きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

36. 2019年春場所6日目を勝手に語る

豪栄道に土。

悪手の『引き』が顔を覗かせた。

立ち合いは決して悪くなく、右ものぞいていたが、大栄翔の腕が良く伸びた。

そこで我慢できず引いてしまうのが『弱い豪栄道』である。

『強い豪栄道』ならば我慢していただろうが、15日間総合してそれが出来ない。
それが豪栄道という力士である。

立ち合いの不成立(仕切り線より前に拳をついた)影響もあるにしろ痛い1敗である。

とはいえまだ1敗だ。
ここで崩れるようならば先場所と何ら変化ない。

如何に修正して立て直していくか。

一方、今場所の大栄翔の活躍が著しい。

上記の通り、右をのぞかれながらも良く腕を伸ばして突き放した。

横綱大関戦を2勝3敗とし、明日は貴景勝戦である。

高校の先輩として意地もあるだろう。
明日も注目である。

その貴景勝だが、本日は落ち着いて相手を捌いた。

魁聖の右を警戒し、左を固めて当たり、その後のいなしも余裕があった。

明日の大栄翔戦も単純な馬力ならば貴景勝に軍配が上がるだろうが、突っ張りの回転ならば大栄翔に軍配が上がる。

また今場所の大栄翔は立ち合いの鋭さもあるため要注意である。

貴景勝としては勢いのある相手を降し、その勢いを吸収したいところ。

その他上位陣は安泰。

白鵬は先場所苦戦した錦木相手に今場所も少し手を焼いたが、右を差している時点で余裕はあった。

上手には手が届かなかったものの、右を差した時点で警戒するべき点は『小手投げ』だけである。

その小手投げをしっかり腰を落として対処し、最後はもろ差しで万全だった。

錦木としては健闘したように見えるが、差し負けた時点で勝機はなかったとも言える。

錦木としては立ち合いに鋭さはなく、攻めの厳しさもないため、武器が小手投げだけになりつつある。

ここ数場所で錦木の代名詞とも呼べるほど警戒されているが、もう一工夫なければそれも驚異にはならない。

鶴竜は今場所で最も厳しい立ち合いを見せた。

正代に粘られたものの、その後悪手を見せることなく、厳しい攻めだった。

最後は安心して見ることができる叩きだった。

1差のまま白鵬を追走していきたいところ。

残りの2大関
高安は相手が巻きかえにきたところ前に出るという定石の内容だった。

巻きかえられたところで、左をしっかりおっつけたところが勝因だろう。

明日は苦手 北勝富士である。

ここで白星を掴めば、乗っていくためのきっかけになる可能性はある。

栃ノ心は星を重ね、ようやく地に足が付いてきたか。

御嶽海の当たりにも下がることなく、冷静に対処した。

序盤3日間からは想像できなかった光景のため、このまま白星を積み重ねていきたいところである。

一方、御嶽海はあっけない一番となった。

負けた相手もそれなりの相手だから難しいところだが、やはり『ツラ相撲』が気になるところである。

明日の豪栄道戦。
本日の内容ならば一蹴される光景が浮かぶがはてさて。

明日の注目は上記の通り
豪栄道ー御嶽海』
貴景勝ー大栄翔』
となるだろう。

豪栄道としては優勝争いを展開するためには負けられず、御嶽海としては大関への足固めをするために負けられない。

貴景勝としては格下相手に負けるわけにはいかないが、そこらを意識せず自分の相撲を取ることが出来るかどうか。

はてさて…