きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

31. 2019年春場所2日目を勝手に語る

3月11日と言えば東日本大震災の日。

大相撲界では白鵬の誕生日である。

白鵬34歳』
時の流れの早さを感じる。

優勝、白星などの『強さにおける記録』ではなく、幕内在位などの『長寿の記録』においても名を連ねるようになってきた。

全盛期は休場とも無縁だった白鵬だが、ここ数場所は休場もよく見る光景となっている。

どの力士も加齢による衰えはあり、冷静に考えると仕方ない部分も多い。

そこを跳ね返してほしい気持ちが強い。

さて場所に話を移すが、その白鵬は遠藤を冷静に捌いた。

遠藤の前さばきの旨さに期待しており、差し手争いになったとき遠藤も健闘したが、常に先手は白鵬だった。

2日間、右四つに組む相撲はないが冷静に対処している。

初日黒星の鶴竜は、お得意様相手で助かったというところか。

自身が左前ミツを引いて、相手に廻しを引かせず攻めるという教科書通りの内容だった。

その対戦相手の魁聖はこれで横綱戦36連敗と自身の持つワースト記録を更新。

明日は白鵬戦であり、明日も同じ内容になるだろう。

何か思い切った事をしない限り、期待も何も出来ない。

大関陣は高安が辛抱勝ちした。

下手も引けず頭を付けられ苦しい形であったが、無理に攻めず、持久戦に持ち込んで白星を掴んだ。

昨年九州場所は同じ体勢から逆転されたため、それが教訓として活きたようである。

御嶽海側からすると、頭を付けるだけでなく右前ミツを引くかそのままおっつけていきたかっただろうが、最後は我慢できずに引いてしまった。

しかし兄弟子の稀勢の里といい高安といい、よくこの半身の形で勝てるものだと感心する。

『辛抱強い』と言えば聞こえは良いが『常に弱点を晒している』とも言える。

豪栄道は完勝である。

昨日も速攻だったが、張り差しだったため懸念していた。

しかし本日は、立ち合いの踏み込みは完璧であり、廻しは引いていなかったが、あれだけ密着していれば問題ない。

この力士は15日間の中で『強い豪栄道』と『弱い豪栄道』が混在するため油断はできない。

栃ノ心は昨日同様、酷いの一言。

腰高であり、左前ミツを狙うのではなく右差しを狙い、そこをおっつけられ、最後も足が揃っていたため全く残り腰がない。

早くも角番脱出が気掛かりである。

注目の両関脇は明暗が分かれた。

貴景勝は昨日同様、完璧の一言。
このまま突っ走りたいところ。

玉鷲は立ち合いで無駄に考えていたように感じた。

そのため立ち合いそこまで踏み込めず、腰高で後手に回った。

途中左喉輪、右おっつけの形になったが、本来この力士はこの逆が型である。

明日以降修正出来るかどうか。

明日の注目は何と言っても『貴景勝ー御嶽海』だろう。

元々貴景勝の方が分は良かったが、直近は御嶽海が4連勝している。

御嶽海は四つで相撲を取る場合左四つが主体だが、貴景勝戦に限っては『右差し狙い』が多くなっている。

それがうまいことハマり、4連勝としているが、貴景勝側としてはこの対策が出来ているかどうか。

結局のところ右にしろ左にしろ、四つに組んだ時点で貴景勝に勝機はない。

貴景勝としては序盤戦最大の山場と言えるだろう。

はてさて…