きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

131. 2019年九州場所中日を勝手に語る

九州場所も中日折り返し。

その中、角番高安が土俵入りに姿を見せながらも本日休場を表明した。

腰が原因とのことで、明日も割から外されており、これで事実上6敗以上が確定してしまった。

角番云々よりも状態が気掛かりである。

まだ角番脱出に望みがあるとは言え、今場所は治療に専念して、来場所に懸ける方が賢明だと思う。

土俵に目を向けると、2敗が早くも2名だけとなった。

朝乃山は阿炎との小結対決を制して2敗を守った。

阿炎のもろ手突きに下がらず、前に圧力をかけて左前ミツを引いて攻め切った。

どっしりと構えており、磐石な内容と言えるだろう。

もう一番注目である『北勝富士ー遠藤』の小結対決は、遠藤が制した。

遠藤は立ち合い張り差しから得意の右上手を引いて攻めたが、やや上手が深く、珍しく腰も高かった。

そのため北勝富士も残すことができ、上手を切って反撃に出たが、最初に攻められた分慌ててしまったのか、その後引いて墓穴を掘った。

とはいえ両者ともに力を出し切った熱戦だった。

単独トップの白鵬は、張り差しから得意の左上手を引いて危なげない内容で白星。

立ち合い2度合わなかったが、乱れることなく集中していた様子だった。

後半戦へ向けて徐々にエンジンがかかってきたか。

一人大関となった貴景勝は、力をつけてきている明生を一蹴した。

相手を正面に置き、前に圧力をかけて圧倒するというらしさが出た一番だった。

昨日、今日と内容良く、この流れのまま白星を積み重ねていきたいところ。

関脇 御嶽海もこの2日間はしっかり当たって自分の相撲を取っている。

貴景勝、御嶽海ともに白鵬戦は残されているため、存在感を見せてほしいところ。

平幕下位に目を向けると、正代が初黒星を喫してからもったいない内容が続き3敗目。

場所前から大勝ちする可能性は高いと予想していたが、この地位でもやや苦しんでいる姿を見ると、やはり相撲内容を変える必要があると感じる。

顎を上げて胸を出しながら当たる立ち合いはもちろんのこと、もう一つこの力士の致命的な問題は『もろ差し頼り』ということである。

右四つ、左四つどちらでも構わないが、浅く上手を引き付けて攻めるということができない。

ある程度前に攻めると意識は見られるが、大半が苦しい体勢からでももろ差しを求める傾向にある。

ここを修正しない限り、上位で結果を残すことは出来ず、さらには下位でも苦戦することになるだろう。

もう一人の2敗力士である輝は、以前から思っていることだが『双羽黒のような相撲』を目指すべきではないだろうか。

双羽黒は突っ張りから右四つに組んで攻める相撲だった。

輝の場合、足が長く、無理に突っ張りだけで攻めようとしても腰を落とせず、逆転を食ってしまう事が多い。

突っ張りで先手を取り、組み止めて上手を引き付けて攻めることで、安定感が増すのではないだろうか。

ここ数日、もろ差しを狙うことも多いが、長身なだけにそれも窮屈だろう。

今場所をきっかけに『化ける』ことが出来るかどうか。

明日の注目は
貴景勝北勝富士
『朝乃山ー大栄翔』
この2番である。

貴景勝北勝富士は激しい押し合いによる熱戦を期待したい。

その上で貴景勝としては大関の意地を見せてほしいところ。

ここで格の違いを見せつけることで、大関としての自信もつけていくことが可能だろう。

朝乃山ー大栄翔だが、朝乃山にとっては過去1勝7敗の『天敵』である。

朝乃山としては、本日の阿炎戦のように、立ち合いしっかり踏み込み、大栄翔の突っ張りに対して顎を上げないことである。

同格相手に対して、確実に白星を掴み取ることが出来るかどうか。

優勝争いを盛り上げるためにも負けられない一番である。

明日から後半戦である。

このまま白鵬が独走態勢に入るのか。

それとも誰かが引きずり下ろすのか。

私個人としては『2敗の優勝』を望んでいるがはてさて…