きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

66. 2019年夏場所14日目を勝手に語る

令和最初の本場所
前頭8枚目朝乃山が14日目に優勝を果たした。

『三役経験なし』
横綱との対戦経験なし』
という珍記録尽くめの優勝となった。

そして栃ノ心は苦しみながらも大関復帰を果たした。

豪栄道ー朝乃山』
鶴竜栃ノ心
本日はこの2番に尽きる。

まず昨日優勝争い単独トップに再度立った朝乃山は、先に上手を引かれる苦しい展開だった。

豪栄道としては自分十分、相手不十分の形を作り、正直私はここから頭をつけて出し投げを打って崩し、豪栄道が勝つと思った。

しかし豪栄道は攻められなかった。
攻めなかったのか攻められなかったのかは不明だが。

朝乃山は上手を引けないながらも圧力をかけながら攻め、そして前に出ながら上手を引いた。

上手を引いてからは休まず攻め続け、見事白星を手にした。

今場所の朝乃山は立ち合いから廻しに拘らず攻め、本日は先に上手を引かれたことによりそれが出来なかった。

それでも我慢しながら相撲を取り、今場所は本当に好調であることを改めて思い知らせれた。

こういう我慢する相撲も取ることが出来るというのは、力をつけている証拠だと思う。

そして結びの一番『鶴竜栃ノ心』。

栃ノ心としては最初から狙っていた立ち合いだろう。

左上手を狙うのでもなく、叩きで完全に仕留めにいくような変化であった。

これしかないという立ち合いだったかもしれない。

前半戦までの内容ならば、正面から行っても十分に勝機はあっただろう。

しかしこの地獄の3日間で栃ノ心の相撲は失われた。
怪我の問題ではなく、精神的な問題だ。

大関復帰を叶えたい。
相撲内容が崩壊しながらもその一心だけはブレなかったはずだ。

誉められた内容ではないが、執念で大関復帰を果たした。

欲を言えば明日は前半戦までの栃ノ心の力強い相撲で白星をつかんでほしい。

なぜなら今場所9日目に『不戦勝』を手にしているからである。

これにより10勝丁度ならばうるさい輩も多いだろう。

せびとも明日勝って締めてほしい。

鶴竜としては昨日の敗戦により、集中力が切れたようである。

なぜなら『最後の栃ノ心の仕切りがいつもと異なる』ことに気付いていないからである。

立ち合いで中々手を下ろさない栃ノ心に対して、何も疑問に思わなかったのか。

集中力の欠けた鶴竜は本当に脆い。
それは以前から見られる姿である。

明日は豪栄道と割が組まれているが、何度も苦杯をなめている張り差しに対して無策、無力のまま敗れるのではないだろうか(ちなみにこの旨の怒りの記載に関してはこちらを参照)。

明日の割は14日目の取り組みが全て終わってから編成された影響のためか、幕内では7勝7敗同士の割が3組存在する。

元々千秋楽の割は一応いつもより比較的遅くに発表されるが、何なら来場所以降も14日目の取り組みを全て終えてから編成しても良いのではないだろうか。

今場所だけ例外にする意味もないのなら、そうした方が昇進問題などの兼ね合いも含め良いと思うのだが。

明日は朝乃山、栃ノ心に勝ってもらいたいという思いが強い。

朝乃山としては完全なる『インチキ優勝』とは言い難いが、完全優勝とは言えない。

そして千秋楽敗れるようならば3敗となり、俗に言う『低次元優勝』と揶揄されてしまうだろう。

対戦相手は御嶽海と、相手にとって不足はない。
今後三役定着、さらなる出世を目指すならば同格以上の負けられない相手だ。

立場だけで考えるならば、御嶽海は12日目に対戦して敗れた玉鷲とほぼ同格だ。

2年以上上位圏内で結果を残している相手に白星を掴むことが出来るかどうか。

ぜひ有終の美を飾ってほしい。

栃ノ心も上記の通り、前半戦までの力強い相撲を見せてほしいところ。

三賞の行方も気になるところ。

優勝した朝乃山、上位圏内で1横綱1大関を破った玉鷲は確定だろう。

新入幕 志摩ノ海は勝てばの条件付きだろう。

阿炎、竜電、明生あたりがどうなるか。

また志摩ノ海と同じく新入幕の炎鵬は、連日小兵力士で沸かせたという考えから、勝ち越せば受賞する可能性がある。

そうなれば、もし負けて受賞することが出来ない志摩ノ海があまりにも不運なため、私個人としては止めてほしいところだが。

優勝は決定したが、まだ明日の千秋楽が残されている。

三賞予想、番付予想をしながら楽しむとしよう。