きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

75. 2019年名古屋場所2日目を勝手に語る

第一人者VS先場所覇者

早くも2日目に割が組まれた『白鵬ー朝乃山』だが、第一人者が貫禄勝ちした。

内容は白鵬が先に上手を引いたことに尽きるが、白鵬としては決して万全な立ち合いとは言えなかった。

左前ミツを引いたと思ったが、その上手は深くなり、思いの外長い相撲となった。

とはいえどんな形であろうと、白鵬が左上手を引けば余程のことがない限り負けることはないといった一番だった。

朝乃山としては、先に上手を引かれながらも、前に圧力をかけようとする姿勢は見受けられた。

左をもう少し絞れる形となれば面白かったかもしれないが、何度も言うように先に上手を引かれた時点で厳しい展開であった。

朝乃山は明日も横綱戦のため、気持ちを切り替えて挑んでほしいところ。

もう一人の横綱鶴竜は、立ち合い僅かに遅れ後手に回ったが、まともな引き・叩きではなく、回り込んで叩いたため何とか白星に繋げた。

反応は悪くないが、相撲内容は決して誉められるものでないため、明日以降立ち合いの修正が必要だろう。

大関陣は早くも全勝が消滅。

高安は竜電の巧さに屈した。

取り直し前の一番も半身で堪える形となり、何とか逆転の網打ちにいったが、相撲内容はほぼ完敗だった。

そして取り直しの一番も、上手を一瞬引いたが引き付けられていないため、竜電に掬われてその後は竜電の巧さに敗れてしまった。

昨日の内容と比較すると立ち合いの圧力もなく、腰高であった。

これは竜電が力をつけているため、高安の圧力に屈しなかったことも考えられるが、高安としては立ち合いを修正していく必要があるだろう。

栃ノ心はこの2日間を見ると厳しいと言わざるを得ない。

立ち合いは悪くなく、左前ミツも良いところを引いたが、我慢できず呼び込む投げを打ってしまった。

先場所中盤戦まで見せていた力強さは影を潜めている。

何とか自分の相撲を取って、流れを作っていきたいところ。

まだ2日目だが、力をつけたという印象を受けたのが、今場所新入幕の貴源治である。

先場所は十両で圧倒的な力を見せて優勝したが、今場所は番付を一気に上昇させたことも相まって厳しい場所になると予想していた。

そして私は貴源治に対して『スケールは大きいが雑』という印象を持っていた。

しかし本日の一番、右四つがっぷりの展開から上手を切り、さらにそこから頭をつけにいくという技能っぷりを見せてくれた。

正直本日の内容にはかなり驚かされている。

明日以降も元来の力強さに加え、巧さも見せることが出来るかどうか。

明日の注目は
白鵬北勝富士
鶴竜ー朝乃山』
この2番である。

白鵬北勝富士は、対戦成績ではそこまで苦としていないが、相撲内容を見ると白鵬が攻め込まれて苦戦する内容が見受けられる。

白鵬が張り差し、かちあげなど雑な立ち合いを見せるならば北勝富士としても十分チャンスはある。

逆にその立ち合いに対して無策ならば、呆気ない一番になる可能性も高い。

この2日間の白鵬の立ち合いは、磐石とは言い難い。

北勝富士としては如何に立ち合い集中出来るかどうか。

鶴竜ー朝乃山は初顔合わせの一番である。

鶴竜としても横綱の意地があるだろうし、朝乃山としては先場所の優勝に輝きを増すためにも金星をあげたい気持ちが強いだろう。

立ち合いで鶴竜に左前ミツを引かれず、起こして胸を合わせる形になれば面白いがはてさて。

三役以上では早くも全勝は横綱のみである。

平幕が一矢報いないと、早くも横綱同士の一騎討ちになる可能性が高い。

場所を荒らすのは誰だろうか。