きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

74. 2019年名古屋場所初日を勝手に語る

いよいよ初日を迎えた大相撲名古屋場所

全休明けの第一人者 白鵬は昨年初顔で苦杯をなめている阿炎を落ち着いて捌いた。

阿炎も得意のもろ手突きで健闘したが、白鵬がムキにならず冷静に対処した。

右四つという白鵬絶対の型で勝利したわけではないが、休場明けで初日白星はまずまずのスタートを切ったと言える。

もう一人の横綱鶴竜は、竜電相手に立ち合い頭から当たり、厳しい相撲を取った。

場所前腰痛との情報があったが、それを感じさせない素晴らしい内容だった。

逆に竜電としては、立ち合いの圧力が課題であると感じさせる内容だった。

先場所の鶴竜戦でも立ち合いから圧倒されたため、立ち合いの圧力を増すことで持ち味であるしぶとい相撲にさらに磨きがかかると思う。

大関陣は明暗が分かれた。

高安はやや苦手としている北勝富士相手に完勝だった。

立ち合いしっかり当たり、その後左を差して下手を引き万全だった。

今年に入ってから9勝、10勝、9勝と目立っていないため、まずは序盤で流れを作っていきたいところ。

豪栄道は先場所の覇者 朝乃山に完敗だった。

まず褒めるべきは朝乃山の踏み込み、前に出る圧力が強かったというところだろう。

朝乃山としては先場所の優勝がフロックではないと感じさせる内容だった。

一方豪栄道としては、相四つの相手であるが、胸を合わせたくないという思いからか、立ち合いはもろ差し狙いであった。

しかしそれも果たせず、結果として立ち合いの圧力もなく、我慢できずすぐ下手投げに振ってしまった。

朝乃山の圧力の前に為すすべなく敗れてしまった。

まだ初日だが、消極的な内容が気になるところである。

先場所10勝して大関復帰を果たした栃ノ心だが、先場所同様に遠藤の上手出し投げに敗れた。

立ち合い右かちあげで遠藤の上体を起こしたかったのだろうが果たせず、廻しを引けない状態で強引に前へ出るところを遠藤の巧さにやられた。

先場所の終盤戦から相撲内容が崩壊しつつあるが、序盤で自分の相撲を取って白星を積み重ねていってほしいところ。

関脇、小結が全滅。
上記の通り小結は横綱戦のため仕方がないとして、御嶽海、玉鷲の両関脇は相撲にならず完敗した。

負け方があまりにも悪いため、状態が気になるところ。

まだ初日で何とも言えないが、やはり両横綱が引っ張っていく予感のある初日の内容だった。

その中明日は
白鵬ー朝乃山』
という注目の一番が組まれた。

朝乃山としては、気分良く明日の相撲に臨めるだろう。

相四つの右四つだが、右四つの完成度で言えば、朝乃山は白鵬に遠く及ばないだろう。

朝乃山としては、如何に圧力をかけて先に上手を引くことが出来るかどうか。

白鵬としては相四つのため、比較的やり易い相手だと思うが、場所前の稽古では一気に持っていかれた内容もあったとのことであり、決して油断できない。

第一人者としては、先場所の覇者である若手を叩いておく必要があるだろう。

はてさて…