きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

125. 2019年九州場所2日目を勝手に語る

豪栄道が休場を発表し、そしてまさかの上位陣総崩れの2日目。

さらには両関脇も敗れた。

まず第一人者 白鵬は大栄翔相手に何もできず完敗した。

立ち合いはかち上げを選択したが、大栄翔を起こすことが出来なかった。

そして近年の白鵬の悪い癖である劣勢からの叩きを見せてしまった。

白鵬の場合、鶴竜よりも懐が深いため、この叩きが決まることもしばしばあるのだが、本日のようにかち上げで上体を起こすことが出来ていない場合墓穴を掘ってしまう。

白鵬としては明日以降切り替えていきたい所だが、どうにも途中休場してしまう気がしてならない。

まだ2日目のため、何とか踏ん張ってほしいところ。

本日最も注目していた取り組みである『貴景勝ー朝乃山』。

制したのは朝乃山だった。

朝乃山が立ち合い踏み込み良く、しっかり腰も落としていたため、貴景勝の当たりに対して全く下がることがなかった。

逆に貴景勝としては立ち合い2度合わなかったことも影響したのか、立ち合いで押し込めないとみるやすぐ左からのいなしを選択してしまった。

貴景勝の強さは何と言っても押しだが、それともう一つ『タイミングの良いいなし』である。

しかしこのいなしは相手に圧力を掛けて、貴景勝独特の間合いから繰り出すからこそ効果を発揮するものである。

朝乃山は立ち合い当たり負けずしっかり踏み込み、貴景勝のいなしもしっかり計算に入れていただろう。

朝乃山としては完勝した一番となり、貴景勝としては悔やまれる一番となった。

角番高安は全く相撲にならず完敗。

腰高であり、まるで良いところがなかった。

昨日のような思いきった相撲を取りたいところだったが、相手が変化もある阿炎だったため消極的になったか。

角番脱出のためには初日のような攻める気持ちが重要になってくるだろう。

大関昇進を目指す御嶽海も学生時代からのライバルである北勝富士に敗れ黒星。

先に叩いたのは北勝富士だったが、常時低かったのも北勝富士だった。

右ハズも効果的であり、御嶽海の嫌がる相撲を取った。

御嶽海としては最初に相手が叩いてきたところで攻め切りたかっただろうが、北勝富士の意地が勝ったというところか。

御嶽海としては『黒星を喫したあとの翌日』が重要だろう。

とにかく連敗だけは避けたいところ。

大関復帰を懸ける栃ノ心が連敗。

上体だけに力が入っており、下半身が全くついていっていない。

立ち合い腰高ですぐに叩き、流れでたまたま上手を引いたが、昨日同様全く引き付けられていないため、あっさり上手を切られて引き落とされた。

大関復帰のためには10勝が必要だが、過去のデータを除いても厳しいと言わざるを得ない内容である。

明日の注目は
白鵬ー朝乃山』だろう。

白鵬は相四つ相手に絶対的な強さを誇っているが、近年右四つに組む頻度が減少しているためどうなるか。

朝乃山としても勝つためには右四つ左上手がほぼ絶対条件となるため、右四つに組み合うとは思うが、どちらが先に上手を引くのか。

また朝乃山が先に上手を引いたとしても、白鵬の廻しを切る技術は歴代でも最高峰のため、上手を引いただけでは安心できない。

白鵬としても第一人者としてそう易々と敗れるわけにはいかない。

ましてや相四つ相手ならば尚更だ。

熱戦になるのか、それとも呆気なく勝負がつくのか。

三役以上で全勝は早くも朝乃山だけである。

上位陣としても奮起したいところだろう。