立ち合いしっかり踏み込み、輝の突っ張りを下から跳ね上げ、もろ差しの形から完勝した。

昨日の敗戦を引きずることなく、集中して取り組むことが出来た様子である。

昨日鬼門である御嶽海に敗れ、不安要素も多かった本日だったが、実力さえ出し切れば負けることのない相手であったため、実力通りの結果となった。

そして本日白鵬が敗れたため、再び優勝に対するモチベーションも高まっただろう。

角番貴景勝が今場所一番の内容で勝ち越しを果たし、角番を脱出した。

本日は立ち合いの角度、当たりの低さ、強さと今場所の中で最高の相撲内容だった。

この一番で角番脱出を決めるという強い意思も感じた。

昨日までの10日間の相撲を見る限り、勝ち越しもギリギリだと考えていたが、11日目に脱出する辺り地力がある証拠ということか。

いずれにせよ、昨日朝乃山に土をつけた力士は誰だっただろうか?

本当に御嶽海という力士はわからない。

貴景勝の当たりが予想以上に低く強かったため、焦って叩いてしまったのか。

それにしても酷い内容だった。

白鵬が1敗になったとはいえ、さすがに3敗となっては数字上可能性があっても脱落と考えても良いだろう。

それはもう一人の関脇正代にも言えることである。

せっかく左差しを果たしたが、身体を密着させずに無理して前に出て墓穴を掘った。

劣勢からの勝利が大半を占めていたため、攻める相撲を忘れてしまったのか。

いずれにせよ、御嶽海同様に3敗では優勝争いから脱落と考えても良いだろう。

1敗の照ノ富士は、元大関同士の対戦を制して10勝目。

とはいえこの対戦も同時に大関へ在位していたことのない対戦である。

両者ともに右四つ得意の怪力自慢だが、廻しを切る技術など元々の地力で勝る照ノ富士がうまく相撲を取ったという印象である。

照ノ富士としては相四つなため、特に考えすぎることなく自分の相撲を取りきった様子だった。

怪我の程度は不明だが、実力さえ出し切れば10勝は可能だと考えていたが、まさか11日目に果たすとは思わなかった。

相撲内容にも安定感が増している。

両関脇が3敗へ後退し、これにより白鵬戦、朝乃山戦が組まれるかどうか。

展開次第では確実に組まなければならないだろう。

明日の注目の割は
白鵬ー御嶽海』
この一番に尽きるだろう。

本日の御嶽海の相撲を見る限りでは、白鵬の立ち合いに圧倒されるイメージしか沸かないのだが、本日白鵬が敗れたことでどのように影響するだろうか。

御嶽海としても本日の大栄翔戦が一つヒントになったかもしれない。

当たり負けせず、その後離れる展開になれば十分にチャンスはある。

とはいえ白鵬の立ち合いの引き出しは数え切れないほどあるため、どのように考えていくのか注目である。

終盤戦開始早々波乱が起きたが、優勝争いは白鵬、朝乃山、照ノ富士に絞られたか。

残り4日間まだ波乱はあるのだろうか。

鍵を握るのは両関脇だろう。