きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

59. 2019年夏場所7日目を勝手に語る

夏場所場所7日目終了。

場所の話を進める前に、まずは貴景勝の話題から。

明日中日から再出場するとのことである。

大関の再出場は年6場所制となった1958年以降では初である。

本人、親方だけでなく、医者の診断があるから大怪我でないことは間違いないのだろうが、『日常生活を送ること』と『相撲を取ること』は当たり前のことだが全く異なる。

話の中に『膝は曲げられる』と情報があるが、相撲を取るにあたってそれは最低条件であり、あくまで『最高の状態』で相撲を取ることが望まれる。

来場所角番になりたくないから強引に出場したのか、それとも使命感か。

理由は何にせよ、出場するからには大関としての責任をしっかり果たしてほしいし、ファンを納得させる相撲内容を展開してほしいところ。

まだ鶴竜栃ノ心との対戦は残されているため注目である。

そして場所に話を進めよう。

本日注目の『栃ノ心琴奨菊

栃ノ心が雑な立ち合いを見せれば、琴奨菊に攻められる展開も予想された。

立ち合いは琴奨菊の方が低く、左前ミツにも手がかかり、一方栃ノ心は左上手が引けず、下がる内容となった。

しかし琴奨菊の左前ミツが切れ、栃ノ心が下がりながら左上手を取った瞬間、強烈な引き付けで圧倒した。

単純なパワーならば現役力士で栃ノ心の右に出るものはいないだろう。

引き付けだけで170kg以上の力士が浮いてしまうのだから驚きである。

これで初日から7連勝とし、大関復帰まであと3勝である。

この先もこの内容を貫いていくことが出来るかどうか。

もう一人の全勝鶴竜は、昨日の内容を反省したのか、立ち合い鋭く踏み込み、右上手を引いて圧倒した。

昨日初めて悪手が顔を覗かせたが、本日はそれを微塵も感じさせなかった。

全勝の両名がここまでほぼ完璧な内容である。

貴景勝が明日から再出場するため『鶴竜栃ノ心』は番付順で言えばおそらく11日目に割りが組まれるだろうが、そこまで両者ともに全勝でいけるかどうか。

平幕好調力士の朝乃山は、昨日連勝が止まったが、本日は嘉風を圧倒した。

この力士は『ツラ相撲』の傾向があるため、本日の取り組みは注目だったが、引きずることなく良い内容だった。

今場所は早くも1敗は朝乃山だけとなっており、阿炎、竜電など内容をみると好調に見える力士も2敗以上となっている。

大関陣も3敗以上(貴景勝が事実上4敗)のため、まだ場所は半分以上残されているが、優勝は早くも鶴竜栃ノ心に絞られたと言っても過言ではないだろう。

明日の注目は
鶴竜玉鷲
貴景勝ー碧山』
栃ノ心ー遠藤』
この3番だろう。

まず鶴竜玉鷲だが、鶴竜としては油断ならない相手である。

昨年初場所11日目、全勝の鶴竜玉鷲に敗れ、その後鶴竜は崩壊し、栃ノ心に優勝をさらわれた経験がある。

とにかく悪手を見せないことだろう。

貴景勝ー碧山は、優勝争いとは関係のない一番だが、貴景勝が再出場してどこまで相撲を取ることが出来るか注目である。

上記の通り、大関としてファンを納得させる相撲をとってほしいところ。

栃ノ心ー遠藤は、栃ノ心としては遠藤の前さばきの巧さに注意しなければならない。

右四つに組んだとしても、巻きかえの巧さ、そして廻しを切る技術は現役で白鵬に次ぐ巧さを持っている。

そして土俵際も注意しなければならない。

栃ノ心としては、立ち合いしっかり踏み込み、圧力をかけつつどっしり構えていきたいところだろう。

明日で折り返しとなる中日である。

全勝2力士は全勝ターンなるだろうか。