きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

204. 2020年七月場所5日目を勝手に語る

大相撲七月場所も本日で早くも序盤戦が終了した。

いつもそうだが、相撲観戦しているときの1日の早さは凄まじいものを感じる。

土俵に目を向けると上位陣の全勝力士は皆白星を積み重ね、序盤戦無傷とした。

まず第一人者 白鵬だが、磐石の内容で阿武咲を寄せ付けなかった。

先場所不覚を取った相手に立ち合いしっかり踏み込み、得意の左上手を早々と引いて万全の形となった。

組み止めた時点で白鵬の勝利は揺るぎなく、さらに絶対的な型にはまったのだから尚更だ。

今場所の白鵬は立ち合いが低く、踏み込みもかなり良い。

先場所は優勝を果たしたものの、立ち合い甘い場面も多く、その後雑な展開も見受けられたため、正直内容を見る限りかなり衰退している印象を受けていたのだが、今場所は厳しい相撲を取っている印象である。

元々場所の中で調整するのがうまく、上昇気流に乗りやすいタイプのため、中盤戦以降も優勝争いを先導していくだろう。

大関 朝乃山はとにかく我慢して凌いで白星を掴み取った。

立ち合い霧馬山が左へ動いて上手を引き、頭を付けられ半身の苦しい形となってしまった。

何とか右下手を引いていたためそれが命綱となり、とにかく辛抱した。

相手が巻きかえてきたところを反応良くしっかり体を寄せて攻め切った。

下手に引っ張り込もうとせず、どっしり構えて我慢する辺り、成長の証とも言えるのではないだろうか。

序盤戦5連勝と最高の結果であるが、昨日記載したように優勝を狙うならばこの先さらに重要になってくる。

中盤戦以降も慌てず自分の相撲を取ることが出来るかどうか。

もう一人の大関貴景勝は宝富士を下し、序盤戦4勝1敗と上々の成績を残した。

とはいえ腰は高く、足の運びもかなり悪いため、圧力がほとんどかかっていない状態である。

膝の怪我の影響も大きいだろうが、関脇以上が皆好調なだけに、中盤戦以降修正していきたいところである。

両関脇はともに白星を掴んだ。

御嶽海は今場所一番の内容で序盤戦無傷とした。

元々遠藤戦は馬力で圧倒することが多く、本日も遠藤に廻しを許さず定石通りの内容だった。

本調子とは言い難い内容で白星を積み重ね、そして本日最高の内容で全勝を守った。

この力士はツラ相撲の傾向があるため、連勝していてもあまり信用できないのだが、朝乃山にとっては鬼門になりそうである。

正代も白星を積み重ね、序盤戦1敗と上々の成績である。

隠岐の海に攻められたが、左腕一本で勝負を決めた感じだった。

決して良い内容ではないが、やはり地力が付いているのかしっかり白星を掴んでいる。

平幕下位では、高安ー照ノ富士の元大関同士の割が組まれた。

とはいえこの両者、同時に大関在位を果たしたことはないのだが、下降線を辿っている高安と上昇気流に乗っている照ノ富士では照ノ富士が優勢だと考えていた。

しかし蓋を開けてみると終始高安ペースだった。

立ち合いは五分だったが、高安が照ノ富士の左をうまく殺し、流れの中で照ノ富士得意の右四つに組んだが、高安は右四つでも上手を取れば十分のため攻め切ることが出来た。

こういう相撲を見ていると高安もまだまだ力があると感じるのだが、その一方で序盤戦を見る限りおとなしくなった印象である。

立ち合いは左を固めて立つことが多く、以前のようにかち上げで激しくいくことがなくなった。

四つに組んだ方が安定感は増すかもしれないが、結局腰高を直さない限り、四つに組んでも土俵際で逆転されることが多くなるだろう。

上記の通り、本日の相撲を見ているとまだ強さを感じられる。

何とか復活のきっかけを掴んでほしいところである。

一方照ノ富士が初黒星。

本日は高安がうまく取ったため、中盤戦以降切り替えて臨んでほしいところ。

明日の注目の割は
『琴勝峰ー照ノ富士
平幕下位力士同士の一番である。

ここまで新入幕の琴勝峰は堂々の相撲内容で序盤戦無傷としている。

とにかく思いきって自分の相撲を取ることに集中している様子である。

復活を目指す元大関相手にも思いきって自分の相撲を取り、白星を掴むことが出来るかどうか。

ここで琴勝峰が勝つようならば、今場所台風の目になることは間違いないだろうし、それだけでなく早くも来場所以降が気になる存在となるだろう。

一方照ノ富士としてはそう易々と負けるわけにはいかないだろう。

自身の復活のためにも勢いのある若手を叩いておきたいところである。

明日から中盤戦である。
どのような展開になるだろうか。