きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

210. 2020年七月場所10日目を勝手に語る

中盤戦終了となる10日目。

昨日私は『10日目がターニングポイントになる気がしてならない』と記載したがその通りになった。

本日注目の『朝乃山ー御嶽海』

朝乃山としては番付で上に立ったとはいえ、過去に節目で壁となっている御嶽海戦。

御嶽海としては番付で追い越されたとはいえ、地力では勝っているという自負があるだろう朝乃山戦。

朝乃山の立ち合いは左前ミツ狙い。
前ミツというよりも左上手を求めていったか。

それに対して御嶽海は突き放して上手を許さず、さらには朝乃山の右差しもしっかり警戒していた。

両者の激しい差し手争いの中、朝乃山は最後に右差しに成功したが、その時には前のめりになりすぎていたため、御嶽海の上手投げに屈した。

御嶽海側から見ると、上手を引いて瞬時に投げにいったが、やはりこの力士の勝利への嗅覚は本当に優れていると感じさせられた。

また本日の一番は朝乃山よりも御嶽海の方が勝利に対する執着心、探求心が勝っていたとも言える内容だった。

なぜ昨日あんな負け方をしたのだろうか。

強い御嶽海と弱い御嶽海が混在しているからこそ御嶽海という力士なのだが、昨日の黒星が本当に悔やまれる。

これで白鵬戦にも期待が持てるが、今場所の白鵬相手に通じるかどうかという問題もあるがはてさて。

一方敗れた朝乃山だが、立ち合いで左上手も引けず、右差しも果たすことが出来ず、結果的に劣勢となり、焦ってしまったというところか。

上記の通り最後は右を差したが、あまりにも体勢が悪過ぎた。

朝乃山としてはある意味最も悔やまれる1敗と言えるのではないだろうか。

結局今場所も御嶽海に勝てなかった。
これが尾を引く可能性も大いにある。

まだ終盤5日間残っているため、何とか気持ちを切り替えて臨んでほしいところ。

単独首位に立った第一人者 白鵬は、過去に苦戦を強いられている北勝富士に相撲を取らせず完勝した。

何度も記載しているが、今場所の白鵬の踏み込みが凄まじい。

白鵬の代名詞とも呼べる左前ミツに手はかかっていないのだが、立ち合いの踏み込み、圧力だけで圧倒する内容が多い。

身体を預けているのだが、それでもしっかり腰は割れているため、安定感は抜群である。

朝乃山が敗れたことも相まって、白鵬独走の流れが出てきたように感じる。

残り1敗力士に目を向けると、正代が大栄翔に敗れ2敗へ後退。

立ち合い踏み込みは決して悪くなかったが、差すことが出来ず、左喉輪を外そうといなしたが、ついてこられて完敗した。

御嶽海戦のように強さを発揮した一番もあるが、全体通じると劣勢に回ることが多かったため、やはりここらで力尽きてしまったか。

白鵬、朝乃山と割が組まれるまで星を落としたくないところだったが、痛手となる1敗である。

照ノ富士は過去に苦戦を強いられている松鳳山を冷静に下して1敗を守った。

もろ差しを許さず、相手に圧力をかけて圧倒した。

この流れのまま白星を積み重ねてほしいところ。

明日の注目の割は
白鵬ー大栄翔』
『朝乃山ー輝』
この2番である。

白鵬、朝乃山ともに自分の相撲を取り切ることが出来れば問題ないだろう。

しかし大栄翔もここ数場所で上位に定着し、昨年九州場所では白鵬に勝利している。

大栄翔としては如何にして突っ張ることが出来るかどうか。

今場所の白鵬の踏み込みの前では、突っ張らせてくれない可能性も高い。

何か工夫を凝らしたいところだがはてさて。

朝乃山は精神的にもかなりダメージを受けている中で、明日切り替えて相撲を取ることが出来るかどうか。

また輝との対戦成績は2勝5敗と分が悪い。

厳密に言えば朝乃山が上位に定着してからは一度も対戦がないため、あまり参考にはならないのだが、本日敗れたことにより変に意識してしまうのではないかという不安もある。

何度も記載するが、とにかく気持ちを切り替えて臨んでほしいところ。

始めに記載したが、ターニングポイントとなった10日目。

このまま白鵬が独走してしまうのか。
それとも他力士の意地がみられるのか。

明日から終盤戦。
どのような展開が待ち受けているのか。