きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

132. 2019年九州場所9日目を勝手に語る

九州場所も本日より後半戦へ突入。

単独トップである白鵬は、琴勇輝を降して勝ち越し。

立ち合いがかち上げか張り差しかの違いはあれど、展開としては2日目大栄翔に敗れた内容と似ていた。

琴勇輝の場合、上体だけに力が入っており、足がついていっていないため、引きにばったり落ちてしまった。

白鵬としては冷静と言えば冷静かもしれないが、この内容に付け入る力士は今後多くなるだろう。

今場所で言えばそれが大栄翔だった。

まぁとにもかくにも1敗を守り、単独トップも守った。

朝乃山は『天敵』である大栄翔を降して2敗を死守。

立ち合い踏み込み良く、相手の突っ張りに対しても顎を上げず、前に圧力をかけて右が覗く形となり、相手がバランスを崩した所を叩き込んだ。

とにかく今場所は立ち合いの踏み込みが良く、そしてしっかり前に圧力をかけることが出来ている。

残り6日間の対戦相手は、御嶽海を除くと全員平幕である。

場所の展開からして、朝乃山に優勝争いを盛り上げてほしいと願うファンは多いだろうから、そのプレッシャーとの戦いにもなるだろう。

大関 貴景勝北勝富士との激しい押し合いを制した。

期待通りの熱戦であり、その上で貴景勝大関の意地をみせた。

まともな叩きは見せず、我慢して押していき、相手のいなしにもしっかり対応して、最後はタイミングの良い突き落としで勝負を決めた。

この3日間は貴景勝らしさが存分に出ている。

このまま連勝を積み重ねていけば、恐らく千秋楽に当たるであろう白鵬戦も期待が持てる。

関脇 御嶽海も同様に、御嶽海らしさが出てきた。

今日はお得意様の玉鷲相手に自信を持って相撲を取っていた。

この内容をみていると、3連敗が悔やまれる。

連敗中は勝ち越しすら危ぶまれたが、この流れならば二桁もまだチャンスはあるだろう。

平幕2敗の輝は、右を差して左からおっつける内容で2敗を守った。

本人の中でも差して攻める相撲に対して手応えを感じているかもしれない。

昨日も記載したが、窮屈なもろ差しよりも、どちらかの四つに組み、上手を引き付けて攻める、もしくはおっつけて攻めるという相撲が理想だと考えている。

輝にとって今場所がターニングポイントになる可能性が高い。

明日の注目は
『朝乃山ー明生』
この一番だろう。

両者今年1年でかなり力をつけた者同士の対戦である。

朝乃山としては上記の通り、立ち合いに集中していけば問題ないと思うが、明生も立ち合いの踏み込むスピードはかなり向上しており、もろ差しになる巧さもある。

先場所は千秋楽に対戦し、明生がもろ差しを果たして朝乃山を降している。

期待の若手同士の楽しみな一番だが、朝乃山としては上を目指すならば、ここで落とす訳にはいかない。

どちらが立ち合いを制するのか。